村上RADIO

 朝からソワソワしていました。何故かというと、夜7時からFMラジオで、あの村上春樹が自らDJをつとめて音楽を紹介したりする番組『村上RADIO』が放送されるからです。
 春樹ファンとしては、これを録音して保存しておきたかったので、録音方法を検討しました。昔懐かしいラジカセをあらためて購入して、カセットテープに録音するというアナログな方法が真っ先に思い浮かびましたが、今回以外で使う機会は無さそうなのでやめました。そうなると残るはネットラジオで番組を聴きながら録音アプリで録音するという方法。どのアプリがいいのか、色々と調べて、iRecordという有料アプリをダウンロードして使うことにしました。もっと他にいいアプリがあるのかもしれませんが、とりあえずちゃんと録音は出来るようです。

 夜7時になり、番組が始まりました。今回は村上春樹がDJなので、番組冒頭からいきなり本人が登場しておしゃべりを始めました。村上春樹の声は、どこか外国の授賞式で英語でスピーチしているのをニュース番組で聞いたらことがあるぐらいで、日本語で話しているのを聞くのは今回が初めてでした。村上春樹の書く文章は、淀みなく流れ、リズミカルなのですが、声は思っていたよりも低くて重くて、少し意外に思いました。
 番組で紹介されたのは、主に村上春樹が走る時に聴いている曲で、その曲にまつわるエピソードを話すわけですが、なんだかちょっとキザな喋り方で、それも「昭和っぽいキザ」というか、何世代か前のタイプのキザなのですが、これも村上春樹なら許される、とファンは思うのですが、村上春樹のことが嫌いな人は多分こういうキザで気取ったところが嫌いなんじゃないかな、と思いました。

 55分の番組はあっという間に終わってしまいました。またいつか続編を、出来ることならシリーズ化して定期的にやってくれないかなぁ。