UXDその前に
■最初に
このエントリーはDevLOVE Advent Calendar 2013 「現場」の12日目の記事になります。
■自己紹介
はじめまして、つつひです。11月21日を担当させていただきます。私、ブログって普段全く書かないんです。先日のDevLOVE甲子園2013に参加させていただいた際に、ちゃちゃきさんの熱い主張にほだされてしまい、あんまり深く考えずにこのAdvent Calendar 2013に参加してしまって、んで、やべやべ俺ブログ書いてねーぢゃんってなって、あ、でも昔はてなブログにちょっとだけ書いた記憶があるなってなって、必死にPWリマインダー使ってログインしてみたら、前のエントリ2008年5月ですって。あらま。
■MY現場
さて、私の現場はとあるIT企業のネット的なサービスを開発している部署で、日々複数の案件が行きつ戻りつ錯綜するプロジェクトのスクランブル交差点的な所です。もう少し現場のイメージが湧くようにお伝えすると、私が働いている会社では複数のWEB&アプリサービスを提供させていただいて、で、他のIT企業さん同様、非連続な成長を実現するために、イノベーションがんばれー!、と新しいサービスも割と頻繁にリリースしていたりします。なもんで、既存のサービスの保守&改善だけでなく、新しサービスの企画&立ち上げみたいなことに、私を含め多くの人たちが携わっていたりします。しかも、自他共に認める会議の多い会社で(その功罪はおいておいて)、何かのプロジェクトに参画すると、(職種にもよりますが)ふつーに10人以上の人たちと日常的にコミュニケーションを取らなければいけなかったりします。
■現場で大切にしていること
んで、私の所属するグループは、割とUXDがんばろうぜ!って感じの新しい組織だったりするんですが、私が現場でじみーに大事にしているのが、ちゃんとプロジェクトマネジメントしようよ、ということだったりします。プロジェクトマネジメントってなんぞや?という正確な定義についてはグーグル先生にお任せするとして、私の理解は
必要な人、金、時間、情報を確保&管理し、関係者との合意を得つつ、定められて期限内に、定められた品質を担保した、定められた成果物を納品する
ための活動なのかな、と思っています。私はいわゆるWebディレクター職を長らくやっているので、もともとこのあたりは業務上、強く求められていたりしたのですが、UXDやらHCDやらを意識するようになって、改めてプロジェクトマネジメントの重要性を再実感するようになりました。つか、誤解を恐れずに言うなら、納期通り成果物を提出することやら、関係者に必要な情報を共有することの方が、仕事の上ではUXDやらHCDの手法を実践するよりもはるかに重要だったりするわけです。
■郷に入りては郷に従え
ここ、とても大事だと思うのですが、自分の経験や他社さんから聞いた話を総合すると、
ワークショップやセミナーで得たフレームワークを無邪気に普段の仕事に持ち込むと、現場はまぁまぁ混乱しちゃいます
ってことが最近分かってきました。だって、現場には昔からやってきた現場のやり方があるわけですから、そこにいきなり訳の分からないユーザーテストやら発想法やら始めちゃうと、エェ?ってなっちゃうわけですよね。我々はそれが正しいと思ってやっているわけですが、現場の他の人たちはそんなこと知らない、それよりも、お前あのタスクちゃんと納期通りやれよ、って、なりますよね、そりゃ、ふつー。
郷に入りては郷に従え、ってことわざがありますが、巷をにぎわしているいろんな手法を学ぶ&身につけることはとてもとても重要なことですが、一方でそれを実践する場合には、現場のルールをちゃんと理解した上で、最適なローカライズを施す必要があると思うのです。
私のいる会社では、割と新しいことに対して柔軟な人が多いので、お、なんかおもろいことやっとるな!って関心を持ってくれることの方が多いので助かりますが、一般的な開発現場で、納期に追われる中、よく分かんないことを始められると、イヤイヤイヤってなっちゃうと思うんです。だから、ちゃんと、まずはプロジェクトをマネジメントできるようなスキルと立ち位置を確保して、その上で必要最小限のリソース(人、金、時間、情報)を使って、少しずつUXD実績を積んでいった方がいいのでは、と思ったりします。
既存プロジェクトのすげータイトなスケジュールの中で、追加の時間確保もせずに、カスタマージャーニマップやらペルソナのフルパッケージを作るんではなく、まず最初は、余った時間で社内の想定ユーザーにインタビューしてみました、くらいから始める方が、良いんぢゃないでしょうか。そしてその時は、周囲にはあんま公言せずにこっそりとやっちゃって、もしラッキーにもやった効果が出てから、いやこんな手法使ったんすよ、って鼻高々で自慢するほうがいいじゃないですかね、たぶん。
奇しくも、私の前のすえなみさんも今回のAdvent Calendarのエントリーで
「現場」にはその現場のルールや文化があります。 そして「また別の現場」にもその現場のルールや文化があります。 これらはしばしば「プラクティス」や「パターン」として形式知化されて共有されますが、それをそのまま取り入れてすぐにうまくいくことなんて稀でしょう。
とおっしゃってますが、私も胸の鼓動が押さえられなくなるくらい、激しく同意だったりします。
■HCD-Netも重要だと言うとる
