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坪井眼科ニュース

2017-05-23

Symfony

21:05

Symfonyといえばコンピューターソフトの名前らしいですが、最近でた多焦点眼内レンズの名前でもあります。AMO社のテクニスマルチレンズの仲間です。

特徴は加入度数が1.5Dとわずかしかないことです。したがって、遠くから1m弱までしか見えません。通常の読書距離、3〜50cmはカバーいたしません。といえば良くないように聞こえますが、その代わり、「ハロ、グレア」や「コントラスト感度の低下」がほとんどないのです。

「暗いところで光がにじむ、運転がしにくい」あるいは「なんとなくボケて見える」と言った、従来の多焦点レンズの欠点がありません。

従来の多焦点レンズは「遠くも近くも見える」ということと、先ほど述べた欠点(単焦点レンズに比べての)とを取引していることになり、単焦点レンズを基準とすると、得るものがたくさんある代わりに失うものもあるということになりますが、Symfonyは得るものが少ない代わりに失うものがありません。

「何にも引かない〜ちょっと足します〜〜♪』

「メガネは必要に応じてかけてもいよいが、なるべくちゃんと見たい」というかたに最適のレンズです。

両眼とも遠方に合わせると、老眼が始まった頃の40代後半くらいの視機能が取り戻せます。

このレンズで読書も裸眼でこなすには、両眼の屈折に差をつける「モノビジョン」を行う必要があります。モノビジョンを嫌うかたは従来型のマルチの方が良いでしょう。

いずれにせよ、選択肢が増えたことは喜ばしいことですが、どの多焦点レンズも一長一短がありますので、術前の説明が大切です。

ST

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