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Beaver’s Diary

2018-12-30

今年最後のバー

 午前中にお正月用の買い出しに行き、午後はまた別の場所へ買い物に行き、一旦家に戻ってまた出掛けたりとバタバタしておりました。出先で、夕方に少し時間が空いたので、お気に入りのバーへ立ち寄りました。正直なところ、今日何時に何処へ行って何を買うかという行動計画を立てた際に、年内にもう一度あのバーへ行って美味しいウイスキーを飲んでおきたいという気持ちが心のどこかに、しかし割と強くありまして、何気なく夕方にそのお店の近くに、しかも車ではなく徒歩で通りかかるように仕組んだのでした。

 そのバーは割と早い時間帯から開いており、私が行った時にはまだ他の客はいませんでした。カウンターの中にはマスターの他に若い男性がいました。見習いか何かなのかなと思って尋ねてみると、普段は東京バーテンダーをしていて、現在は地元岐阜に帰省中で、このお店を手伝いに来ているとのことでした。手伝いに来ていると言いつつ、客の数よりもバーテンダーの数の方が多いことが滑稽ではありましたが、もっと時間が遅くなって夜も更けてくるとたくさんの客がやって来るのでしょう。

 この日の一杯目は、寒い中を歩いてきて体が冷えていたこともあり、何か温かいカクテルが飲みたいなと思い、アイリッシュコーヒーを注文しました。以前にもブログに書いたことがありましたが、このお店のアイリッシュコーヒーは、サンフランシスコブエナ・ビスタという超有名店のレシピを忠実に再現したものなのだそうです。やや甘さが強い気がしないでもありませんが、なかなか完成度が高く、他のバーで出されるアイリッシュコーヒーよりも断然美味しいです。
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 2杯目はボウモア(18年)をストレートで頂きました。私がボウモアというウイスキーのことを知ったのはかなり前で、椎名誠さんのエッセイの中に生牡蠣ボウモアに浸して食べる、というくだりがあって、自分でもやってみたくなりそのウイスキーを買ったのでした。でもその頃はウイスキーに関して何の知識も持っておらず、おそらくボウモアの中でも熟成年数の短い比較的安い価格のものを買い(今から思えば10年物だったかもしれません)、クセが強くてあまり美味しいお酒だとは思いませんでした。しかし、18年物となると、角が取れてまろやかになり、かすかにチョコレートのような風味もするし、甘味さえ感じ、ボウモアってこんなに美味しかったのかと驚きました。カウンターの向こうにいる二人のバーテンダーボウモアの18年は傑作だと口を揃えて言っていました。こういう素晴らしウイスキーに出会えたことに幸せを感じました。

 3杯目はラフロイグのロアをストレートで。ラフロイグ には色々とありますが、このロアは限定生産で、もう生産されることはないらしいです。成城石井に売っていたと私が言うと、今後手に入れることは難しくなるでしょうから、お気に入りでしたら今のうちに買っておくと良いですよ、とのことでした。

 もともとお酒が強い方ではないので、バーで飲むのはせいぜい3杯なのですが、最後にもう一杯飲んでおきたいと思い、グレイグースと言うフランスの高級ウォッカを使ったグレープフルーツカクテルをいただきました。このグレイグースというウォッカはあるアメリカのアクション小説を読んでいる時に登場したお酒で、気になっておりました。高級フォッカの「はしり」らしく、これ以降いろいろな高級ウォッカが登場したのだそうです。クリアで雑味が無くてまろやかで、スミノフウォッカとははっきりと違う味わいなのだそうですが、私はスミノフウォッカをストレートで飲んだことが無いのでよく分かりませんでした ^^;)

 日々の仕事が忙しくて睡眠時間も少ないので、仕事帰りにバーで一杯飲みたいと思いつつも、早く家に帰って1分でも長く寝たいという気持ちの方が強いので、なかなかバーへ行くことが出来なかったこの1年でした。回数が少ないからこそ、それぞれが味わい深い貴重な時間として記憶に刻まれていくという良い面もありますが、来年はもう少し回数を増やせたらいいなぁ。

2018-12-10

ラガヴーリン 16年

 昨日のブログに書いた『アメリカン・アサシン』の原作小説の中に、主人公のミッチ・ラップ達がミッションの途中でスイスに立ち寄り、そこで彼らの活動を支援してくれるお金持ちの男の邸宅に招かれるシーンがありました(映画にはそのシーンはありませんでしたが)。その邸宅のホームバーみたいな部屋で、お金の持ちの男がミッチたちに酒をすすめ、何でも好きなものを選んでいいと言うと、ミッチは数ある酒の中からラガヴーリン(16年)というスコッチウイスキーを選び、それに対してお金持ちの男は「良い選択だ」と言います。