プロジェクトマネジメントの話に戻ると、HCD-Netでも、人間中心設計専門家のコアコンピタンスとして、プロジェクトマネジメント能力を挙げていたりするわけで、UXD的な活動をする前に、というか、やりたいからこそ、ちゃんと立派なプロマネにならなあかんなー、と思ったりするわけです。先進的な取り組みをやりたいからこそ、まずはしっかりと基礎部分を押さえておきましょう、ということですかね、ハイ。
■バトンタッチ
次回はめいどのようなものさんです。また新しい現場の話が聞けるので楽しみです!張り切ってどうぞ〜。
久々に20km走りました
来る6/1に今年初のマラソン大会(ハーフの部)に参加します。
第42回 六無月東京喜多(北)マラソン大会
去年数度経験しているとは言え、事前に20km走っとかなきゃなー、
ということで、走ってきました、おなじみの皇居外周。
皇居は1周約5kmときりがよく、長距離を走るランナーにはとても重宝されているコースなのです。
今回は2時間12分と、自分的にはまあまあのタイム。
本番は2時間10分を切るくらいを目標にしようっと。
3月のライオン
昨日、久しぶりにマンガ喫茶に行きました。
私、時々無性に脳がエンターテイメントを渇望することがあり、
そういう時は六本木に行って映画を見るか、近くのマンガ喫茶に数時間こもるかして
エンタメチャージをすることにしております、ハイ。
今回読んだマンガの中で、「こいつは凄いゾ!」と思ったのが
羽海野 チカの「3月のライオン」
- 作者: 羽海野チカ
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2008/02/22
- メディア: コミック
- 購入: 16人 クリック: 1,016回
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そう、「ハチミツとクローバー」の作者さんの新作なのです。
「3月のライオン」は幼くして家族を失い心に傷を負った少年棋士が、周囲の暖かい下町の人たちに支えながら、
生きていくうえで避けては通れない困難にもがき苦しみながらも、将棋の世界のトップを目指していく
というストーリーです(多分・・・)。
明るく楽しいトーンで展開された「ハチクロ」からは一転、今回の作品はどこか暗く、哀しい雰囲気で進行していきます。
私が衝撃を受けたのは、この作品の奥の深さ。
まだ1巻しか単行本化されていないので、全てが表現されているわけではないのですが、
それでも内容を読むと、主人公やその周りの登場人物のバックグラウンドが相当緻密に設計されており、
かつ、物語の舞台となっている旧き良き東京の下町や、一般世界からはかけ離れた感のある将棋界を
事前に丹念に調べたのであろうことが十分に読み取れます。
ハチクロでおなじみのふんわり・ほのぼの画風ながらも、
前作とくらべ、ここまで違った世界感を、これだけ高いレベルで提供できる
羽海野 チカという漫画家を改めて尊敬しました。
ちなみに、連載は「ヤングアニマル」なるちょいとマイナーな少年コミック誌です。
少女コミック誌ではないというところに、作者の意気込みが感じられますね。
DoctorSEO
久々にこれは使える!というサイト発見。
DoctorSEO
Google、Yahoo、MSN、Baiduを同一キーワードで検索し、
1つの画面で表示ができたり、
http://www.doctorseo.jp/seotool/serpgetter/index.html
同じ機能を、Google、Yahoo、Technoratiでブログ検索できたり
http://www.doctorseo.jp/seotool/blogsearch/index.html
特定サイトへリンクしているサイトをチェックできたり
http://www.doctorseo.jp/seotool/backlinkchecker/index.html
と、SEO的に使えるツールが盛りだくさん!
但し、無料で使うには1日あたりの利用制限があり、
無制限に使いたかったらお金払ってね、っていうことらしいです。
エントリープランが980円/月から使えるから、もうちょっといろいろ触ってみて、満足できるようであればお金払ってもいいかな。
トヨタ、親の介護に最大500万
すげーな、トヨタ。
トヨタ自動車は親を介護する従業員に対し、最大500万円を支給する制度を2009年度に始める方針を決めた。
介護が必要になった従業員に一時金を払う制度は広がっているが、親の介護に備えた制度は珍しいという。生命保険と傷害保険を組み合わせた社員向けの総合保険制度を拡充し、「両親介護プラン」を新設する。従業員が掛け金を上積みすれば、両親の介護が必要になった場合、プランに応じて100万〜500万円を受け取ることができる。
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20080502-OYT1T00774.htm
お金があっても最適な介護サービスが受けられる保証はないが、
それでも、ないよりはあったほうが絶対に有利なのが今の日本の介護環境。
もし、自分がトヨタ社員だったら間違いなく利用するね。
しかし、この制度は売上高が24兆円もあるトヨタだからできたんだろうけど、
他の企業はおいそれとは追随できないだろうな。。