愛する子供たち #27 フジカ35FS

★フジカ35FS★
■発売:1971年(S46)9月
■レンズ: フジノン35mmF2.8(3群4枚)
■シャッター: 機械式レンズシャッター B.1/30〜1/250秒  晴れ表示1/250,曇り表示1/30
■ファインダー: 採光式ブライトフレーム
■焦点調節: 前玉回転、目測、4点ゾーンフォーカス(上半身、全身、2〜3人、遠景)
■露光調節: CdS シャッター優先EE
■フィルム送り: レバー巻き上げ、クランク巻き戻し
■フラッシュオートマチック機構搭載
■サイズ: 120×76×55mm 349g
■電池:HD(MR9) 1.35V 1個
■価格: 19300円

『1970年代,本格的なカラー写真時代を迎えて,当社は写真人口の増大,とりわけ女性層やヤング層を対象として写真の普及を図るために,小型軽量で,だれでもどこでもよく撮れるコンパクトカメラの開発を重点的に推進した。』と発売時のコメントが残っている。 「フジカ35FS太陽」というキャッチコピーで売り出されていた。

1971年(昭和46年)4月,シカゴで開かれたPHOTO EXPOにおいて“フジカ35FS”を発表,同年9月,国内・輸出向けに同時発売された。ストロボ撮影の場合ガイドナンバーをセットすると、撮影距離によって絞りが自動的に調節できるフラッシュオートマチック機構を備えたEEカメラである。距離計はなくファインダー内にゾーンフォーカス表示と絞り値が表示される。アクセサリーシュープラスチックカバーをはずすと、そこに明かり取りの穴があり透明プラスチックを通してファインダー内にストロボマークが表示されるという素朴な仕組みがユニーク。また,同時に専用ストロボ“フジカストロボS”も発売され,だれでも夜間のストロボ撮影を楽しむことができるようになっている。

当機電池が入手不可能なので、CdSが無反応で露出の精度は(?)だがフルマニュアル機として使用するぶんには差し支えない。1990年頃、和歌山のカメラ店の“下取りカメラセール“でジャンク扱い1000円で購入。
ちゃんと作動するので、数回試し撮りをしたが、写りも操作性も平凡だったので、以降棚の花となっている。