★ The Tsuchinoko News 2 (つちのこ通信2) ★

重要な話から、どうでもいいことまで。ほとんど役に立たないことを書き連ねています。

【映画】アイ・ロボット

f:id:tsuchinoko118:20111231054113j:image:left:w220アシモフのロボット3原則が、何かにつけては登場するが、ただ、登場しているだけで、これといって深く掘り下げるわけでもない。しかし文学作品ではなく、これは、一級のアクション映画作品なのだ。

半透明のロボット”NS−5”のデザインは、いわゆる従来の”ロボット”とは異なる斬新なデザイン。登場する未来カーや未来ビルも、卵型で、てかてか光っているが、シドミードのそれとは異なる映画では観たことのないデサインばかり。でも、どこかで観たことあるな、と、思ったら「i-ROBOT」の名の通り「i」・・・マックだ。。。
マッキントッシュなデザインのロボットが、CGばりばりで、飛び跳ねます。おもしろい。CGらしいCGの使い方で、CGを観てるだけでも面白い!

f:id:tsuchinoko118:20111231054112j:image:right:w220ばりばりの筋肉アクション俳優ウィルスミスも、もちろん、バリバリのアクションを披露するが、ロボットに対するトラウマを持ちながら、ロボット殺人事件の難問を解く刑事、という、難しい役どころを好演。今まで、あまり興味がなかったのではあるが、本作で、ウィルスミス、好きになっちゃいましたよ。ちゃんと、CGロボットと、素手で戦ってるし。

[f:id:tsuchinoko118:20111231054111j:image:left;w220]2035年、ロボットが家庭や町で普通に見かけるようになった近未来、ロボットの生みの親である博士が、ロボットに殺されるという事件が発生。容疑者は、最新型ロボット”NS−5”の通称サニー。
警察は、ロボットによる殺人事件(事故?)として捜査を開始、調べれば調べるほど、謎が深まり・・・陰謀が見え隠れする。大量のロボット軍団が人類に宣戦布告、恐怖が始まったとき、サニーの起こした殺人事件の真の意図が判明する。

監督はアレックス・プロヤス。かのブランドン・リーの遺作「クロウ〜飛翔伝説〜」や、裏マトリックス(?)「ダークシティ」で知られる、完成度の高いエンターティメント作品を撮る御仁。
本作も、あいかわらず完成度が高く、適度に脳みそを使いながら、スッキリと楽しめる作品に仕上がっている。物語の最後、単にドタバタで終始せず、きちんと最初の問題「ロボット3原則」に帰結し、やや哲学的に終焉を迎える演出も好感がもてる。