かに太巻き寿司

 「札幌かに本家」というカニ料理のお店は、岐阜や名古屋では結構あちこちで見かけます。お店だけでなく、カニのお寿司の販売(テイクアウトのみ)を行っている小型の店舗もたくさんあるようです。繁華街のビルの間などに露天の移動販売的な店舗もあったりして、これが例えばニューヨークなんかだとホットドックの露天販売があって、ニューヨーカー達がそこでホットドックを買っては歩きながら頬張るというシーンを映画で見たりしますが、名古屋だとカニのお寿司が売られているんだぁ、などと思いつつ前を通り過ぎる私でした。

 私はもともとカニが大好きというわけではなかったので、街を歩いていてそういった店舗を見かけても食べたいという気持ちにはならなかったのですが、何年も前(たぶん10年以上前)に名古屋で行われたあるイベントで、お昼のお弁当として札幌かに本家の「かに太巻き寿司」が配られ、それが意外と美味しかった記憶があります。

 しかし「この寿司は意外と美味しいんだ」と気づいてからも、購入しようというところまではなかなか至らず、長い年月が過ぎました。そして、先日、お昼時に名古屋の地下街を歩いていると、とてもお腹が空いている時に、ちょうど「かに太巻き寿司」を売っている小さな店舗の前を通りかかったので、買ってみました。
 帰宅して、早速この「かに太巻き寿司」を食べてみました。何年も前に名古屋のイベントで食べた時の美味しさを期待していたのですが、残念ながらそれほどでもありませんでした。記憶の中の美味しさというものは、得てして長い時を経る過程で段々と美化され、盛られていくものなので、美味しさ自体は変わっていないのかもしれません。でも、具のカニの量が以前よりも少なくなっているような気がしないでもありません ^^;)