★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

iPad は電子ブックリーダー

ちまたでは、iPadの話題で持ちきり。新しいもの、新ガジェット、あのAppleの新製品ということもあって、ともかく、よく話題に上がる。「つちのこさん『iPad』どうですか?」「つちのこさん『iPad』は、もう、お持ちですか?」・・ etc 。iPhone 3Gは、登場直後に購入し、そこらじゅうに「これは使える」「これはここがスゴイ」と、iPhoneの宣伝マンのように、ベタ誉めだった経緯もあるのだろう。
しかし、iPad に関して、わたし個人としては「様子見」を決め込んでいる。いまのところ購入予定もない。
f:id:tsuchinoko118:20100605164215j:image:left”ケータイと、パソコンの間を埋める”的なガイドを、よく耳にするのだが、わたし個人としては、そのようには見ておらず、『電子ブックが普及している米国で、通販のアマゾン社が電子ブックリーダー「キンドル」を発売したところ、よく売れるもんだから、Apple社もウマに乗りあわてて発売した感のある「iPad」』。と見てしまっている。
あわてて出したから、その姿も機能も、あたかも「巨大なiPhone」。いや、電話として使えるわけではないので、「巨大な iPod Touch」。いまひとつ洗練されていない。とくに日本では、電子ブックは、まだ普及していないので、使い道がそれほどあるわけではないし、例えば、通勤時に読む文庫本1冊よりも、巨大なA4サイズが、はたして便利かというと、そうでもない。電池の問題もあるだろう。もちろん性能的にも、Windows互換でもないし、リムーバルディスクのように使えるかというと、そうでもない。その性能・機能から見れば、本当に「巨大なiPod Touch」の域を出ず、「キンドル」のような『電子ブックリーダー』であって、ほかに「新しい何か」は、とくにない。その意味では、「iPod」や「iPhone」に見られる”もの”は、「iPad」には、見受けられない。
デバイスとして考えても、ミニノートPCのような汎用性はないし、ミニノートPCの多くがB5サイズ未満なので、iPad は、汎用性もなく、デカイし、重い。どこにも、ミニノートPCと比較し、置き換えられる要素もない。あの「タッチパッド」にしてもそうだ。このスタイルは、10年ほど前、Windows-XP が発売されたころに、マイクロソフト社も提唱していたし、日本でも、富士通が実際に、タブレットPCというものを発売している。金額が高いのもあるだろうが、ともかく、普及の憂き目にあわず、衰退してしまっている。(くわしくは → http://www.fmworld.net/biz/fmv/product/hard/pcpm0410/stylistic/f:id:tsuchinoko118:20100605164216j:image:rightこの”失敗”の要因は、なんだったのだろう。コンセプトは斬新で、よかったと思うのだが、いかんせん、使い勝手がよかったとは言えないし、OSも洗練されていなかったし、アプリもなかったし、値段が高かったし、いろいろと要因はあると思うが、そもそも「こう使いたい」「こう使うのだ」というものが、見えてこなかったのは(提示されなかった)のは大きいように思う。個人的には、「携帯デバイス」としては、さまざまなPDA、さまざまな電子手帳が、あったが、「iPhone」ほど、使い勝手のよいデバイスはめずらしい。しかし、「iPad」には、それが、どうも見えないのだ。
日本語に対応する電子ブックのデータ(コンテンツ)は、これから、順次増えていくとは思う。しかし、いまのところ新刊など限定的だ。
米国のように?あたりまえのように、電子ブックデータが流通し、入手可能なようになって、はじめて、iPad は、役に立つツールとなりうる。

まさか、iPad(A4サイズ)を耳にあてて、電話をして、「もしもし」と話して、うれしい人はいないだろうし、
iPad(A4サイズ)を、車のハンドル付近において、カーナビが見やすい人もいないだろうし、
iPad(A4サイズ)で、マージャンをして、うれしいか、というと、そうでもない気がする。

電子ブックを使った方は、よく知っていると思うが、(とくに大量の冊子の場合)その「携行性」に魅力があるわけで、見やすく読みやすいかというと、決して、そうでもないのだ。
手描きメモにしても、紙の手帳の方が、使いやすいことは、よく使う人ほど知っているわけである。

あくまでも個人的、ではあるが、いまのところ「iPhone」+「ASUS ミニノート」が、最良の状態なので、当分、IPadは「様子見」を決め込んでいる、つちのこだったりする。

もし購入するとすれば、技術書や聖書、仕様書など、あらゆる資料・書籍が、電子化できたら、ということになろう。