現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

まどみちおの詩


朝から雨。
うーむ。

さて、これから、ぷしゅ!とな。
コンビニに行ったら、「web応募で待受け画像が必ずもらえる!!」なんて金麦の缶に書いてある。ひょっとすると壇れいさんの画像かも、とちょっと期待する。
で、壇れいさんで思い出したが、そういえば昨日、何気なくテレビのチャンネルを回していたら、壇れいさんがドラマに出ていた。あっ、と思ってしばらく見ていたのだが、どうも刑事役みたいなんだけど、むちゃくちゃ演技が下手なような気がするのだが・・・。どうなっているんだろう。
後半、犯人(古谷一行)を追いつめていくんだけれど、全然、まったく迫力がないんだけれど、どうなっているんだろう。脚本は、わりと凝ってそうな感じだったんですが。演出の仕方が悪いのかなぁ。うーむ。どうなっているんだ?



=====「ふしぎなポケット」の歌詞削除いたしました。=====



今日は、何度も、貯金通帳を眺めなくてはならなかった。何度か、通帳をそっと叩いてみたりしたのですが。残高に変化なし(笑)。
まさか、大人になって一人の時に、この歌が頭の中で鳴り出すとはおもわなかった。


まどみちおさん、私はあなたの詩の熱心な読者ではなかったかもしれませんが、これまでに何度となく、あなたの詩が自然と頭の中で鳴り出すことがありました。


昔、私の住んでいる地域だけの有線放送というのがありまして、町内だけなら電電公社の電話の代わりになったのです。お昼のNHKのラジオ放送が流れたりもしたのですが、町の役場が独自にお知らせや音楽の番組を作っていたりしました。お知らせの間に流れる音楽はリクエストもできて、一度、Kくんとミッシェル・ポルナレフの「愛の休日」をリクエストしたことがありました。なぜだかミッシェル・ポルナレフと言うときに笑えて笑えて、リクエストを受け付けてくれたお姉さんが何度も聞き直してくれたのを思い出します。で、そんな町独自の番組の中に、週に一度だったか、町立の小学校と中学校の子供たちの声を順番に放送していました。たいていは各学校のクラスごとの発表で、上手な作文の朗読か歌の合唱やリコーダーの合奏とかでした。
あれは小学校の一年生ぐらいだったのだろうと思うのですが、その放送の順番が回ってきたらしく、担任の女の先生(ええあのK先生です)の他に、5年生だったか6年生だったかの担任をしておられた男のK先生(なんで今日はKばっかりなんだ?)が大きなオープンリールのテープレコーダーとマイクをもってやって来られました。まだ家庭ではそんなテープレコーダーが普及していない時代でしたので、みんな興味津々で、テープがセットされていく様子を眺めたものです。
女子で作文の上手な子が二、三人、「母の日」にまつわる作文を読みました。あとは何組かのグループに分かれて、歌を歌いましたが、僕は男ばかりの班で「ぞうさん」を歌いました。
教室での録音ですから、朗読の時など、周りが騒がしくしてはいけません。机やイスを動かしてもいけません。マイクがそういう音もみんな拾ってしまうからです。でもしゃべるな、音をたてるな、と言われると、どういうわけだか、なんだか笑えてきてしまうのです。「じゃ、録音するよ、静かにね、しーっ!」とか言われて、静かになったところで、ガチャッとテープレコーダーが動き出し、朗読の女の子に、人さし指で合図をおくったりする男のK先生の様子を見ると、無性に笑えてくるのです。口に手を当てて、体を震わせながら笑い声をこらえるのです。一人、そういうやつがクラスにいると、そのムードは伝染するのですね、僕の友達はみんな体を震わせて笑いをこらえていました。
そんな中、やっと「ぞうさん」の順番が回ってきたのですし、しゃべるな、笑うな、音を立てるな、から開放されたのですから、みんな張り切って大きな声で歌いました。オルガンを弾いてくれている担任の女のK先生も、思わず苦笑いする大きな声でした。
一通り、録音終了で、男のK先生がテープを巻き戻して聴かせてくださいました。作文の朗読で、ちょっとトチッていたところもありましたが、ま、それも愛嬌ということだったのでしょう、テイクワンの一発どりです。僕たちの「ぞうさん」が流れはじめました。まずは先生の短いオルガンの前奏、続いてすぐ「♪ぞーぉさん ぞーぉさん」ですが、そのフレーズだけ、声が大きすぎて、ビリビリと音が割れてしまっています。声も大きかったのですが、マイクに近づきすぎだったのでしょう。張り切り過ぎだったのかもしれません。クラス中が大笑いになりましたが、それでも録音し直しなしでそのまま放送となりました。
二、三日して、有線放送で放送されました。家族そろって夕ご飯の時に聞きましたが、もともと粗雑なスピーカーですから、ますますビリビリと音が割れてしまっています。父も母も祖母も弟も笑っていましたが、祖母が「上手や」と涙を流しながら笑っていたのを、今でも覚えていますし、その顔を僕は何度も思い出し、何度もこの歌が頭の中で鳴り出してきました。


=====「ぞうさん」の歌詞削除いたしました。=====



子どもときには気がつきませんでしたが、こうして読んでみると、お鼻が長いのね、というのは、ひょっとすると、からかわれたのかもしれませんね。でも「そうよ、母さんも長いのよ」と。また「あのね、母さんが好きなのよ」と切り返したところが、実に素直で、すごいところですね。今さらながら、今日はキーボードを打ちながら胸を打たれています。ありがとうございました。