新・三つの棺−「幻影の書庫」日記

2018-06-15

[]乗客ナンバー23消失

『一件落着――そう思ってからが本番です。』

 

この売り文句にまんまと釣られてしまったわけだが、

これはかなりあざとかったなぁ。

 

一旦解決したと見せて、更にその裏に本当の真相が隠れてる、

なんてのは、ミステリとしては非常にオーソドックス王道パターンで、

そんな本は毎年幾らでも出版されている。

そんなミステリにいちいちこういう惹句は付けないだけで……

 

とはいえ、意外な真相の『つるべ打ち』ではなかったけれど、

ここまで紛れの無い、唯一無二の解が示されるのは心地良い体験

 

とにかく最初真相解明に至るまで、読者としては五里霧中だった。

いったい何が起きているのか、さっぱりわからない。

結構もどかしい読書体験だった。

で、真相解明で、ようやく何が起きてたのかがわかると

まり心地良い解決ではないのだけれど。

 

で、そこから更にその奥の真相というのが、本書のウリなわけだけど、

どんでん返しとかの、今までの様相ががらっと変わるような展開ではない。

その真相自体はたいしたことは無いのだけど、でも、それでもね。

 

ああ〜、そうだったのかぁ〜と、きっと思う羽目になる。

 

何に対して思うのかは、読んでからのお楽しみということで。

 

そういうカルト感のある作品かもしれないということで、採点は8点としよう。

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