2012-02-09
とりとめもない(天河)
2012年に入ってから本編小説のみの掲載が続いていますが、
水面下では設定資料の追加公開やサントラの配信準備が進んでいます。
特に設定資料は、<トロイメライ>を象徴するSFガジェットのトラウムや、
他作に於いて怪獣もといモンスターに相当するクリッターを
細かく紹介および解説していくページなんかを特設したいな、と。
以前に宣言したものを実現できるよう鋭意制作中であります。
春には第1次以来となる大きな規模のロケ撮影が控えています。
ロケ撮影の模様なんかをお届けするのも面白いかと思うのですが、
はてさてどうなることか…。
【フェイク・オア・フェイド】のときもそうでしたが、
一度プロジェクトに入ると生活の中心と言うか軸が
<トロイメライ>になりまして、
「あのシーンは何時までに書き上げよう」とか
「あの資料は何時までに作ろう」とか、
「夏のアレをいつびるばさんと詳しく打ち合わせよう」とか、
まあ、製作にまつわるアレコレが頭の中で大回転するわけです。
武道のトレーニングしてる最中も、
ついつい<トロイメライ>用の殺陣を作ってしまったり。
ドライブに出かけても「あ、ここはロケに来たい」と
無意識に考えてしまうんですよ。
<トロイメライ>以外の作品も数本同時に走らせているので
いくら中心とは言え一本のみにどっぷり浸かり込むのも、
ものつくりに携わる人間としては、あまり宜しくない。
時間や費用を一本の作品だけに注ぎ込んでしまった為、
他作品にしわ寄せが生じると言った問題が起こりうるわけです。
客観性が損なわれるとかそう言うセンシティブな面以外でも
一極集中なやり方は危うい。
さすがに今はそんなバカなスケジュール立てはしなくなりましたが、
<トロイメライ>の原作シナリオを書いてた頃は、
熱中するあまり、舞台劇の締め切りを破りそうになったりとか、
部活の大会に遅刻するとか、結構な大ポカをやらかしておりました。
試合中に<トロイメライ>のことを考えてしまって集中力を欠くなんて
とんでもない粗相もやっちまったけなぁ…(懐古)。
原作シナリオで作ったキャラのリボーンが決まったので、
なんだか昔のことを思い出してしまいました。
自画像アイコンに使っている金茂ってキャラも、
原作シナリオに登場していたんですよね。
今回は他に人外のコメディリリーフが登場する為に
金茂登場は見送られましたが(衣装デザインには一ブランドとして盛り込んでます)、
実際に本編に出ていたら、どんな活躍を見せたんだろうなぁ。
金茂はグッズ化(笑)したいと思って色々なデザイン案を出しているんですが、
スタッフの受けはすこぶる悪いです(特にムッちゃん)。
というわけで、次回は金茂についてあれこれ書いてみよう。
2012-01-31
推敲DAYS(天河)
またまた一週間近く開いてしまいました。
最近は空き時間の殆どを執筆に費やしている天河でございます。
ただいま第8回(つまり現在掲載のスタートしているエピソード)の、
次回以降の最終決定稿を加筆中です。
初稿自体は数年前に既に書き上がっておりまして、
あとは改行等を調整するだけでいいはずなのですが、
やはり数年を経て冷静に読み返してみると、
執筆の当時には気づいていなかったミスや文章力の至らなさが目についてしまいまして。
僕も激々極々も初稿執筆時と同じくらい時間と力を注いで、加筆修正を行っております。
Webディレクションと更新作業を一手に引き受けてくれているムツさんには
気苦労をお掛けしておりますが、少しでも作品を面白く進化させていこうと
ぎりぎりまで粘って粘って書き続けております。
シーンの繋ぎが甘いと感じた部分や、
後の展開への伏線などなど初稿への差し込みも増えています。
第8回では既に20頁分の差し込み原稿を書いています。
しかも、まだもうちょっとだけ増えそうです。
初稿と言うのは、設計図であるプロットからストーリーを起こしていく作業とも言えます。
住み続けるうちに「家」がその持ち主たちへ馴染んでいくように、
必要に応じて増設工事がなされるように、
<トロイメライ>を書き続けるうちにキャラクターたちも育っていきます。
世界観だって広がっていく。
数年前に完成している初稿を改めて読み返し、
