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俺の邪悪なメモ このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

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バイオレンスでホラーな自主制作コミック『黒の女王』
第4話までを特設サイトで公開中!

自主制作コミック「黒の女王」


2010-02-09

師匠VS師匠! 日垣隆さんと豊崎由美さんの喧嘩がスゴかったよ!


俺が本当にスゴいなと思うノンフィクションライター日垣隆という人がいます。

日垣さんは『偽善系』『そして殺人者は野に放たれる』、最近増補改訂版が出版された『少年リンチ殺人』など、間違いなく「すべての日本人が読むべき!」と言い切れる超弩級の名著を何冊も書かれてる方です。著書を読むたびに、一人の人間がこれほどの著作を紡ぐのに、どれほど人生を削ったのだろうかと思わされ、尊敬せずにはいられない。日垣さんは俺にとってはそんな作家です。

そして殺人者は野に放たれる (新潮文庫)

そして殺人者は野に放たれる (新潮文庫)

偽善系―正義の味方に御用心! (文春文庫)

偽善系―正義の味方に御用心! (文春文庫)


また、俺が本当にスゴいなと思う書評豊崎由美という人がいます。

ポストモダンから、エンターテイメントまで幅広いジャンルに精通し、多くの人に信頼されている読み手で、『文学賞メッタ切り』シリーズでは、文芸に興味のある人なら誰でも一度は「なんで?」と思う文学賞の受賞作やその選考について、まさにメッタ切りしてくれてる方です。

文学賞メッタ斬り!〈2008年版〉たいへんよくできました編

文学賞メッタ斬り!〈2008年版〉たいへんよくできました編


さて。


知ってる方も多いと思いますが、昨日(2/8)このお二人がTwitter上で喧嘩してたんですね。


日垣さんは「事実」を扱うノンフィクションの世界、豊崎さんは「感性」を扱う文芸の世界を主戦場にしてますが、どちらも「王様は裸だ!」と、胡散臭いものをぶった切る仕事を多くされている方です。そんな二人の喧嘩が面白くないわけありません!

すべて公開されてるものですし、例によって僭越ながらレポートさせていただきます。


ことの起こりは、日垣さんが別の方とPTA(教育)についての議論をされていたときのこのつぶやきでした。

(以下、誤字などはママ。強調・省略は引用者。)

典型的なな組織依存症学会員 RT @from41tohomania 他国との比較に意味があるかは判らないが自己満足組織であることは認める。ただし、それ以外に公的な組織がない以上、PTAを選択肢から外して考えるのは現実的ではない。 RT @hga02104

f:id:tsumiyama:20100209161805j:image

http://twitter.com/hga02104/status/8799816249


書評家の杉江松恋さん(@from41tohomania)に宛てたものですが、これに豊崎さんがツッコんだのです。

ひどいな、この日垣隆という人は。 RT @hga02104 典型的なな組織依存症学会員?(略)

f:id:tsumiyama:20100209161806j:image

http://twitter.com/toyozakishatyou/status/8800461302

まあ、俺の率直な感想をいわせてもらえば、確かにこのつぶやきだけ見れば、

日垣さんはひどいです(笑)


で、常識的……かどうかは分かりませんが、もし俺が日垣さんだったらこのツッコミに対しては

「失礼。ややヒートアップしてしまいました。私が主張したいのは、組織がなければ何もできないというのは根本的に間違っていて(略)」

みたいな感じで、少しは非を認めた上で冷静に議論に戻るか、

「横やりは止めていただきたい」

みたいに牽制して、"こちらが多少ひどい発言をしていても、それに対する抗議は当事者がすべきである"みたいな態度を示すんじゃないかと思います。

あとスルーする手もあったと思います。


しかし、日垣さんはそんな温い反応はしないんですね。

豊崎という方は、書評を好き嫌いかでしかかけない人ですか、もしかして。彼女、気に食わない受賞作への罵倒だけで食ってきたよね、他人のふんどし相撲。もう、お仕事やばいんだろうなあ。RT @toyozakishatyou: ひどいな、この日垣隆という人は。 RT @hga02104

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http://twitter.com/hga02104/status/8804025715

いきなり罵倒! そして個人攻撃!

