ジャーゴンと共通語

あるいは土俵について

そういった意図無しで――本当は相互コミュニケーションを取りたいのに、なんとなくジャーゴンを使ってしまっている人には、できればもう少し「共通語」を使って欲しいところだ。

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本人にはジャーゴンを使っているという意識はなくて、「共通語」だと思って使っている、ということもあると思います。少なくとも私は、「(誰)」はジャーゴンかもしれないけど、「(謎)」は共通語としての「(謎)」とジャーゴンとしての「(謎)」の二通りの使い方があると思っています。共通語の「(謎)」の方は、本当に「謎」であることを示すのに使い、ジャーゴンの方の「(謎)」は、本当は謎でもなんでもないんだけど、謎であることにしたいときに使う。この辺の感覚は人によって違うので、結局、そういう意味では「共通語」なんて、この世の中には全く存在しないという悲観論も成立します。

実際、私が使っていることばを他人がどう解釈するかは、全くわかりません。自分の意図通り、相手に伝わる保証なんて存在しないのですから。

相手の土俵に上がらずに安全地帯からのみ発言して手玉に取る(先の図のような構図)という選択を取る人もいるだろう。

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どういう論争が繰り広げられたのかは知りませんが、(自分が相手の土俵に上がることなく、逆に)相手を自分の土俵(自分に有利で相手に不利な場所)に上げようとする「戦術」の可能性もあると思います。「言葉の目線は相手の身内の方を向いているのに、言葉の矛先はこちらを向いている」ように感じたとしても、相手にはそんな意図はないかもしれません。単に、相手を自分の土俵に上げたいだけ。というか、相手は piroさんほど物事を深くは考えていないんじゃないでしょうか? 私の勝手な想像でしかありませんが。