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つとむューニッキ

『上を向いて登ろう』――これが山おっさんの週末ファンタジー――カドカワBOOKS×カクヨム“日帰りファンタジー”短編コンテスト参加作品。

2014-04-03

時刻表からの卒業?

| 07:37

「18キップで古都に行きたい」

娘が言っていたから、時刻表を買ってきた。

「いいよ、時刻はスマホで調べられるから」

娘は高校に入学してからスマホを持っている。


でも大丈夫。

18キップは五枚綴りだから、他の家族が時刻表を使うだろう。

それを聞いて、かみさんがポツリと言う。

「あら、息子達だって使わないわよ」


そういえばそうだった。

学習教材として、息子達の所にもタブレットが届いている。

かみさんだってスマホを持ってるし・・・

なんだよ、いまだに時刻表を使っているのは、オレだけなのかよ。


時刻表――それは中学生時代のオレの恋人だった。

当時、日本一周の机上旅行がマイブームだったからだ。

国鉄線だけで日本一周すると、最短で何日かかるのか?

その答えを見つけるために、毎日時刻表とにらめっこしていた。


標津線をどう回るのか?

予土線の運行タイミングに合わせるには?

地方に行くほど列車の本数が減って、足止めを喰らってしまう。

上手くスケジュールが組めた時は、パズルが解けたような喜びを感じていた。


いつか、このスケジュールで旅がしたいなぁ。

若い頃はお金が無くて無理だった。

就職したら時間が無くてダメ。

その間に標津線は廃止され、予土線は18キップに追加料金が必要となった。


今、時刻表って誰が買っているのだろう?

ネットで調べると、発行部数は年々減っているらしい。

日本雑誌協会のページを見ると、昨年秋のJR時刻表は十万部を割っている。

オレがガラケーを捨てるのが先か、社会が時刻表を捨てるのが先か。

卒業の時は近づいているような気がする。



はてなダイアリー 今週のお題「卒業」