理系が大学院に行く理由は、専門家になるためだよ

Togetter - 何で「研究したくない人」が大学院に来ているのか,まとめ


何で大学院に「研究するつもりで進学したわけじゃない」っていう子がいるんだろう…. QT: @thekoike: 本来,大学院は研究者を志望する者が来るべきところ.しかるに研究者の資質のある人間は今の定員より遥かに少ない.個人的には20年前も今もその数はあまり変わらない印象.
@tall_zelkova

4年間の勉強では専門家にはなれない

学部時代は進学説明会が行われると、上から必ず言われることは「理系はもう2年やらないといけないよ」ということでした。なぜか、それは4年間では理系はエンジニアにはなれないから。ここでいう、エンジニアとはコンピュータ技術者などの意味だけではなく、つまり理系の分野における専門家を意味しています。自分が将来就職する際に、つまりは自身をエンジニア・専門家として売り込むわけです。逆に、4年間だけでは企業は理系を専門家とは見てくれないのです。

昔の4年間は今の6年間

どの程度前かは知りませんが、昔の大学は一つの講義時間は2時間だったそうです。今の大学は、概ね1時間半が多いかと思います。必須単位数など細かい計算をすると、大体昔の4年間の勉強時間が今の6年間文の時間に換算されるそうです。つまり、昔は4年間で専門家として見られていたものが、今では6年間でようやく一人前ということだそうです。

研究しなければいけない!という義務感に苛まれる毎日

大学院生の一番の就職活動は自身の研究をすすめること。これも大学院生の方ならよく聞くのではないかと思います。つまり、面接で「研究について教えてください」の問に対して、自身の研究のバックグラウンドをほとんど知らない人に、どこまで分かりやすく伝えることができるのか。より興味を持ってもらうためには、自身が興味を持っていることが大前提であることは間違いありません。だって、自分が楽しくないことを他人に詳しく理解させることなんて苦痛ですからね。
研究がしんどいことは確か。研究している分野にもよりますが、自身の研究の道筋を立てるのがまず難しい。そしてその次にアイデアを導き出すのが難しい。学部と違い、既存研究の焼き直しではいけません。そして実装・実験するのが面倒くさい。

まとめ

何で「研究したくない人」が大学院に来ているのか、ではなく、大学院に来ている人の中には「研究をほとんどしていない人がいる」という問題提起の方法が正しい気がすると、感情的には思います。