緋月です〜。
 次回「正義乃味方」でご指名いただいた、ロウヴァーの紹介をさせていただきますですよ〜。

“堕ちた猟犬”ロウヴァー=ラドクリフ
 フェイト◎、カブトワリ、イヌ● 25歳 男性
「罪には罰を──調子にノッた報いは当然、受けてもらうぜクソガキ」
 N.I.K.に籍を置き通称「探偵長屋」に小さな事務所を構えながら、バウンティハンター協会にも所属し賞金稼ぎとの二束の草鞋を履く、職業探偵。
 元は公安警察ブラックハウンドに在籍し、当時のハウンドには珍しい、地道に足で情報を稼ぐ優秀なマンサーチャーとして、ある意味で将来を嘱望されていた。ハウンドを辞して野に下り、揶揄を込めたハンドルを与えられた現在も、彼の基本的な捜査スタイルは変わらない。
 変わったのは、狙うべき者たち、犯罪者へ対するスタンスだ。彼は彼らを許さない。事件の裏にどんな事情があっても、もしくはターゲットの生存が報酬の条件であったとしても、彼は淡々と、2丁の愛銃──「断罪者」「処刑者」の銘を与えられた大型拳銃とライフルの引き金を引く。
 それは、彼が前職を辞めざるを得なくなった一つの事件に起因するという。もちろん、彼が自ら語ることはないが、このニューロエイジは残酷だ。痛みも苦しみもすぐに忘れてしまうくせに、簡単に面白おかしく古傷をえぐることができる。ちょっと昔のニュースを検索すれば、簡単に探し出せるだろう。リサ=ラドクリフ、当時17歳の少女が起こした、自宅及び隣家の2家族4人殺害1人殺害未遂という、まあありふれた猟奇事件を。結局この事件は、ハウンドの狙撃班によって犯人射殺、という顛末を迎えている。
 彼はその場に居合わせなかった。凶行を止めることはおろか、妹の動機を知ることすらできなかった。全てが終わり全てを失った彼は、1丁のライフルを譲り受けた。「処刑者」──妹の命を奪い、けれど幼馴染の命を救った猟銃を手に、猟犬は地に堕ちたのだ。
 誇りと情熱を持って事件を追うハウンド隊員であった頃よりも、現在の彼の犯罪への憎しみは、暗いがゆえに深く、強い。──燃え盛る炎よりもじわじわとくすぶる火の方が、時に高熱を発することがあるように。

イメージソング
ZABADAK 「夢を見る方法」

プレイヤー発言
 いつも長くなっちゃってすみません。ロールプレイで語るのが本来なのですが、ね(苦笑)
こういう設定は当初からあったのですが、3回ほどしか稼動してないDからの新参キャストなので、実はまだあまり安定してなかったりします。さいころ亭での神牙さんとの2人アクトの時が、今のところ一番理想形でしたね〜。
 基本的には普通の探偵のはずなのですが……賞金稼ぎや元ハウンドってフックも使用可能なので、広く使っていっていただければ良いなあとは思います、はい。
 ところで、新参キャストゆえに絵や小説がありません。参考イメージとしては、有栖川有栖の探偵役、火村助教授みたいな感じを目指しているとかいないとか……本当か?