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現代田んぼ生活 辻井農園 このページをアンテナに追加 RSSフィード

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2018-01-10 開高健『日本三文オペラ』を読了することと滋賀県が平均寿命でトップ

開高健『日本三文オペラ』(新潮文庫)

なんだか朝から晴れてきたのでうれしい。

朝、大豆の水分を計りに農協にいったら明日が大豆の検査日ということを知り、今、作業所にある乾燥と選別の終わった大豆を出荷することにする。

袋にハンコを捺し、計量し、でもって少し選別もしながら出荷用の紙袋に30.6kgづついれて軽トラに積んでいく。ラジオを聴いたり落語を聴いたりしながらの作業

午後に出荷。作業をしながら年末からお正月のウダウダした生活でお腹周りに肉がついていることを実感する。うーむ。これはどこかで減量しなくてはいけないな。

ストーンズのライブなんかの動画を観るとミックもキースもロンもチャーリーも誰一人太っていませんな。まあ、あれだけのパフォーマンスをやらねばならんわけですから、摂生もしっかりやっているんでしょうな。うーむ。まあ、私も晩春から秋は汗ダラダラで連日働くのですが、あたりが寒くなってくると、それにともなって運動量も下がってきますからね。


開高健『日本三文オペラ』(新潮文庫)読了する。楽しめました。若い開高健ですな。昭和34年の『文学界』の1月から7月に連載された小説です。まあ私の生まれる前ですからね。開高の作品はたいてい読んでいるつもりなのですが、『日本三文オペラ』は未読だったのです。ええ、開高健のエッセイの中でも開高について書かかれたエッセイや評論のなかでもこのアパッチ族についての話は何度も出てきていましたが縁がなかったんですね。うーむ。そういえば小松左京にも『日本アパッチ族』というのがありますね。ええ未読です。

1958年、開高は『裸の王様』で芥川賞を受賞したあとノイローゼというか、小説が書けなくなってしまって苦しむのですが、そのころ大阪の旧陸軍工廠跡のあのあたりを取材したみたいですね。大阪城の東側のあたりだそうですが。

私の感想としては、いささか文章が走りすぎている感じがしています。開高の饒舌、というかちりばめられる語彙はさすがですが、それがもう一つ小説の展開になじんでないような気がしました。うーむ。これは開高の未読の文章を久しぶりに読んだからかもしれませんが。文体にもうひとつ落ち着きがないような。でも、最近読みながらページに付箋を貼ることを覚えてたのですが、いくつもいくつも付箋を自然と貼りました。ええ、気になる表現はたくさんありました(笑)。

付箋のところを一つだけ紹介すると。

四月一日の日めくりカレンダーに書いている格言・ことわざについての箇所が出てきます。「合掌の手で働けば無尽の宝を出す」「・・・おう、絶望する勿れ、而して汝働けよ カーライル」というのが出てきます。これが四月一日のカレンダーの格言で、四月馬鹿のことわざがこれですから、「この日めくりは働かしてばっかりやないか!なんかってけっかる!」というイライラとか、「四月馬鹿とはウラハラやけど、ようゆうてくれはった」などというセリフが出てきます。開高はエッセイでも「手を忘るな」ということを何度か書いていて、手を動かすことの大切さを書いています。ええ、これは椅子にどっかと沈み込んで、身体を動かすことなく頭だけ、脳みそだけで仕事をする暮らしぶりにたいする戒めでもあるのでしょうが、肉体労働者にとっては、「手を忘るな、なんて言われんでも、忘れようとしても忘れられんわ!」とか「やかましいわい!」とか「うるさいわい!」と言いたくなる気持ちがよくわかります。ええ、腹周りが気になりかけた冬場の百姓は、「雨の日の釣師」のような気分でいるのですが(笑)。


そういえば、奥さんが湖岸道の駅でしじみの佃煮を買ってきてくれていた。琵琶湖産の寒しじみですな。うまいです。ビールも酒もすすみます(笑)。せめて浅蜊(アサリ)ほどのサイズだと加工の手間もちょっとはましなのでしょうが、いくら琵琶湖産のセタシジミは大きめだといっても、もともと蜆(しじみ)は小さいですからね。手間と苦労を思うとき、いよいよ旨みが沁みます。


新聞をみていたら下段の広告記事に「週刊新潮」が載っていて、目がとまりました。“平均寿命でトップに躍進 あなたはまだ滋賀県を知らない ・ふなずしだけではない琵琶湖の賜物・「ガン死」「脳卒中死」が全国一少ない理由・図書館貸し出し数も日本一の「活字パワー」・長寿村発見!400人の集落に「100歳」2人「90歳以上」10人超!”という見出しが躍っています(笑)。記事は読んでいないのでアレですが、まあ滋賀県ほどというか滋賀県民ほど奥ゆかしくて自分のところの宣伝をするのに照れる県民もないのではないの?と思ったり。お隣に日本一自信満々の京の都があるので、その反動なのかなぁ、と思ったり(笑)。全国のみなさん、日本の国の真ん中あたりに絶妙なサイズの盆地があり、その真ん中に日本一大きい湖の琵琶湖があって(面積は県の面積の1/6)、そのまわりの平野部を中心にお米をつくっている県です。南のほうは工場の進出も盛んな地域ですけど。農地面積における稲作面積の割合を福井富山と毎年争っているほどの米どころです。たぶん古代より琵琶湖湿地を利用した稲作が盛んだったんではないかと思われます。京の都へも奈良難波の都にもお米が運ばれていったんだと思います。

ええ、日本一平均寿命滋賀県でぼちぼちと米づくりしている【辻井農園】です。どうぞよろしくお願いいたします。と宣伝してみました。