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現代田んぼ生活 辻井農園 このページをアンテナに追加 RSSフィード

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2015-11-24 米・食味分析鑑定コンクール:国際大会で特別優秀賞をいただきました

22日(日)

辻井農園のお米が第17回米・食味分析鑑定コンクール:国際大会にノミネートされた、と先日、連絡を受けました。表彰式に誰か出ないと表彰はしません、ということだったのですが、もちろんよろこんで出かけることにしました。

このコンクールは、米・食味鑑定士協会が主催するコンクールで、お米のコンクールとしての規模・出品数ともに国内最大、とりもなおさずそれは海外でも最大規模でもあるので、受賞米は非常に高い評価とブランド力を認められてきたんですね。要するに有名になって、受賞したという付加価値がついて、お米が高く売れるようになる、ということらしいです。うーむ。ま、わかりやすい話ですね。

ノミネートとは、機械で判定される1次審査・2次審査の合計点数が高かったものが選抜されるということなんです。今年は5100検体ほどが集まったということです。その中からノミネートされるのは100名ほどですから、なかなかノミネートされるだけでもすばらしいことなんですな。

で、最終の3次審査(官能審査:要するに会場でご飯を炊いて、30名の審査員さんが実際に食べてみて、おいしいものを選ぶという審査です。官能というとアレですが、ようするに食べてみて、ぐっと感じる審査なわけですな。)が、石川県小松市で行われるわけです。


いくつか部門があるのですが、辻井農園のお米は、総合国際部門ではなくて、都道府県別お米選手権部門ということでした。これは総合国際部門にノミネートされた方をのぞいて、都道府県別に一番点数が高かったものが選ばれるということですが、滋賀県コシヒカリの出品割合が8割以下だということなので、コシヒカリ以外の品種から選ばれるので、うちの「みどり豊」が選ばれました。


というわけで、北陸縦貫自動車道で小松市まで、二時間ほどの快適ドライブ。お昼頃に会場に着きました。

会場では、「グローバルな競争に打ち勝つ米づくり」という演題で名稲会の6名のみなさんのパネルディスカッションが行われておりました。うーむ。さすがに三年連続金賞受賞者の言葉は刺激的なんだけど、みなさんそれぞれ志向というか、嗜好というのか、ちょっとづつ違うのがおもしろいです。


その後都道府県代表お米選手権官能審査がはじまりました。30名の審査員の皆さんが壇上で、10づつ出されるご飯を次々食べて、次々メモ。最終的には、ノミネートされた43のご飯の中から五つを選んで投票するというわけです。名前を伏せて番号だけで、しかも炊いたご飯での審査ですから、これまでの機械による食味値や味度値の点数ではないので、やっぱり一番信用できるというか、納得できるような気がしますね。

うちのお米も何番かはわかりませんが、食べていただいています。順番に出てくるのですが、しかし隣に強烈なご飯が出てくると、ツライかもしれませんが、ま、そういう運、不運もありますね。さて結果はどうでしょう?


ホールの外では、同じご飯を食べられるようになっていたので、私もいくつか試食させてもらいました。おいしかったです。しかもやっぱり味はちょっとづつ違います。でも好みの問題も大きいだろうな。と個人的には思いましたが、審査員の30名の方は、お米鑑定士の資格を持っていらっしゃる方なので、舌は確かなのだろうと思います。


さて、懇親会までは時間があるので、まだ明るいが近くの居酒屋でさっそく一杯。回りにもおなじコンクールの参加者の方々がたくさんおられる模様。いろんな方言が飛び交っている。


ホテルまで歩いて戻りチェックイン。で、また歩いて懇親会会場へ。今回会場は小松駅周辺なので、どこでも歩いていけます(笑)。

懇親会の中で、金賞受賞者の発表があるので、たいていのノミネートされた方は参加されているのだろうし、その応援の方、有名農家に近づいて技術を聞きたい人や、お米を買いたい人もたくさん参加している気配。広いホールが一杯だ。僕は誰も知っている人がいなかったので、一人黙々と飲むばかり。いやはや。あたしゃ人見知りするほうなので、知らない人に声をかけて話をするなんてことは苦手なんだなぁ。お隣さんと少ししゃべったぐらい。まったく懇親していない自分にもあきれるが、ま、こんなものか。ぐるりと会場を一回りしてみたが、ここでもいろんな方言が飛び交っている。

金賞受賞者の発表がありましたが、無念でありました。名前が呼ばれるたびに、あっちこっちでどっと歓声が上がっています。胴上げされている人もいます。僕の場合、名前を呼ばれてもこの場に歓声を上げてくれる人は誰もいないので、歓声はあげず、一人、下腹に力を入れて、腰の辺りで力強くでも小さくガッツポーズを決めるしかないな、と思っていましたが、いらぬ心配でありました。うーむ。

