新・三つの棺-「幻影の書庫」日記

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推理の星くん 4〜6巻

6巻の感想書こうとしたら、4,5巻の感想書いてないことに気付く。というより、そもそも読んですらいなかったんだな。道理でなんだかキャラ達の記憶がないなぁと思えてたはずだ、アハハ(単に覚えてないだけだろうと流してたくらい、自分の記憶力の無さに自信あり)。え〜い、せっかく6巻読んじゃったからさかのぼって読んじゃえ。
 

4巻はトリックスター編の完結。途中の展開はなんだか少々ぶっとんだ雰囲気は無きにしもだったが、最後は普通にありきたりに落ち着いちゃったのが残念。後半は新キャラ達のお披露目。
 5巻はなかなかの出来映え。子供だましのなぞなぞはまぁコロコロだからしょうがないとしても、裏をかくギャンブルから、さりげない手がかりが幾つもちりばめられた犯人当てはなかなかのもの。
 6巻は長期戦的展開。クライマックスの鍵の処理がなかなかと思わせてくれるではないか。星くんの「ビカッ」のシーンから、その後の行動、それが謎解きで明らかにされる様は本格の醍醐味(とまで言うのは言い過ぎかもしれないが)。
 
本格者なら追いかけろ、というほどの作品ではないが、なかなか愉しめる。しかし、古本サイトに全然入荷しないこのシリーズ。そもそもそんなに出てないんじゃないかいな、ということかな? 一応追いかけてる私は貴重な存在? でも、コロコロの読者層とそもそも作品レベルが若干違うのでは?