やっぱりひどいです(笑)

で、ひどいんだけど、ちょっと「そうか、喧嘩ってのはこうやるのか」と感心してしまいました。

書評を好き嫌い」「気に食わない受賞作への罵倒」「他人のふんどし相撲」っていうのは、文芸書評が根本的に抱える性質を悪しざまにいっただけのものなので、実は意味がない罵倒です。でもその分、即座に反論がしにくい。Twitterみたいなメディアの上ではこういうフレーズをすぐに紡げるのは強力な武器になると思います。

また、後で判明しますが、相手が豊崎さんで日垣さんは攻撃の材料を持っていたからこそ、このように強く出てモメたのです。

このブログを読んでる方は、ネット上の喧嘩といえば池田信夫センセを思い浮かべると思いますが、池田センセの喧嘩術なんて、日垣さんに比べれば子どもの遊びですね。

豊崎さんも、いきなり相手がこんな懐に飛び込んでくるとは思っていなかったでしょう。

(参考)「池田信夫 VS 勝間和代 因縁の対決!ついったー決戦!」の巻


その後のやりとりはある程度ここにまとまってます↓

http://nearmetter.com/Hga02104/toyozakishatyou

http://togetter.com/li/5282(←追加・togetterにもあがってました)

これ見ればわかりますが、とても論戦とはいえない、純粋な喧嘩です。しかし、お互い辛辣なものいいが持ち味ですから見応えのある喧嘩です。

やっぱり口偏に宣と華で「喧嘩」なんですね〜。

ただ、最初のPTAの話は完全に吹っ飛びましたけど……。


途中でお互いに勝利宣言をするという喧嘩の様式美もしっかり踏まえていました。

喧嘩の負け方も知らないバカの相手をして、時間を無駄にしてしまった。ったく。

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http://twitter.com/toyozakishatyou/status/8805721374

何人かで教育問題を論じている時に、文芸ヲタで無知の貴女が突然割り込んできて、罵倒し、事実を指摘されてしっぽ丸めて逃げた、がフェアな感想の90%,RT @toyozakishatyou: わたしが離脱してる間に、「論争」なんてことになってるようですが、これってそんな上等なも

f:id:tsumiyama:20100209161805j:image

http://twitter.com/hga02104/status/8813442982


勝敗については俺としては「どっちもどっち」としかいいようがないのですが、どちらかにシンパシーを感じてるとそちらが勝ったように見えるのでしょう。

Twitter上では日垣さんに批判的な声が多かったような気がしますが、より嫌な思いをしたのは豊崎さんの方だと思います。書評やライター講座といった、自分の個人的な仕事についてまで攻撃されたんですから。「それは違う!」と反論できても嫌なもんは嫌でしょう。

是非はともかく、喧嘩のやり方としては、日垣さんの踏み込みはスゴいですね。

お互いに「あいつ評判悪いぜ〜」ののしりあったときも……

笑った。この短時間の間にメールで何人もの方から、あのバカは「相手にしないほうがいい」というアドバイスをいただいたのだった。そんなに評判が悪いのか。これまでオデの視野には入ってなかった人だけど。

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http://twitter.com/toyozakishatyou/status/8806505760

文春はじめ多くの出版社や編集者の評判最悪な豊崎何とかさんの、ご健舌お祈りしてあげてください。では。世界が狭い真性の莫迦を相手に遊んでいる暇はないので、これにて失礼。 RT @toyozakishatyou

f:id:tsumiyama:20100209161805j:image

http://twitter.com/hga02104/status/8813982104

日垣さんは、「文春」と具体的な名前まで出すんですね。

豊崎さんの仕事を知ってれば、文春との関係が良好でないことは予測できますから、ハッタリでもいえるんですけど、たぶん材料もあるんだと思います。どちらにせよとっさに相手より一歩深く踏み込んで殴る反射神経はスゴいです。


