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つとむューニッキ

『カップうどんが消えた日』――この五分が経過したら、カップうどんとサヨナラなのか……――LisPon×カクヨム “最後の5分間” 小説×朗読コラボレーション・コンテスト参加作品。

2010-01-28

ごめんよ、トランペット

| 07:08

オレはエアだから・・・

そう言ってヘラヘラ笑えてるうちは、まだ良かった。

”エア”とは、エアトランペットのこと。

にこやかにトランペットを吹く振りをする、精神的に高度な技だ。


オレがトランペットを始めたのは、映画スイングガールズが発端。

職場の仲間の中で、オレ達もジャズやるべと盛り上がった。

映画を参考にして中古店に行くと、トランペットを一万円で売っていた。

楽器はウン十万するもんだと思っていたオレは、思わず買ってしまった。


さて、

買ったはいいが、どこで吹けばいいだろう・・・

はたと思い付いたのが、グラウンド。

いつも昼休みにサッカーをやっていた。

足の怪我で手術したばかりのオレは、サッカーができなくなっていた。

翌日からサッカーを見ながら、トランペットを吹き始めた。


不思議なもので、誰かが始めると似たような人達が集まってくる。

昼のグラウンドは、いろんな楽器で賑わい始めた。

トランペットサックストロンボーンクラリネット・・・

ジャズのメンバーも充実し、演奏曲もだんだん難しくなってきた。


お、音が出ない・・・

曲の難易度が二倍になると、トランペットは十倍難しくなるような気がした。

最初、ん?と思ったスイングガールズの演奏が、神のように思えてくる。

だが、バンド的には問題はなかった。

オレが居なくても、他のメンバーが充分カバーしてくれていた。


オレはエアだから・・・

これは照れ隠しの言葉だ。

エアに近い実力だけど頑張って吹くから聞いてくれ、という願いが込められている。

しかし、リアルにエア状態に陥ったオレは、

エアだからと言える余裕がなくなっていた。


トランペットを習いたい。

真剣にそう思った頃、足が治った。

今では、ジャズのメンバーを見ながらサッカーをしている。

ごめんよ、トランペット

習いたいのは本当だったんだよ、と心の中でつぶやきながら・・・



はてなダイアリー 今週のお題「やってみたい習い事」

2010-01-20

雪の貸し別荘

| 23:20

朝起きると、辺り一面雪の世界。

昨日もそうだったが、降り続いた雪でさらに白くなっている。

玄関を出て道路に踏み出すと、雪の深さは膝くらい。

えっ、膝まで……?

