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2017-11-29 雨と吉野源三郎『君たちはどう生きるか』

吉野源三郎『君たちはどう生きるか』(

朝から雨。ずいぶん雲が低く黒いので、どうも明るくない。午後3時頃まで降ってその後は曇り。

事務仕事をしたり、精米したり。


吉野源三郎『君たちはどう生きるか』(岩波文庫)読了。初めて読んだのです。なるほどこれは名著でした。1937年に最初に出た本です。1937年、80年前、戦前ですね。主人公のコペル君は旧制の中学の一年生。

お世話になった高校の社会の先生、S先生のことを思い出します。『君たちはどう生きるか』が何度もS先生の口にのぼるのです。「僕は授業で吉野源三郎の『君たちはどう生きるか』を何度も何度も薦めていて、『君たちはどう生きるか』を読んでいないような生徒とは議論したくない、って言っているんだ。」なんて笑いながらおっしゃてました。その話を聞いている私が読んでいないのですから、話にならないのですが、S先生は「あんた、読んだか?」とはお聞きにならないのでした。もちろん私も「先生、すみません。読んでいないんです。」とも言いかねるムードなんです。90年代後半の頃だったと思います。

20年ほどが経ってしまいましたが、やっと読めました。そうしてS先生の心持ちというか、教育に対する志の一端をしみじみと思い出したりしています。


一ヶ月ほど前でしたか、宮崎駿の新作が『君たちはどう生きるか』になる、という発表がありましたね。宮崎駿は、もう引退詐欺のような状態になっていますが(笑)、楽しみです。というか、今、この時代にこの作品を取り上げる、という理由も、なんだかわかるような気がします。

それにしても哲学者が考えていることは、なんとも難しいというか、わからない、というイメージですけれど、本物の哲学者社会科学倫理(?)や少年の心持ちを書くと、こんなにも生き生きとしたものになるのか、と思いました。何度も泣けました(笑)。