そうそう懇親会で、加賀太鼓、OTOsoundのべっぴんさんのお姉さん方の和太鼓演奏がなかなか迫力があって楽しめました。


懇親会のあとは居酒屋へ。いろんなお酒や焼酎が置いてあるお店であった。「夢醸」と「獺祭」を一合づつ。獺祭ははじめて現物を見たので、注文してみましたが、ちょっと最初、あっ!と声を上げたくなるような旨味でした。


一件だけでホテルへ戻る。だいたい懇親会の前から飲みだしているわけだし、懇親会では黙々と飲んだんだし(笑)。

ホテルでは持ってきた幸田文『父・こんなこと』(新潮文庫)を読む。当然ですが、知らないうちに眠ってしまっている。


23日(月) 勤労感謝の日

朝はゆっくり寝て、ホテルの朝食のバイキング。ご飯はそりゃ、昨日試食したノミネートのご飯に比べたらあれだけど、おいしかったし、味噌汁がよかったですな。あとトマト小松市トマトのブランド化をすすめておられるようです。


今日は10時ごろから栽培部門の官能審査があったりするのですが、ゆっくりして11時ぐらいに会場へいけばいいかとホテルで幸田文の読書の続き。「父」を読了。幸田露伴の看病と葬儀のことを書いた文章です。幸田文の文章は、ちょっと古風でしっとりとしてとてもいい。何度か泣けた。

で、シャワーを浴びて、昨日のツイードのジャケットという服装から、今日は表彰式もあるので、スーツにネクタイという姿にお召しかえして会場へ歩いていく。スーツにネクタイで靴をコツコツ言わせながら、ホテルをチェックアウトするなんて、いつ以来だろう、いつだかわからないくらいだ(笑)。

会場についたらフローラトゥエンティワンのSさんやKさんと顔を合わす。フローラトゥエンティワンは育種もしている会社です。今回特別優秀賞を受賞した「みどり豊」はフローラトゥエンティワンさんのところで種を買ったのです。それで今回の出品もフローラさんがしてくださいました。それから滋賀県農業コンサルタントのSさんとも顔を合わせる。それから隣町の農家のYさんも。皆さんも昨日から参加しておられるのですが、昨日はタイミングが悪くてうまく顔を合わせられなかったようです。少しあれこれ話をして情報交換。


昨日の官能審査の結果も貼ってありました。うちのお米には3票入っておりました。ありがたいです。3名の審査員の方がぐっと感じてくださったわけですな。ざっと眺めてみますと5票入れば金賞だったようです。審査員が30人、一人5票ですから150票を43人が取り合うわけです。票がきれいにばらまかれれば一人3票は入るわけですが、なかなかそうはいきません。一人でたくさん票を集めてしまう人も出てきますからね。


このあとはパネルディスカッションがあり、弁当を食べ、農業高校のプレゼンテーション部門の審査があって、いよいよ表彰式。舞台の袖で待っていると緊張する(笑)。ま、でも無事に表彰状を受け取りました。

で記念撮影の時間になったのですが、朝、顔を合わせた皆さんはもうお帰りになった由なので、だれも写真をとってくれる人がいない、仕方がないので、舞台の案内係のお兄さんにiPhoneを渡して、「5、6枚、バチバチお願いします」と撮ってもらう。でもこのお兄さんはわりとわかっている人で、きちんと全体が写るようにして撮っていてくださってありがたいことでした。


表彰式はまだまだ続いているのだが、自分の表彰が終わったらさっそくに会場を出て帰る。車の運転があるし明るいうちに家に着きたいと思ったからだ。思った通り北陸自動車道は混んでいた。トイレ休憩にとまった南条のSAは満車状態でトイレもけっこうな混雑。いやはや。日は沈んでしまっていたが、まだ明るさが残るうちに帰宅。疲れたぜ。


この米・食味分析鑑定コンクールは、個人の農家に賞を与えていますが、もう一つ日本穀物検定協会がやっている米の食味ランキングというのがありますね。これは産地の品種に対してランキングをつけています。滋賀県産の「コシヒカリ」はAだとか、山形県の「はえぬき」は特Aだとか。産地や品種のランキングですから都道府県やJAなんかは、このランキングで特Aをとりたいと思うわけです。個人でお米を売っている農家は米・食味分析鑑定コンクールで金賞をとりたいわけですね。

要するにどちらもブランド化をはかりたいということです。賞をとったり、特Aランキングで、有名になり、すこしでも高くお米を売れるようになりたいというね。お米のブランド競争はもうずいぶん前から激しくなっていて、ますます熾烈な競争でしょうか。

百姓がそれぞれの栽培技術を高める努力は大事だと思うのだけれど、まあ、ね。その土地それぞれの暮らしや風土や自然や文化や、まあそういうものに根ざしたもののはずなんだけどね、農業は。


24日(火)

朝からなんだかあれこれ事務仕事などでバタバタ。机の回りの整理。