200本のたばこ


お勧め度:★★★★(80点)
POINT:スタイリッシュ・テンポの良さ・構成・音楽

実に小気味いい映画です。個人的にはお気に入りの映画。決して深いテーマはないけれど、人間模様が交差して生み出されるエピソードはリアル&パワフルで見ていて気持ちいいですよ。騒々しく華やかなNYの大晦日ってこんな感じなのかなとちょっと憧れちゃうPOPな映画でした。
ストーリーはというと12月31日の大晦日に、新しい出会いを求める若者達が期待に胸を膨らませ、最高の大晦日を過ごそうと街へ繰り出すところから始まります。それぞれのエピソードを交錯させながら描くストーリー展開は観ていてテンポも良く飽きさせない。ベン・アフレックがかなりダサいのところが笑えます。クリスティーナ・リッチも出演してるんですけど、彼女は本当にスタイリッシュミニシアターに引っ張りだこですねぇ。
私が好きな場面は今日が誕生日のケイシー・アフレック演じるケヴィンと、友人ルーシーが互いに気になり駆け引きをするシーン。間抜けでオシャレな展開が素敵。このケイシー・アフレックってベン・アフレックの弟なんですよ。ダサいベンより、ずっとカッコいい気がします。もみ上げがオシャレなので観てみて下さい。


お勧め度:★★★(80点)
POINT:構成・キャスト

LA郊外に暮らす5人の女性、老母を介護する女医(グレン・クローズ)、不倫中の銀行支店長(ホリー・ハンター)、ひとり息子に愛情を注ぐシングルマザー(キャシー・ベイカー)、盲目の妹(キャメロン・ディアス)をもつ女刑事など…の人生の転機を描いたオムニバスストーリー。
この映画は女性達が強く生きている日常の顔の裏にある苦悩や葛藤を繊細かつリアルに淡々と描いている。5つのストーリーが展開し、それぞれのストーリーが巧みに交錯する様子はとにかく自然であり、十人十色の人生があるんだと実感させてくれる。こういう作品は決して派手ではないけれど、いい映画だと思う。
女性が観て同感する映画だけど、理解出来なくても男性に観てほしい映画でもある。
キャスティングもハマっていて作品の出来映えを高めているように思える。見事に繊細な設定の役どころを演じている。是非、観て下さい。