今年のクリスマスにはきっと「プラネットライカ」をもう一度プレイしようと思っていたのに、また今年もプレイしないままクリスマスが終わってしまった。セリフやディテールを反駁できるほどやりこんだから、わざわざこの季節になって思い出さなくても構わないぐらいに覚えているけれども、クリスマスが来るとあの物語を思い出す。

「うそよ、彼がこんなことをしたはずはないわ。
 彼は善でも悪でもないわ、無なのよ。
 なにもないの、心もないのよ。」


今年の年末は彼女の育った土地で迎える。多分初めて彼女の母の墓を訪れることになるのだろうと思う。そして彼女が幼い頃に過ごしていたような年末を過ごすことになるのだろうと思う。僕の過ごしてきた年末とはまったく違う賑やかしい年末。

今年こそ僕はきちんと革の手袋を持っていこう。