つとむューニッキ(はてなダイアリー版)

つとむューのニッキです。

受かってしまったから打ち明けるれど・・・

オレって小市民だから、嘘をつくのがとってもヘタ。
だって、あからさまに顔に出てしまうから。
そんなオレが、「嘘をつけ」とアドバイスされたことがある。
高校三年生の冬、大学受験の面接試験に際してだ。


某A大学校。
二次試験で面接があった。
そこで必ず質問されるのが、「他大学を受ける予定はありますか?」
進路指導の先生は言う。「他大学を受ける予定はない」と答えなさいと。


「試験で嘘なんてつけないよ!」
電車の中で、共に面接試験に臨む友人が悲愴な顔になる。
「だから、ちゃんと本当の事を言う!」
友人はオレに、嘘をつかない決意を表明した。


試験終了後、さっぱりとした顔で友人は言った。
「あはははは。やっぱり先生の言う通りにしちゃった」
おいおい、なんだよ〜。
お前が嘘をつかないって真剣な顔で言うから、
オレは「他大学を受ける」って言っちゃったじゃんかよ。
不合格だったらどうすんだよ〜。


結局のところ、なんとか二人とも合格した。
だから、このエピソードはすっかり笑い話になっている。
えっ、これは『だまされたけど、許せてしまった嘘』じゃないかって?
いやいや、オレは今でもその友人の嘘を許してないから。
だって、面接官に恥ずかしいことを言っちゃったんだからさ。


「あなたは他大学を受ける予定はありますか?」
アイツは本当の事を言うんだから、オレも正直に言うぞ。
「はい」
「どこを受ける予定ですか?」
えっ、そんな質問、想定外だぞ。
うーん、うーん、どうしよう・・・。そうだ!
東京大学を受ける予定です」


あはははは、どうしてあんな事、言っちゃったんだろう?
地方大学を受験予定なのに。
きっとあの時、試験官はオレの顔を見て嘘だと感じたんだろうな。
だから合格できたんじゃないかと、オレは密かに思っている。




はてなダイアリー 今週のお題 特別編「今だから言える「嘘をついてしまったエピソード」を教えてください」