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つとむューニッキ

『上を向いて登ろう』――これが山おっさんの週末ファンタジー――カドカワBOOKS×カクヨム“日帰りファンタジー”短編コンテスト参加作品。

2013-11-27

あの水はどこから?

| 00:02

f:id:tsutomyu:20131122204640j:image:w480


紅葉ライトアップに行ってきた。

先週ちょっと触れた、元禄の時代に柳沢吉保が七年かけて整備した庭園だ。

真ん中に大きな池が広がり、ちゃんと島も造られている。

それは素晴らしい庭園だった。


でも、この池の水って、一体どこから持ってきたんだろう?

庭園は、江戸台地の上にあるというのに。

昔から井戸の水を汲み上げていた、というわけでもあるまい。

きっと台地の上に水路を造って、上流から水を運んでいたのだろう。


調べてみると見つかった。

――千川上水(せんかわじょうすい)。

多摩川を水源とする玉川上水から分岐し、練馬、板橋と流れる水路だ。

湯島聖堂寛永寺浅草寺等への給水を目的として、元禄九年に工事が始まった。


その途中にあるのが、件の庭園。

柳沢吉保がこの水に目を付けたのは、当然のことかもしれない。

庭園が造られた時代も、上水が掘られた時代と重なる。

台地の上の人口池のために、貴重な上水を使う。優雅な元禄の世が偲ばれる。


しかし、この平和な時代は永く続かない。

元禄十六年に起きた関東地震が、江戸の町に大きな被害をもたらした。

ちなみに、赤穂浪士の討ち入りは元禄十五年の師走

大石内蔵助が計画にもう一年費やしていたら、討ち入りは無かったかもしれない。



はてなダイアリー 今週のお題「紅葉」

nikkokisugenikkokisuge 2013/11/29 12:20 六義園ですね。昼間しか行ったことがありませ。
ライトアップは美しいですね。
なるほど、討ち入りと元禄の大地震が1年違いとは、大石内蔵助にツキがあったのでしょうか。

tsutomyutsutomyu 2013/12/01 08:32 そうです、六義園です。
元禄地震では建物倒壊や液状化が相次ぎ、吉良邸のあった両国には1.5mの津波が来ていますから、もしかしたら吉良義央は震災で亡くなってしまったかもしれません。そんなことになったら、さすがに討ち入りは無しでしょうね。