こういう踏み込みの深さは、日垣さんのひどさでもあり、強さでもあると思いました。

以下、今回の件にからめて、日垣さんの喧嘩哲学が分かるつぶやきです。

残念。材料や根拠は山ほどある人からの喧嘩しか買わないのに。佐高さんの時だって、売られた喧嘩ですよ。だから大切な問題が露呈するのです、必ず。RT @zhy_a: @hga02104 さて皆さん、日垣先生の喧嘩講座のお時間です。と思ったら、お相手の女性が一方的な勝利宣言で終了した模様

f:id:tsumiyama:20100209161805j:image

http://twitter.com/hga02104/status/8806444296

喧嘩は基本しないこと。仕掛けられたら必勝する、が原則。さっき、世界の狭い文藝ヲタは逃げちゃったけど、彼女のカルセン犠牲者死屍累々。RT @dejimatuji 楽しみにしています。そろそろその道の大家として「喧嘩学」をまとめられる時期ではないかと思いつつ。

f:id:tsumiyama:20100209161805j:image

http://twitter.com/hga02104/status/8808359091

誤解が一つ。豊崎氏のいかがわしさや横暴さに関する弾は10発はありました。今回使ったのは一つだけ。RT @zhy_a 一つ分かった。@hga02104さんは…相手をよく観察して突かれたくない部分を素早く見抜く。先手側は観察の時間を持たず、既に有利な立場。しかも弾を2発用意し、1発

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http://twitter.com/hga02104/status/8816959640

怖いよ!

背筋が凍りますねー。

「喧嘩は基本しないこと。仕掛けられたら必勝する」

というのは、宮本武蔵ヒクソン・グレイシーマス大山など無敗伝説を築いた達人たちを彷彿とさせます。

世間的には日垣さんは喧嘩ばっかしてる印象ありますけどね!


ちなみに、この喧嘩の最大の被害者は、間違いなく元の当事者だった杉江松恋さんです。

杉江さんは最初の日垣さんの学会員発言に対してもこんな大人の対応をしました。

違います(笑)。何学会を揶揄されたのか知りませんが、その学会の方に失礼ですよ。RT @hga02104 典型的なな組織依存症学会員? RT @from41tohomania (略)

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http://twitter.com/from41tohomania/status/8799929980

この発言からも、そしてアイコンからも、この杉江さんは信頼できる人であることがよく分かります。



これには日垣さんもこんなステキなレスをしていました。

こめんね創価関係者。RT @from41tohomania(略)

f:id:tsumiyama:20100209161805j:image


ただ、このあと杉江さんは完全に傍観者にならざるを得なく、豊崎さんと日垣さん両方に気を使いまくっていたのでした。

ご愁傷様としかいいようがないです。




で、これは俺の勝手なこうなったらいいなという妄想ですが、やっぱり豊崎さんにはいつか日垣さんの本を読んで評してもらいたいな、と思います。

今のタイミングならやはり『少年リンチ殺人』でしょうか。

少年リンチ殺人―ムカついたから、やっただけ―《増補改訂版》 (新潮文庫)

少年リンチ殺人―ムカついたから、やっただけ―《増補改訂版》 (新潮文庫)

文芸書ではありませんが、間違いなく読む価値のある本だと思いますし、豊崎さんという信頼できる読み手が「嫌なヤツの書いた素晴らしい本」をどう評するのかは、とっても興味があります。


あと、今回ライター講座の話でつつかれたので、この本を批評するのもいいかも知れません。

すぐに稼げる文章術 (幻冬舎新書)

すぐに稼げる文章術 (幻冬舎新書)

これは豊崎さんのフィールドでもありますし、

読めば絶対言いたい事が山ほど出てくると思います。




オマケ。

ひどくて強い日垣さんのTwitter上の戦いの記録

http://nearmetter.com/Hga02104

そして、ご本人のこのつぶやき。

これまでも様々な危険な目や強迫に遭ってきましたが、なかなか「殺す」のは大変みたい。RT @kirik RT @oe_k <NYで世界初の「Twitter殺人」が発生か >日本で殺人が行われるとすれば最初の被害者は圧倒的に日垣さん@hga02104 になると思われます。

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・関連(その後、日垣さんはエスカレートし続け……)

そして日垣隆は野に放たれる。 (# ゜Д゜)がおー! - 俺の邪悪なメモ