☆リクルート社のグローバル採用のお手伝い(中国東北地方編)

5月18日(火)〜20日(木)迄、リクルート社のグループ人事部エグゼクティブマネージャーのI氏と、同じく人事部の若手/Hさんと一緒にリクルート社の2011年度グローバル採用に向けて、ナレッジ&ワークスの提携先大学である、中国東北大学・大連理工大学・大連外国語学院にて、同社の説明会を実施して来ました。
(↓“青年よ、大志を抱け!…”とは言わなかった毛沢東同志の肖像…大連理工大学にて・・30m余あります)

リクルート社では、本格的なグローバル展開を加速する為、日本国内での留学生採用(弊社もお手伝いしております)は勿論の事、中国(北京地区)でも優秀な現地大学生の採用をスタートさせています。北京では「日本語」に縛られない「能力採用」を実施しているそうですが、今回は「日本語でのコミュニケーション能力」をも加味したサーチとして、中国の東北地方(遼寧省)を選んで頂きました。
(↓右より、人事部長のI氏、人事のホープH嬢、ナレッジ&ワークス/周而立老師)

初日は、東北大学日本語学院+軟件学院の生徒が30名近く、参加をしました。
(↓日本での説明会と同じツールを使い、同じ内容の日本語でプレゼンです)


中国には、あまりないビジネスを展開しているリクルート社、、その社会的使命(ミッション)やビジョン、具体的に提供している商品やサービスとユーザー数の多さに、皆ビックリしている様子でした。そして“質問タイム”となると流暢な日本語を駆使して感想や希望を述べる学生や、知っている日本語で一生懸命伝えようとする学生(顔を赤くしながら身振り手振りで伝えるのが可愛い、、)、同じ質問を繰り返してしまい、皆に笑われてしまうウッカリ屋、、熱のこもった第1回説明会が、終わりました(終わってからもリクルート社人事のお二方に、具体的な募集人員や選考会の内容を聞く学生や、先輩中国人社員の仕事内容を尋ねる学生達で、なかなか開放させては貰えませんでした★★★)。
翌日は、早起きをして瀋陽北駅より、旧満州鉄道の特快に乗って大連駅へ!

(↑大連瑞士酒店の部屋から、大連駅を望みます 旧省線上野駅と同じ日本人設計者が担当した美しい駅舎です)
常宿先の大連瑞士酒店にチェックインし、直ぐに旅順にある大連外国語学院新校舎へ向います。旅順には大連市内からクルマで1時間余で到着。
(↓大連外国語学院とナレッジ&ワークスは、古いお付合いです、宮老師を始め大連市内延安路の旧校舎時代から、何度もグローバル採用の説明会を実施させて頂きました)

中国の北部・東北地方でナンバーワンの語学教育を誇る大学でもあり、日本語学院の生徒達も、Hさんのリクルート社の説明をパーフェクトに理解しています。


そして夕方に大連市内に戻り、大連理工大学で最後の説明会を実施しました。

参加者は一番盛況で、50名近い学生が明日の体育祭の準備に追われる中、参加してくれました。大連理工大学では、日本語学院に限らず1年生から日本語を学んでいる理工系学生(軟件学院、工程学院他)も数多く、大連へ進出している日系企業はもとより日本企業の説明会には慣れている(!?)学生も居て、ある意味でフランクな説明会となりました(一方、種々雑多な質問に懇切丁寧な受答えをしてくれた、Hさんには感謝!!
(↓明日からの学内体育祭向けて、あちらこちらで団体競技の練習の掛け声が聞こえました、、本セミナー参加者達も老師から、明日の体育会の練習の件で“喝!”を入れられていました!)

 過日、日本経済新聞社が外国人社員を導入(=招聘)している企業100社の従業員に、『自社の外国人社員と一緒に仕事をする際、ポイントになる事は何ですか!?』
と質問(調査)をしたところ、90%近い日本人従業員の要望が、“日本語でのコミュニケーションスキル”であり、“日本の文化・商慣習への理解”→“日本の企業や組織運営への理解”が続いたそうです。。
先日の私(堤英俊)のブログにも記しましたが、最近では自社のグローバル化推進の為に、社内の公用語を“英語”にして行く計画を打ち出したり、「グローバル採用」の為には、国籍や使用言語は関係なく、純粋に「知力・スキル」と「期待出来る成果」をベースとした『能力採用』を掲げてる企業(=経営者)が増加中だそうです・・・

『・・いやいや、優秀な人財なら来日してから直ぐに日本語も覚えるよ!・・』と確信したように話す、経営者や人事の方ともお会いして来ましたが、実は事は決してそんな、簡単には進まないように思えます・・。。・・

貴社の現場で、外国人社員の受け入れを本気で議論した事はありますか!?
迎える外国人社員の母国の文化・慣習、宗教を知っていますか!?
貴社の現場の社員は、せめてビジネスレベルの英語を理解できますか!?
貴社の今後のグローバル戦略上、日本の市場はどういう位置付けですか!?
貴社は、本社を海外に移す事に抵抗は有りませんか!?
そして、
採用した外国人社員の、生活インフラの整備は出来ていますか!?
採用した外国人社員が、買い物や鉄道・バスの乗り換えで言葉の不自由を感じている事を知っていますか!?
言葉の不自由、意思疎通のストレスから、“心の病”に冒されている外国人社員が居る事を知っていますか!? 発揮すべき能力が発揮出来ない“もどかしさ”から、来日した目的を失いつつある外国人社員が居る事を知っていますか!?

グローバル化の為に、国籍や民族に関係ない、登用を実施していますか!?

多くの留学生や外国人ビジネスマンと日々接し、個人的には「言葉によるコミュニケーション」の大切さを、むしろ日増しに感じています。。