執筆を先のエピソードまで進めたからこそ見えたもの、掴んだものを
加筆・修正と言う形で過去の原稿へ落とし込んでいく。
推敲は原稿を作るにあたって必要不可欠な作業ですが、今、僕らが行っていることは、
作業としての推敲を超えた何かじゃないかと、時々思うことがあります。
図面でしかなかったプロットに息吹を吹き込み、生命を与えるのが初稿。
その生命が持つ隠れた魅力を引き出していくのが、<トロイメライ>に於ける推敲。
そんな心持ちでいます。
…なんて、大まじめに書くとちょっと照れくさいな(笑)。
これもまた長期に亘って製作を行うプロジェクトならではの醍醐味なんじゃないかと思います。
書き上がったものを即座にアップロードすると言う、
ブログ等で一般的になっている体制とはまたひと味違う楽しみと言いますか。
かにきめらさんが作って下さるクリッターデザインや、
神崎さん入魂の扮装案、栞さんが作ってくれる環境設定を
本編中で印象的に表現したくて、
過去に書き上げた原稿にこれらを落とし込んでいますが、
これもまたプロット段階では想像すらしていなかった、望外の喜び。
作品を練り上げると言うのは、つまりこういうことなのでしょう。
2012-01-25
題名も浮かばない(天河)
体調を崩しました。
いつもだと体はグダグダでも頭は働くものですが、
今回はちょっと頭のほうもグダグダになってしまい、
一日中、寝床でウンウン唸ってました。
病欠とはいえ、せっかく、一日時間が出来たのに
なんと勿体ないことをしてしまったのか…。
一日あれば、あのシーンやこのシーン、
頭の中に組み上がっているものを全部書けたと言うのに。
まだまだ寒い日が続きます。
みなさんもご自愛を。
2012-01-23
ザッツ・エンタテイメント!(天河)
そのあまりの面白さにびるばさんや激極と盛り上がり、
放送終了後にはさめじま師匠とその回で印象的だった場面を話し、
ムツさんほか周りの人々に布教しまくりな毎日ですが、
気がついたら、1月も既に下旬。
いつの間にか「ロボジー」が封切りになっていました。
って言うか、「テンペスト」の劇場版も今週公開ですよ!
もういくつ寝ると、幕末琉球ファンタジーの再臨ですよ!
テレビシリーズの再編集なのかな、劇場版。
僕はBS時代劇で放送されていたテレビシリーズの頃から
楽しく拝見していましたが、GACKTさん演じる徐丁垓が強烈に印象に残ってます。
あれは絶対にノリノリで演じていたんだろうな(笑)。
大河ドラマ「琉球の風」と同じ吉村芳之さんと言うのも個人的にポイント高し!
吉村さんは他にも「北条時宗」の監督を務めておられましたが、
NHK局内でも屈指の名監督だと思います。
公開日程が気になったので、行きつけの映画館のサイトをチェックしたら…。
「ベニスに死す」をやるじゃありませんか!
映画館、以前に公開された作品を再び劇場で復活させると言う、
いわば映画の再放送みたいな企画をやってるんですよ。
同企画の「ワイルドバンチ」見逃したときはまじで悔しかったけど、
今回は行きたいなぁ。
詳しく内容をチェックしたら、「情婦」に「サンセット大通り」なんて
僕好みのオールドムービーが公開リストに載っているッ!
ヒッチコックの「鳥」もあるぞ!
これ、大スクリーンで観たら夜うなされるよな(←嬉しい悲鳴)!
「ザッツ・エンタテイメント」や「M☆A☆S☆H」なんて、
今の若い子、知らないだろうなぁ〜。
やだ! 「がんばれ!ベアーズ」までスケジュールに入ってるじゃない!
「シャレード」に「バンド・ワゴン」に………。
おいおい、俺を休ませないつもりかよ(笑)。
いやぁ、これは本当に良い企画を立ててくれたなぁ。
公開スケジュールを確かめたら、こりゃほとんど毎週末に
件の映画館へ繰り出すことになっちまうぞ!
「映画見に行くヒマがあるなら、とっとと作業せい!」って
スタッフからお叱りを受けそうですが、
これはもう<トロイメライ>の運営を強烈に推進する為には
必要不可欠なことなんよ(笑)。
<トロイメライ>には、僕がオールドムービーから学んだことが
これでもかと言うくらい詰め込まれているんだもの!
一番の旨みを更に更に熟成させる為にも
オールドムービー漬けになって神経を研ぎ澄まさなくてはならぬ…。
いわば、これは僕にとって修行なのである!
