新・三つの棺−「幻影の書庫」日記

2018-06-04

[]無常の月 ザ・ベスト・オブ・ラリイ・ニーヴン

タイトル短編集も、マイフェイバリットな一作だった。

中でも表題作と共にお気に入りだったのが、

スーパーマンの子孫存続に関する考察」だったんだけど、

これもこの傑作選に収めて欲しかったなぁ。

 

本作はタイトルは同じだが、ヒューゴー賞/星雲賞受賞作品

中心としたニーブンの傑作選。

受賞作セレクトのため、「太陽系(ソル)辺境空域」

「中性子星」「ホールマン」と、アイデアの似通った作品が、

まとまってしまったのが、傑作選としては若干のバランス感の欠け。

(いずれもたしかに傑作ではあるんだけど)

 

ベストはやはり表題作

ハードSFの論理と、ロマンチックで哀切な終末物というプロット

両面から見事に絡み合った傑作短編。前者があってこその捻りも光る。

そもそもこの傑作選が編まれるきっかけになったのが、この作品映画化

テッド・チャンの「あなたの人生の物語」を見事に映像化させた

映画メッセージ」の製作者が今度はこの作品映画化するそうなのだ

チャンの映像化のような困難なものではなく、そのまま映像が浮かぶ作品なので、

その意味での凄さは期待できないかもしれないけれど。

 

第二位は「中性子星」で。この力の意味をよく知らなかったので、

この作品で初めて知ることが出来た。勿論、作品自体もお見事。

 

第三位ユーモアから。この枠は「スーパーマンの……」で

あって欲しかったけど、ほのぼのと笑えた「馬を生け捕れ! 」で。

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