テレビ

 アメリカに住んでいた頃に、日本との文化の違いに驚いたことは数多くあるのですが、「テレビ」というものの在り方も日本とアメリカでは違うように感じました。
 テレビは「分別のある大人が観るもんじゃない」という考え方がアメリカでは、どうやら一般的なようでした。私が所属していた研究室の実験助手の男性(30代)は、私が「ねぇねぇ、昨日のブレイザース(オレゴンプロバスケットチーム)の試合の最後、凄かったよねぇ!」と話しかけても、「いや、僕はテレビを観ないからさ」などど、ちょっとツンとした態度で答える人でした。また、私が師事していた教授(50代)も、たまにスポーツ観戦するぐらいで、普段はめったにテレビを観ないようでした。日本でも、ある種似たような傾向はありますが、アメリカでは「観る人」と「観ない人」がもっとはっきりと分かれ、「観ない人」も決して少数派ではないように感じました。
 確かに、アメリカのテレビ番組は日本と比べると、一部を除いては「分別のある大人が観るもんじゃない」と言われても仕方がないようなクオリティーだったと思います。
 しかし、私のような留学生からすると、テレビは英語のリスニングのトレーニングや新しい語彙を習得する良い機会だったので、勉強の合間の気分転換に積極的に観ることが多かったです。特に好きだったのが、『Friends』と『Seinfeld』というコメディドラマで、毎週木曜日の夜の放送を楽しみにしていました。これら2つのドラマは、日本でもDVDがリリースされていて、特に『Friends』は人気があるみたいで、近所のレンタル屋さんにもシーズン1からシーズン10(ファイナル)までがしっかり取り揃えてあるので、時々借りてきて観たりします (^^)

フレンズ I 〈ファースト・シーズン〉 セット1 [DVD]

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