車も、タイヤがすっぽり雪に埋まっていた。


ここはスキー場近くの貸し別荘。

二泊三日の旅行の最終日だった。

これではスキーに行くことはできない。車を動かせないからだ。

管理事務所に連絡すると、そのうち除雪しますから、とお気楽ムード。

いつまで経っても来ない除雪車に、皆の苛々がつのっていく。


そういえば、ここは別荘地の端っこだった。

除雪も最後になってしまうかもしれぬ。

それよりも問題は食料だ。

持参した食料は、朝食の時にすべて消費してしまっていた。

このまま除雪車が来なければ、食料調達のための雪中行軍が必要となる。

その距離は往復十数キロ。

誰が行くのかと、くじ引きが始まった。


ガガガガガ……

いよいよ食料調達隊が出発する頃になって、ようやく除雪車がやってきた。

スキーに行こうという人は、もう誰もいない。

早く都会に戻ろうと帰路を急いだが、それは甘かった。


高速道路は通行止め。国道は大渋滞。

一キロ進むのに一時間もかかった。

コンビニに寄ったらほとんど食料はなし。

ガソリンスタンドに寄ったらハイオクしかない。

いや、それでもマシだった。数台後には全ての燃料が売切れたのだから。


夕方になっても十キロくらいしか進まなかった。

このままでは燃料が無くなって、車の中で凍えてしまう。

その時、救世主が現れた。

偶然この近くに、友人の実家があるというメンバーがいた。

その友人に電話をかけて、急きょ実家に泊めてもらえることになった。

コタツでの雑魚寝だったが、車で凍えるよりマシだ。

おにぎりをご馳走になった時は、涙が出て来た。


平成六年二月十三日。

近くの山では七人のパーティーが遭難し、五人が帰らぬ人となっていた。

雪をナメてはいけない。

そう心に刻んだ一日だった。



はてなダイアリー 今週のお題「雪の日の思い出」

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2010-01-13

2010年の抱負

| 23:21

アサブロの文章塾に参加してから、定期的に文章を書くようになった。

ちょうど四年前の出来事だ。

昨年の十月からは、はてな今週のお題に参加している。

小学校時代の読者感想文以来、文章を書くことが大嫌いだったのに、

全く信じられない事態が自分にやってきた。


それにしても、なんでこんなに続いちゃったんだろう?

文章を書くのが好きだから…、というのはきっと違う。

では、身近な出来事を公表するのが好きだから…

これはちょっと当てはまるかもしれないが、なんか違うっぽい。

実はその答えは、はてなダイアリーにあった。

今週のお題という企画を初めて見た瞬間、書いてみたいと強く思ったからだ。


自分は、お題に沿って何かを書くのが好きなんだ。

なんかすごく変な趣味。

でも、四十を過ぎて新たな自分を発見できたことは、

喜ばしいことかもしれない。


ということで、今年の抱負は、

一年間通して今週のお題を書ききること。

だから、今週のお題がいつまでも続くことを、

心から願っている。



はてなダイアリー 今週のお題「2010年の抱負」

2010-01-06

tsutomyu2010-01-06

初日の出

| 07:21

はっと目を覚ましたオレは、時計を確認する。

朝6時30分。よし、まだ間に合う!

窓の外は、もう結構明るい。

たから、もう手遅れかと思ったが・・・、今年はツイてるかもしれない。

オレはビデオを片手に屋根裏へ上がった。


2010年、元旦。

オレは屋根裏部屋の窓を開けた。

うう、寒い!

でもこれくらい、我慢しなくてはならぬ。

初日の出を撮るため・・・もあるが、他にも理由がある。

というのも、今年はここがオレの秘密基地になるかもしれないからだ。


オレには秘密基地があった。

いや、実際にはまだあるのだが、

子供部屋不足の解消のため、明け渡しを妻から要求されている。

娘は今年、中学校に上がる。

それを期に、弟と部屋を分けてほしいと言い出した。

まあ、それはそれで仕方がない。

女と男だからな。

だからオレは、息子に屋根裏部屋のススメを説いた。

屋根裏、それは男のロマン

せっかく息子もその気になったというのに、

最近それを妻にひっくり返されたのだ。


「家で一番綺麗に初日の出が見れる部屋なのにな・・・」

一人寒さに耐えながら呟く。

男のロマンなら、あんたが行けばいいじゃない。

妻の言い分はもっともすぎて反論できない。

なんだか涙も出て来た・・・

と思ったら、日の出をビデオのファインダーで見続けていたためか。

そうだ、こんな時のために去年使わなかった日食メガネを持ってこよう。

と思ったが、これまた涙を誘う可能性があるので断念。

旧年の悔いと新年の憂いが織り混ざった、2010年の初日の出であった。



はてなダイアリー 今週のお題「2010年新春の一枚」

ヴァッキーノヴァッキーノ 2010/01/09 15:44 つとさん
明けましておめでとうございます!
ボクも秘密基地、ほしいなあ。
子供のころは、公園の隅にあったんです。
土管の切れ端みたいなのが。
そこを秘密基地にしていました。
でも、ある日、そこの大きな魚の死骸が腐って捨てられていたんです。
虫が湧いていて、気持悪くて、その日以来秘密基地には行ってません。
屋根裏があればなあ。

あ、文章塾が限定的にスペシャル再開しましたね!
http://mayu-kids.asablo.jp/blog/
もしかして、もう、投稿しました?
遅ればせながら、今年もよろしくお願いします!

tsutomyutsutomyu 2010/01/10 20:46 ヴァッキーノさん、新年おめでとうございます。
ゆりかごが再開していたのは気がついていませんでした。教えていただき感謝です。
今年は、長編にチャレンジしてみようかな、とも思っていますので、ゆりかごに参加できるかどうかは微妙なところです。コメントでは顔を出そうと思います。