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罅ワレ回文  <MY CRACKED PALINDROMES> このページをアンテナに追加 RSSフィード


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2008-11-25

(150) 補助的な記号

ダーリン、最低…

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 これが初見で回文に見える方は神です。


 (101)の話の続き。(101)に書いたのは、「『竹やぶ、焼けた。』は文字を逆に辿ると『。たけや、ぶやけた』となって元と同じにならないから回文でないんではないか?」という主張をどう言いくるめるか、というような話でした。この文の「、」「。」は「文意を分かりやすくするための補助的な記号」であると考えられるので、回文のルールを

  • 回文とは、文意を分かりやすくするための補助的な記号を省いた上で仮名書きにしたとき、それを逆から辿っても同じになる文。

と表現すれば、「竹やぶ、焼けた。」をうまいこと回文と見なせるだろう、という趣旨でありました。

 さて、唐突に「殳。」という文を考えます。「殳」は「るまた」です。したがって「殳。」は「るまたまる」と読むと回文になりそうです。が、上記ルールでは、句読点などの「文意を分かりやすくするための補助的な記号」は省くことになっておりましたので、上記ルールを採用すると「殳。」は回文にはならなくなってしまいそうです。

 しかし、句読点やカッコ類などが「文意を分かりやすくするための補助的な記号」かどうかは、それがおかれる文脈によります。たとえば、次のような会話を考えてみましょう。

trrrr trrrr t...

母「はいもしもし田端です」

父「あ、俺だけど」

母「こんな時間に何?」

父「俺の机の上になんか小さい紙がおいてあるだろ?」

母「あったわよ」

父「なんて書いてあるか読んでくんない?」

母「何なのこれ」

父「それ、俺がこんどプロデュースするアイドルユニットの名前なんよ。昨晩考えてメモしたんだけど忘れちゃって」

母「ふーん」

父「まあいいから、とりあえず読んでよ」

母「えーと、何かの漢字」

父「どんな?」

母「うーんと、『殺す』の右側」

父「ああ、ルマタか。そんな名前だった気もしてきた。その一字だけ?」

母「いや、マルが書いてあるわね」

父「お、そうだそうだ、マルをつけた気がするぞ。ということは『殳。』って書いてあるってこと?」

母「そうそう、『ルマタ、マル』」

父「いや助かったサンキュサンキュ。いい名前思いついたのに忘れちゃうなんてどうかしてるなあ。あ、今日もまた遅くなるから」

母「また? ダーリン、最低…」

ツー、ツー、ツ……

 この文脈では「殳。」はどうしたって「るまたまる」と読むべきです。「。」が「補助的な記号」でなく、実質的な意味を持つような文脈も存在するのです。

 「殳。」が回文として提示されたら、「読みの強制」(cf.(79))によってこれは「るまたまる」と読むのだな、と納得しとけば、とりあえずはそれでよいのですけれど、上記の回文ルールとの整合性を考慮すると、適当な文脈を想定して、そのもとで回文になっているのだ、と考えるとよろしいんではないでしょうかね。


 また自分以外にはどうでもよい記事を書いてしまった。

OzOz 2008/11/25 12:06 どうして、「ダーリン、天才…」にしなかったのか気になります。
S&Mシリーズ、読み終わりました。なんだか悲しい終わり方。僕は西之園さんを応援していたんですが。

OzOz 2008/11/25 17:11 すみません。すっかり一字見落としていました。
恥ずかしすぎて顔から火が出そうなので滝に打たれてきます。。

tsukenetsukene 2008/11/25 20:08  すいません、フェイントかけてしまって。でも、ナイス着眼点。最初に作ったときは「ダーリン天才…」だったんですが、数ヶ月経って今回の改良案に至ったのです。ネタを寝かしとくのはけっこう大事。
 滝から上がったら、S&Mの先もぜひどうぞ。西之園さんのその後を追いましょう。

kawaharkawahar 2008/11/26 01:46  僕も句読点などの記号を回文にいれて その記号もよませる回文を作りますが、
 僕の場合は たとえば(古い作品だということがバレますが)
    プン♪プン♪
   (さとう玉緒です。違います。)
 など とにかく記号をいれて、とにかくその記号もよませるだけなので、
 tsukeneさんの「殳。」のように「このケースなら記号もよむだろう」と
 納得させるみせかたまで明示したことはたぶんないですね。なるほどーとおもいます。
 僕の「図 〜 ミミズ」とかだと説明はしていないけれど一応イミがあるのですが
 これも「〜」がミミズともよまれるという了解がないとpin!ときませんね。
 それに「〜」をよんでもよまなくても回文になるため それも弱点かも知れません。
 もっと納得させる材料がほしいですよね。ねかしているネタで既にあるかもですが。
    ○のうごき
 とか「きごう」であらかたの記号を変換できるFEPをさかてに回文にする とか。
 ‥さ…て
 これも「てんてん」とか「さんてん」とよませるとすると回文になりますが、
 すこしズレたものですと「イブイブvv」が挙げられるでしょうか。