ポップコーンなんていらないぜ! 面白い映画があれば、それでいいのさ!
オールドムービーって本当にいいものですね。
温故知新し過ぎたせいで、最新の映画事情にはとんと疎いんですけど…。
2012-01-21
そういや、坂本龍馬の義兄さんってヨーロッパかぶれなんだっけ(天河)
ちょっと盛大に時間が空いてしまいました。
どっこい生きてる天河です。
激々極々のおっさんが一向に重い腰を上げようとしないので、
寝ぼけ眼をこすりながらの登板であります(あからさまなプレッシャー)。
<トロイメライ>は本編小説が先週から第8回の掲載がスタートしたわけですが、
僕らスタッフは既にナンバリング20番代のエピソードの作成へ入っています。
本編の執筆が20番代ってことね。現在までに第28回までの初稿が完成しています。
それ以降の新展開を円滑に進める上で必要になってくる各種設定もバリバリ作っておりまして、
去年末あたりからそれらの作業に必要な資料もじっくりと読み込んでいます。
僕にしては珍しく中世ヨーロッパ史の本にも積極的に手を伸ばしているですよ。
びるばさんとの対談等でも公言しているので、特に隠すわけでもないのですけど、
とにかく中世ファンタジーが苦手なんですよ、僕。
昔はもうどっぷりハマってハマってハマりまくっていたのですが、
そのときの反動か、食傷か、ここ十年くらいは「もうケッコー!」ってな
拒否反応が出ていました。
剣と魔法の世界なんて、もう十数年書いた覚えがないです。
(フェイクはそれに近いけど、どちらかと言えばSF寄りで亜流)。
あまりにも世の中に氾濫しすぎていて、
「だったら俺が書かなくたっていいじゃん。誰かやるでしょ」みたいに
ひねくれていたってのもありますけど(笑)、
さすがにもうツッパってるような年でもないなぁ、と。
自分にとっての面白さより、作品世界に厚みを持たせられるか、
ストーリーに奥行きを与えられるかどうかを突き詰めていくと、
今まで忌避してきた中世ファンタジーの中に
これを達成し得る新たな手がかりが眠っているような気がしまして。
普段の言動からもおわかりいただけるように
イメージが固まっていて、実際、頭の中もそんな感じなんですけど、
「日本史に抱かれて眠りたいぜフォーイエ!」とばかりに趣味の世界に浸りきりでは、
物書いてる人間にとってはあんまり誉められた状況ではない。
「好きこそ物の上手なれ」とは良い諺ですが、
上手であろうとする努力には、好みの是非を問う以前の要素だって含まれるわけですよ。
<トロイメライ>の世界・設定を構築する上で、
全編を通して大切にしているのは多国籍感(ネーミングは無国籍情緒ですが)。
多国籍と言うことは、その土地ごとの風土や文化をしっかりと作り込んで、
歴史や背景まで受け手に感じて貰えるようにしなけりゃなりません。
その土地ごとの特色を並べたときに生まれる異文化間のギャップ。
これの完成なくして<トロイメライ>後半のストーリーは
とても描ききれないと思った次第であります。
多様な文化がひしめき合うヨーロッパ圏の歴史は、
中世時代の魅力も含めて上記コンセプトの完成を推進する手がかりになっています。
こんなにも深くヨーロッパ史を勉強したのって高校のとき以来だなぁ。
偏屈・偏狭なアカンタレではありますけど、やはり食わず嫌いはよろしくないと
痛感する毎日でございます。
毎日自分のダメさ加減と格闘しつつ、
昔にやり残してきた勉強は、今から始めたって遅くないと
そう信じて今日も明日も資料本を開いていきますですよ。
勿論、現代のヨーロッパ情勢についても関連資料をガツガツモリモリ頂いている最中。
表現者としては「これぞ天河節だい!」なんつって尖っていきたい半面、
天河節とやらを洗練させてくれる新しい知識や情報は、
好みに合わないからと突っ張るのでなく柔軟に受け止め、吸収しようと思ってます。
旅行記あたりを読んでいるとついついご当地グルメに目が行ってしまうのですけど、
いくら頭を柔らかくするとは言っても、これはちょっと考え物かな(笑)。
いやいや、その土地に息づく食文化、ソウルフードを知ることも大切だ、うん。
と言うわけで、日本でハギスを食べられるお店をご存知のお方は、
天河宛にご一報ください(えー)。
とりあえず激極のおっさんとは、ネパール料理店に行く計画を立ててマス。