ギャラリーめぐりの後半は鞍ケ池アートサロン。ここはトヨタ鞍ケ池記念館(トヨタ自動車のPR施設)内の小さなギャラリー。会社の所蔵する作品を季節ごとに交換展示している。今回は「日本画の創造と未来」という企画展(いかにも大企業が企画するとつけそうなタイトル、こうでないと企画が通らないのだろうか)。20数枚の展示だったがどれも味わい深く、日本画の良さを再認識した。僕が魅力的だと感じたのは、堀文子 秋野不矩、上村淳之ら。日本画に鳥を描いているのが多いことに気づいた。どうやってあの姿を捉えているのだろか? 徹底した観察か? 花鳥画というのは日本画の本流だということを思い出した。
「日本画の創造と未来」展
堀文子 楽園に遊ぶ
秋野不矩 渡河 水牛の群
上村淳之 爽秋 ミヤマホオジロか
上村淳之 雪中遊禽 ベニヒワ
深まる秋 東山の森
はっきりしない天気だが、雨は上がって曇り空。来週前半まで天気が悪いとの予報なので歩けるときに歩いておこうと、東山の森(いつもの平和公園)に秋を訪ねた。稲田では稲刈りが始まった。草はらにも秋がやってきて、キクイモ、アメリカセンダングサが黄色い花を咲かせていた。石垣のサルトリイバラの実も色づいてきた。これはさらに赤くなる。カキやカラタチ、カラスウリも秋らしくなってきた。モッコク、モチノキ、シャリンバイも地味だけれど色をなしてきた。僕の中での秋の代表選手はアオツヅラフジ、深い青色がいいのだ。真夏に清々しく咲いたムクゲは秋を迎えてカラカラの実をつけた。そういえばいつの間にか蝉の鳴き声が途絶えて虫の音(リンリンと聞こえるからスズムシだろう)がしだした。森の道を歩くとポトリ、ポトリとドングリの落ちる音。一雨ごとに秋は深まる。なんとなく寂しさも募る季節となりぬ。
稲刈り
キクイモ
アメリカセンダングサ
サルトリイバラ
カキ 野鳥は見向きもしない
カラタチ 金色になってきた
モッコク
モチノキ
シャリンバイ
アオツヅラフジ
ムクゲ
ソヨゴ
ノイバラ