tsukenetsukene 2008/11/26 23:49  今回みたいのは「プン♪」などに多くを負ってますからね。感謝感謝。
 適当な文脈を想定して、ある記号を読む事情を説明するのは、理論付けとしてはこれで十分だと思うんですが、強引であることは否めないので、回文の中で閉じた理屈づけをしたいんですよね。「大家、「、」て書いた」とかは一応その一つの形ですが、もう少し自然で美しくスマートなのを作りたいところ。

kawaharkawahar 2008/11/27 02:20  tsukeneさんのpointのまとめは解りやすいなぁ…。僕なりにソシャクしてみます。
 よませたい記号を回文内に置く場合、ソコに記号が有るのが「記号の(補助的な)役割」のためではなく「記号自体を表したい」のためだという明示か暗示がすくなくともほしいですよね。「殳。」は外でそれをカバーしようとしていて「図 〜 ミミズ」や「大家、「、」て書いた」は中で行おうとしています。
 一方「ぷん♪」は「記号の役割」のために存在しながら(というか、補助的役割もこなしながら)「記号もよんで回文」という明示や暗示(説明)を…逆に清清しく全くできていません。両方してしまうのはヨク張りかも知れませんが、でもできるならしたいところです。
 ところでこのタイプで問題なのは「回文内の記号もよませるのなら 含まれている記号は全てよませるべき」ことで、たとえば「図 〜 (ミミズ)。」の様に括弧や句点を付けてしまうと、記号「〜」はミミズとよんでほしいけど括弧と句点は通常の記号の役割として捉えよまないでほしい、ということになってしまい、これは避けたいです。でも句点は、これを省くにはそれなりの正当な理由がほしいので単に省けばいいというものでもありません。
 そこで…登場する各々の記号について「これはよむ・これはよまない」という理由も回文内で明示されていれば アリかもしれません。たとえば
    な、ないな…迷いが。韻♪てば「テン」以外 読まないなんてな…!
 と、記号の中で読点は「テン」と読むけれど句点や括弧などは読まないよ、とします。(なのでこれみよがしに記号をいれてみました)
 さらにこのルールを記号のよみだけでなく回文全体のほうに適用すると
    ンマ! 余・家臣て、「天才」て「テン」しか読まん。
 と、(記号は全て役割的です)「天才」を「テンサイ」と読むと回らないけれど、作中で「テン」とだけ略して読むんだと言っていて、そう読むと回るというものです。『「◇◇」を「○」とよむ』という都合のよい定義は自在にできそうですから『「天才」を「テン」しかよまない』なんていう大人しい定義ではなく僕みたいに無茶をしようとおもえばイロイロできますね。(そうするとそれ自体に説得力がなくなるため、それを補うあたらしい説得材料をまた編み出さねばなりませんが)…すくなくとも、ここでは読点の「テン」と紛らわしいので違う言葉にしたほうが解りやすかったかもですね;
 ありがとうございました^^。

tsukenetsukene 2008/11/29 01:50  記号を読ませる回文において、全ての記号を読ませるのが自然だとは私は思わないので(たとえば「大家、「、」て書いた」では、どれが補助的な記号でどれがそうでないかは素直に判断できる。ミミズもそうかも)、あんまり回文内で読む読まないを明示することに意味を感じないなあ。うまく明示できる気もしないし。
 
 余・家臣のほうは、なんかいろいろできそうですね。勢い余って「『トマト』以外読まないのでこれは回文!」を回文だと主張するとか……は無茶ですが、たとえば
  波よ、共に這おう。魚と共に。
  (「魚」は「ニモ」と読みな)
……は激しくプロトタイプですが、上手くやれば、それなりに自然な形で使えそう。

HHHH 2010/05/14 09:22 難しかった! 「低」を分解すると「ダーリン」になるのかと思った。
  
↓(optinal: 閉じカッコを「コッカ」と読む)
  
「あ・ログかなぁ」
  
「目立つ「?な手は」っダメ」

tsukenetsukene 2010/05/18 01:10 難しいかもしれないですね。
そもそも記号の名称としてあまり一般的ではないような気もします。

糞短歌!

HHHH 2010/05/18 09:17 あの... 最後の一行、「糞短歌!」の意味が分かりません。

かなり難しかったが、最後は自力で分かったので「心地よい難易度」でした。

http://f3.aaa.livedoor.jp/~soramame/iikaminna1.html
漢字を分解するのでは、
「小五と穴とエロでは単なる変態だが」
「小五とロリでは単なる犯罪だが」・・・のシリーズが凄いですね。

tsukenetsukene 2010/06/02 02:18 意味はないです。すいません。
たんに回文になってるだけでした。

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