2013-11-20

出してはいけないもの

| 05:59

今週のお題は「鍋」だけど、そのネタはすでに書いてしまっているなぁ。

高知県須崎市の『鍋焼きラーメン

そして、大学時代の鍋の思い出。

しょうがないので、鍋にちなんで冬の話題でも。


この間ブラブラしていたら、『切腹最中』なる和菓子を売っていた。

なんでもその場所は、浅野内匠頭長矩が切腹した御屋敷があったそうな。

つまり、冬の風物詩忠臣蔵」の一場面である。

時は元禄十四年、勅使饗応役であった長矩は、高家肝煎吉良義央に斬りつけた。


長矩が藩主をつとめていたのは兵庫県赤穂。一方義央は、愛知県吉良だ。

どちらも、この数年間に訪問したなぁ。

海が近くて、上水施設や治水が大変そうな場所だった。

そんな話でもしていれば、あの悲劇は起こらなかったかもしれない。


松之大廊下の刃傷事件。

江戸城で出してはいけないものを出して、長矩はお裁きを受けた。

それが赤坂の篠山藩青山邸だったら大丈夫? ということはあるまい。

ちなみに最近まで、『人情事件』と勘違いしていたことは内緒だ。


そういえば、明日から加賀藩旧下屋敷で紅葉ライトアップが始まる。

元禄の時代に、七年の月日をかけて庭園を完成させた柳沢吉保の情熱に感服。

今年は、江戸の御屋敷に思いを馳せる晩秋になりそうだ。



はてなダイアリー 今週のお題「鍋」

2013-11-13

まどかマギカにみる光と闇

| 23:39

映画芸術の祭典、米国アカデミー賞長編アニメ部門への出展作品が決まった。

日本からは三作品。

風立ちぬももへの手紙魔法少女まどかマギカ新編だ。

この中で、最後の作品だけまだ見ていない。


まどかマギカの本編は、テレビシリーズで見ている。

「君はすごい魔法少女になるよ」と言われ続ける主人公まどか

自分には秘めたる才能が眠っている――誰もが夢見るシンデレラストーリーだ。

オレが凄いと思うのは、その悲しき真相が最後に明らかになること。


まどかマギカがテレビ放映されたのは、二〇一一年の一月のこと。

そして、真相が明らかになる回の首都圏での放送予定は、三月十一日の深夜だった。

もちろん放送は延期。

そのまま打ち切りも危ぶまれたが、四月の終わりに放送再開された。


脚本は虚淵玄。とあるゲーム業界で有名なシナリオライターだ。

彼の作品で好きなのは、「ファントム・オブ・インフェルノ」というゲーム。

旅行中に洗脳されて殺し屋に仕立てられる少年と、米国マフィアの闇を描く。

今回のまどかマギカも、例外ではなかった。


人間が家畜を食べるように、人間は地球外生命体のエネルギー源となる。

そんな魔法少女の闇が、包み隠されることなく浮き彫りになる。

「認識の相違から生じた判断ミスを後悔する時、なぜか人間は他者を憎悪するんだよね」

上のセリフの意味が理解できる年齢層が、このアニメのターゲットだ。


音楽を担当するのは梶浦由記

彼女の音楽は、NHK「歴史秘話ヒストリア」で聞いたことのある方も多いと思う。

個人的には、ゲーム「ダブルキャスト」のBGMが好きだ。

ちなみに小説執筆時には、「空の境界」のサウンドトラックを聴いている。



はてなダイアリー 今週のお題特別編「芸術の秋」

2013-11-06

おっさんの秋が来た

| 21:58

今年のアメリカ大リーグ最終戦のこと。

王者が決まったその瞬間、マウンドに立っていたのは一人の日本人だった。

上原浩治、三十八才。

たった二つの球種でピンチを切り抜けるその姿は、もはや芸術と言えるだろう。


上原選手は、日本にいた時、オレの嫌いなジャイ〇ンツの投手だった。

なぜその球団が嫌いかというと、いろいろなゴタゴタを見せつけられたからだ。

当時の江△や桑◇が子供の目にどう映ったか、今さら語る必要もないだろう。

そんなジャイ〇ンツの投手が好きになる出来事があった。


それは、十四年前の十月五日。

一人の男がマウンド上で涙を流した。

ホームラン争いをしているチームメイトのために、敬遠を指示されたからだ。

後に『上原の涙』と呼ばれる一件である。


正々堂々と勝負したかった彼は、悔しくてたまらなかったに違いない。

そんな彼の姿に心が震えた。

それ以来、無条件で彼を応援している。

今回の活躍も、心からおめでとうと言いたい。


実は、ジャイ〇ンツと同じ系列チームにいたカズも嫌いだった。

系列チームを去る時に現役引退という、ありがちなラストを選ぶと思っていた。

しかし彼はいまだに現役選手を続けている。

彼の情熱は本物だ。チームで好き嫌いを決めていた自分が恥ずかしい。


先日、カズはJリーグ最年長ゴール記録を更新した。

カズといい、上原といい、ベテランの活躍はオレにやる気を与えてくれる。

情熱を持って東大野球部を指導する桑◇も、だんだん好きになりつつある。

人の心は人を動かす。自分も一瞬でいいからそんな人になってみたい。



はてなダイアリー 今週のお題特別編「芸術の秋」

nikkokisugenikkokisuge 2013/11/07 10:21 私もアンチジャイアンツ。もともと野球はあまり見ませんので贔屓の球団もありませんが。
しかし先日の上原の大リーグ戦は応援しました。
カズも昔は自己のパフォーマンスばかりに熱心であんまり好きではありませんでしたが、このごろとてもいい顔になって好きになりました。ヒデなんかよりよっぽど素敵です!

tsutomyutsutomyu 2013/11/09 10:10 所属団体を首になったら現役を引退する。昔はそういう選手が多かったですよね。
そういう人って、本当にそのスポーツが好きなんだろうか?って、子供心にずっと不思議に思っていました。
上原、カズ、イチローそしてクルム伊達。松阪も頑張ってほしい。