そしてグラウンドの中へ

 さて、野球の試合を観戦するだけでしたら別に大したことではありません。「ほぼ日」のイベントの凄いところは、試合が終わった後にグラウンドの中へ入れることです。これがあるから会社を休んで遠くからはるばるやってきたわけです。

 試合が終わってから20分後に、東京ドーム内の1階コンコースのV字階段の下に集合した今回のイベント参加者達はスタッフに先導され、周りに資材等が置いてある物置スペースのような通路をぞろぞろと歩いていきました。途中、階段を降りて、また暫く進むと前方に明るい光が見えてきて、「もうすぐ、すぐそこにグラウンドあるんだっ!」と思うと否が応でも気持ちが高まってきます。

 そしてゲートを抜けると、広々としたフィールドが広がっていました。なんだか凄い感動!

 今回の「ほぼ日」のイベント参加者数は糸井重里さんの「いとい」に因んで1101(いとい)人。その千人余りが記念撮影するために外野のセンターあたりに集合しました。暫くすると糸井さん登場!糸井さんを生で拝見するのは4年前に続いて2回目ですが、この人が登場するだけでその場がパァッと華やかに盛り上がります。


糸井さんとハイタッチしたかったけど、残念ながら出来ませんでした ^^;)

 記念撮影が終わると、解放された内野へ移動。ついさっきまでここでプロの選手達がプレーしていた場所に自分がいるのだと思うと嬉しくてたまらず、気分はすっかり野球少年だった頃に戻ってしまいました。取り敢えず一塁ベースからホームベースまで全てのベースを踏んづけておきました。

 ベースを踏みたがるのは他の人も同じで、その姿をカメラで撮影している人がたくさんいました。

 しかし一番人気があったのはピッチャーのマウンドで、多くの人が集まって、プレートに足を添えたりしてました。テレビで見るマウンドは、もう少し高さがあって土は柔らかいように感じたのですが、実際は意外と低くて、土は堅かったです。

 そろそろ帰ろうとしていた頃、往年のエース・桑田投手のユニホームを着た若い男性が登場しました。桑田投手が肘の故障から復活して最初の登板の際にプレートに右腕を付けて祈りを捧げるポーズを取ったのは野球ファンの間では有名ですが、男性は桑田のそのパフォーマンスを再現していました。いいねぇ、こういうノリ (^^)

ちなみに本物はこちら↓

 その後、もう一度球場全体を見渡しながら、「ああ、こんなところでキャッチボールが出来たら最高の気分だろうなぁ」なんて思いながら、ふと横を見ると本当にキャッチボールをしている中年男性4人組がいたのでビックリしました。ちゃんとグローブとボールを用意してきたんですね。と言っても、フェンス際の隅っこの方で、ゆるく投げ合っているので周りの人に危険が無いようにそれなりに配慮しているようでした。球場スタッフもそれを見て「キャッチボールは禁止されてますので今すぐ止めてください!」などと野暮なことは言わないで、そういうファンの気持ちを汲み取って見守っているところが好感が持てるのでありました。

 というわけで、なかなか楽しいイベントでした。また来年も来たいです!