クランクブギ CRANKBOOGIE

自転車と、ブルースと、旅と。

W.C.カラス & KOTEZ @ 中華料理 三番 

湘南台の三番へ、尊敬する二人の男のライブを見に行った。
普通の中華料理屋さんが、夜はブルースのライブハウスになるのである。
カウンターの椅子はカホンという打楽器。
全国のミュージシャンが是非ライブしたいと注目を集める「聖地」であり、
女将のひーちゃんは「横浜ブルース界の影のドン」と呼ばれている。
ひーちゃん自身はみんなが面白く言ってるだけ、と笑って否定していたが、会えば彼女がミュージシャン達から慕われているのがすぐ分かる。この店の雰囲気に推されて、初めて会う同席の人とも普通に話してお友達になったりした。


ライブの始まる少し前に店に着いて。スペシャルの「軍手形大根の煮びたし入りおつかれさまセット 酒2杯付き1,000円」にもそそられたが、初めてなのでラーメンと餃子を注文。美味しさに驚く。餃子は皮はつるんとなめらか、ラーメンもベーシックな旨さというのか、味のバランスが好みに合った。そう、あくまでフツーの組立てなんだけど、バランスがいいんだ。柏から遠いけど、食うためだけでも、また来たい。今年中に実行する気になっている。


カラスさんのCDを買ってサインしてもらう。名前を憶えてくれていて感激。
11月のバイユーでは柏に帰れるのか時間が気になってたし、ブログにエラソーな記事書いたクセに、まだ持っていなかった。
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で、ライブである。お客さんは立ち見がでる位満員で、ミュージシャンの方も多かった。

もうね、ホントに良かったよ。強力タッグだ。何回もフォールされちまった。
大好きなフランク・フロストを演奏してくれた時には22年前彼に会った時のグダグダな自分を思い出した。

この二人だからスゴイというのの他に、リゾネーターギターとハーモニカの組み合せならではの、気持ち良さというのもあるんじゃないかな。自分がハーモニカを再び始めたのは3年前、千賀太郎とChihanaのデュオを江古田倶楽部で聴いたのがきっかけだった。


どんどんどんどん盛り上がり「軍手の煮びたし」では、カラスさんは厨房の中ねり歩きながら演奏し、ひーちゃんは中華鍋と玉杓子で、お客さんはカホンで、声で、手拍子で、KOTEZさんは客席から店の外まで行って吹いて。一体感が凄かった!! その場に居た方全員に、ありがとう。
出演者と観客、企画する人、場所を提供する人、全てが噛み合うとこんな素晴らしいことになるんだね。つい先日行われたばかりのライブだがこの先ずっと語り継がれる、そんな晩になったのでは。



音楽って演奏時間は短いのに、聴いた者の心にはずっと残るんだよなあ。そしてその人の考え方が変わったり、人生が変わったりする場合もある。


          あの日から、俺はずいぶん前向きです。