 私自身、そのラガヴーリンというスコッチウイスキーは名前は知っていましたが、飲んだことはありませんでした。私の好きなラフロイグと同じくスコットランドアイラ島の蒸溜所で作られているシングルモルトウイスキーで、ラフロイグと同様にピートの香りがするらしいです。気になったので、このラガヴーリン(16年)を購入し、飲んでみました。ラフロイグのようなガツンと来るピート臭(人によっては「消毒液のような臭い」と表現されることもある)を覚悟していたのですが、思いのほかまろやかで、穏やかな味わいで、一口飲んですぐに気に入ってしまいました。ストレートでちびりちびりと味わっていると不思議と幸せな気持ちが湧き上がってきます。それに、16年物にしては他の銘柄と比べると価格もさほど高くはないのがありがたいです。こういう素敵なウイスキーと出会えたことを嬉しく思います。

2018-09-19

ウイスキー泥棒

 昨日のブログに書いたようにウイスキーの価格が上がっております。そうなると、それを盗んで売ろうという輩が出てきます。これは先日行ったバーのマスターから聞いた話ですが、岐阜市の繁華街にあるスナックなどの飲食店が多数入っているビルで、閉店後に泥棒が入り、最上階から一番下の階まで、全ての店のドアがこじあけられ、現金には全く手を付けられず、ウイスキーだけが盗まれたのだそうです。スナックとかキャバクラは、ウイスキーがボトル単位で売れるので、お店としてはケース単位で在庫を持っており、それが狙われたのでした。一方、私がたまに行くような普通のバーですと、ウイスキーをボトル単位で客に販売することはまず無くて、小さなグラスにちょっとずつ客に出すというスタイルですので、多種類を少量ずつ持っており、しかもそのほとんどは開封済みで、ケース単位の在庫は無いので、ウイスキー泥棒に狙われるようなことは無いそうです。
 ケース単位のウイスキーは重いでしょうし、多数の店から盗むとなると、運ぶのだってそれなりの時間と労力がかかるでしょうに、そこまでして盗むというのは、それ相応に儲かるのでしょうね。
 ウイスキーの価格がもと通りに戻って、こういう犯罪が起こらないことを願っております。

2018-09-18

ウイスキーの価格

 ウイスキーの価格は、ここ何年かずっと高騰が続いてるそうです。ウイスキーの人気が高まり、需要が増えたからなのですが、一説によると、中国のお金持ちが買い占めていて、その際に従来の価格の2〜3倍で買うから俺のところへ優先的に商品を売れ、と言ってくるのだそうです。そんな高い値段で買ってくれるのであれば、そりゃメーカーだって売ってしまうのも無理はありません。ただ、フランス系のウイスキー取扱企業(例えばグレンモーレンジィなど。ウイスキー自体はスコットランドで製造されていますが、グレンモーレンジィというブランドを保有しているのはルイヴィトンの系列会社)は、中国のそういう商売に乗らず、自分達のポリシーに基づいて、それまでの顧客を大切にしているのだそうです。フランス、偉い!

 中国のお金持ちがそうやってウイスキーを買い占めるのは、自分達で飲むためではなく、投機目的であり、何か月だか何年かだか保管しておいて、値段が上がったら売り払ってその利ザヤを儲けるというものらしいです。ワインのようにデリケートな品物ではないので、ワインセラーで温度管理が必要というわけではないことも買い占めに拍車をかけている要因のひとつのようです。

 

2018-09-17

学び方

 何か自分にとって未知の分野のことを新しく始めようと思った場合、例えば習い事のようなものであれば、まず入門編から始めて、徐々にステップアップしていくという手順が確立されていて、それに沿ってやっていけば、ある程度のことは身に付くようになっています。
 ところがこれが習い事以外ですと、そういった手順がありません。例えば、急にジャズに興味を持ったとして、さあ聴いてみようかと思っても、具体的に何から聴けばいいのか、既に出来上がっているジャズの世界があまりにも広大すぎて途方に暮れてしまうことになります。ジャズの場合は、何を聴くべきかが書かれた書籍がありますが、それはあくまでその著書の主観であり、万人に当てはまるものではないように思います。
 私にとっては、ウイスキーとかカクテルに関しては、どこからどう攻めていけばいいのか分かりませんでしたし、今もよく分かっていません。一応、入門編的な書籍に目を通したことはありますが、少し参考にはなったかなという程度でした。
 書籍よりも参考になるのは、長年の経験がある人のツイートです。私の場合は、ある著名な漫画の原作者をツイッターでフォローして、その人がその日に飲んだウイスキーカクテルに関するツイートを見て、なるほど、今の季節はこういうカクテルがピッタリなんだな、と参考にさせてもらっていました。
 ところが、その漫画原作者が、最近どうも酒に関するツイートが無いなぁ、と思っていたら、どうやら体調を崩されたようで、現在は長期入院中のようでした。この方が早く回復することを願う一方で、最近私が参考にしているのが、小説の中でウイスキーカクテルを飲むシーンです。先日のブログに書いたヘンドリックスのジンも、実はいま読んでいるミステリー小説のワンシーンに出てきたものです。日本の小説よりも海外の小説の方が、ウイスキーカクテルの描写が多く登場するので参考になります。バーやそこで飲むお酒に関する文化は、やはり欧米の方が奥が深いようです。