ベティーブルー


お勧め度:★★★★(90点)
POINT:悲劇度・精神性・映像・キャスト・音楽

この映画は大好きで何度も観ました。悲劇なので観て明るくなれる映画ではないのですが音楽と激しい愛と映像の織りなす具合がとても儚げで強く美しいのです。とにかく、激しすぎる愛を表現する自由奔放な19歳のベティーを演じるベアトリス・ダルが本当に魅力的です。セクシーさと可愛さが共存しているベアトリス・ダルが大好きで彼女のポスターを部屋に貼っていたこともあるくらい彼女は私のお気に入りの女優なのです。まさにベティーはハマリ役です。またその相手を演じた思慮深げな穏やかな作家志望のソーグを演じるジャン=ユーグ・アングラードも素敵。
恋愛の形って様々だけど、愛するということの究極の激しさとその結末を描いた映画とでもいいましょうか。ストーリーは奔放で感情表現がストレートのベティーと作家志望のゾーグと同棲を始めた。そんなある日、彼女は彼の日記を見つけ、彼なら絶対に作家になれると確信し、著作を出版社に売り込もうとする。が、酷評されるばかり。彼女はうまくいかない歯がゆさに次第に精神のバランスを崩し始める。ゾーグを愛するゆえにその才能を誰もに認めて欲しいと願うベティー。その激情が自らをも傷つけるようになる。その結末は悲劇としか言いようがないが彼らは愛するあまりにその結果に至ったわけで、純粋すぎる愛の形と言えるだろう。彼らの激しく、破滅的な愛の日々に共感出来ない人も沢山いると思いますが私はこの深く激しく純粋すぎる映画が好きです。