赤塚死すとも、と学会死せず

トンデモマンガの世界

トンデモマンガの世界

赤塚不二夫死去のニュースがネット界を駆けめぐり、あちこちに追悼文がアップされたが、それらを読んでもほとんど心動かされることがなく、「はて、なぜだろう?」と思ってよくよく考えてみると、実は赤塚不二夫のマンガをほとんど読んだことがないからだと気がついた。赤塚不二夫原作のアニメはよく見ていたのだが、マンガそのものはほとんど手に取ったことがない。そういえば、手塚治虫のマンガも亡くなるまで全く読んだことがなかった*1
しかし、赤塚不二夫のマンガは1冊も読んだことがない、というわけではない。今日の朝までそう思いこんでいたのだが、『トンデモマンガの世界』を読んで、1冊だけ読んだことがあることを思い出した。
それが『ニャロメの おもしろ性教室』だ。
うーん。
これ1冊だけというのもどうかと思うので、機会があれば有名どころを何冊か読んでみることにしようか。たぶん近々復刊されるだろうし。
ところで、この『トンデモマンガの世界』、目次を開くとやたらと「新田五郎」という名前が並んでいる。全部で30項目あるうち15項目をこの人が執筆している。「と学会・著」というより「新田五郎+α・著」とでも表示したほうがいいのではないかと思った。
もう一つ、違和感があったのが、第1章がいきなり「海外編」だった*2こと。理由は何となく想像できるのだが……うーん。
なお、個人的に最も笑えたのは著者紹介のページ*3だ。

V林田(ぶい・はやしだ)
1982年生まれ。最も好きなマンガは『ぱにぽに』、最も好きなアニメは「セイントオクトーバー」という、どこにでもいるような萌えオタ。

や、1982年生まれだったのか!
そういや、風の噂では、最近、逃亡する社員続出、入社後三日で出社拒否した人もいるというブラック会社に就職したと聞くが、大丈夫かなぁ。

*1:唯一読んだ手塚作品は「傍のあいつ」だが、これはマンガではなく小説だ。『透明人間大パーティ』に掲載されていたので。

*2:ちなみに第2章以下は「トンデモ発想編」「有名作家編」「オマージュ編」「非ストーリーマンガ編」となっている。

*3:自分で書いたらしい