数字

 日本ですと「4」とか「9」という数字はあまり好まれず、可能であれば使用を避けようとする傾向が昔からあるのは、その数字が「死」とか「苦」を連想させるからであるのは今更言うまでもありません。身近な例では、私が通っているスポーツジムのロッカーは下1桁の数字には「4」と「9」が使われておらず、1、2、3、5、6、7、8、10、11・・・、211、212、213、215、216、217、218、220、・・・、というように番号がふられています。ただ、それらの数字が使われないのは下1桁だけで、「242」とか「413」という数字があるのは何だか一貫性が無いというか、使わないなら徹底して使わないようにしたらどうなんだ、とクレームのひとつも言いたくなる人がいても不思議ではありません。
 「4」を使わないのはまあいいとしても、「9」は別にいいんじゃないかな。ジムでトレーニングすることは多かれ少なかれ苦しさを伴うものだし、「苦」がすべからく悪いものではなく、「艱難辛苦 汝を玉にす」ということわざにもあるように、成長するためには乗り越えなかればならないもの、人を成長させてくれるもの、という側面が「苦」にあることを考慮すれば、決して忌み嫌うものでもないような気がします。

 さて、キリスト教圏の欧米では「13」という数字が好まれませんが、「666」という数字も好まれていないそうです。詳しいことは知りませんが、不吉な数字のようで、有名なオカルト映画にも出てきましたね(怖い映画は嫌いなので私はみてませんけど)。
 欧米人でもなければキリスト教徒でもない私にとって「666」という数字は脅威でもなんでもないはずなのですが、今日はいろんなところで「666」という数字を目にしました。会社で他の人が書いた報告書を読んでいたらその数字が複数回出てきたり、秤で物の重さを測ったら666gだったり。そんな1日を無事に乗り越え、帰宅して「さて、今日は何歩、歩いたかな?」とスマホの万歩計の数字を見たら9666歩でした^^;) こんなのはただの偶然に過ぎないのは頭では分かっていますが、何だか気になってしまいます。
 ちなみに、666と正反対の意味を持つのは「444」で、これは「天使があなたを見守ってますよ」的な意味らしいですが、日本人からすると「4」が三つも並んでいて、あまり良い印象を持たない数字ですけどね。