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2014-09-05

テニス・グランドスラムのベスト 4 一覧 ('05 〜 '14)

昨日、男子テニスの錦織圭選手(以下、錦織)が全米オープンでベスト 4 に進んだとの快報が届きました。グランドスラムで日本人がベスト 4 に進んだのは 1933 年のウィンブルドンの佐藤次郎さん以来 81 年ぶり、全米オープンでは 1918 年の熊谷一弥さん以来 96 年ぶりの快挙だったそうです。

現在の男子テニス界では、ロジャー・フェデラー選手(以下、フェデラー)、ラファエル・ナダル選手(以下、ナダル)、ノバク・ジョコビッチ選手(以下、ジョコビッチ)、アンディ・マレー選手(以下、マレー)の 4 選手が「ビッグ 4(4 強)」、あるいは「四天王」とも呼ばれています。これら 4 人は、次点に位置する ダビド・フェレール選手(以下、フェレール)をして「人類最強」と評する声が上がる事もあるほど圧倒的な強さを誇っているようです。

そこで、実際にどれ位凄いのか気になったので、過去 10 年のグランドスラムでベスト 4 に進出した選手一覧を作成してみました(参考:テニスグランドスラム大会優勝者一覧)。尚、赤字 はその大会の優勝者を、青字 は同準優勝者を表します。

大会 フェデラー ナダル ジョコビッチ マレー その他
'05
全豪フェデラー---サフィンヒューイット、ロディック
全仏フェデラーナダル--プエルタダビデンコ
全英フェデラー---ロディック、ヒューイット、ヨハンソン
全米フェデラー---アガシ、ヒューイット、ジネプリ
'06
全豪フェデラー---バグダティス、ナルバンディアン、キーファー
全仏フェデラーナダル--ナルバンディアン、リュビチッチ
全英フェデラーナダル--バグダティス、ビョークマン
全米フェデラー---ロディック、ダビデンコ、ユーニジー
'07
全豪フェデラー---ゴンサレス、ロディック、ハース
全仏フェデラーナダルジョコビッチ-ダビデンコ
全英フェデラーナダルジョコビッチ-ガスケ
全米フェデラー-ジョコビッチ-フェレール、ダビデンコ
'08
全豪フェデラーナダルジョコビッチ-ツォンガ
全仏フェデラーナダルジョコビッチ-モンフィス
全英フェデラーナダル--サフィン、シュットラー
全米フェデラーナダルジョコビッチマレー-
'09
全豪フェデラーナダル--ロディック、ベルダスコ
全仏フェデラー---セーデリング、デル・ポトロ、ゴンサレス
全英フェデラー--マレーロディック、ハース
全米フェデラーナダルジョコビッチ-デル・ポトロ
'10
全豪フェデラー--マレーツォンガ、チリッチ
全仏-ナダル--セーデリング、ベルディハ、メルツァー
全英-ナダルジョコビッチマレーベルディハ
全米フェデラーナダルジョコビッチ-ユージニー
'11
全豪フェデラー-ジョコビッチマレーフェレール
全仏フェデラーナダルジョコビッチマレー-
全英-ナダルジョコビッチマレーツォンガ
全米フェデラーナダルジョコビッチマレー-
'12
全豪フェデラーナダルジョコビッチマレー-
全仏フェデラーナダルジョコビッチ-フェレール
全英フェデラー-ジョコビッチマレーツォンガ
全米--ジョコビッチマレーフェレール、ベルディハ
'13
全豪フェデラー-ジョコビッチマレーフェレール
全仏-ナダルジョコビッチ-フェレール、ツォンガ
全英--ジョコビッチマレーデル・ポトロ、ヤノヴィッツ
全米-ナダルジョコビッチ-ガスケ、ワウリンカ
'14
全豪フェデラーナダル--ワウリンカ、ベルディハ
全仏-ナダルジョコビッチマレーガルビス
全英フェデラー-ジョコビッチ-ラオニッチ、ディミトロフ
全米フェデラー-ジョコビッチ-錦織チリッチ

これを見ると、2007 年頃にジョコビッチが、2008 年頃にマレーが台頭し、それ以降、現在の四天王と言う図式が続いている事が分かります。四天王と言う図式が形成された 2008 年以降で見ると、グランドスラムでは四天王以外の優勝者が 2 回しか誕生しておらず、また上表でベスト 4 まで駒を進めた数を集計してもフェデラー (33/40)、ジョコビッチ (24/40)、ナダル (23/40)、マレー (14/40) に対して、次点のフェレールが (6/40) とやはりそれ以外の選手とは結構な差があります。

ここ 1, 2 年は四天王と言う図式が崩れそうな兆候も見えたのですが、2013 年頃にはそろそろ限界か?と囁かれていたフェデラーが 2014 年で復活を遂げる等(参考:フェデラーが復活の手応え「かつての自分が戻ってきた」<全豪オープン> - テニス365 | tennis365.net)、「人外」と評されるだけあって「やはり凄い」としか言いようのないパフォーマンスを発揮し続けているようです。

こう言った 5 番手以降の選手にとっては「無理ゲー」感の漂う男子テニス界ですが、錦織が人類最強として立ち向かっていくようになるのか、あるいは、さらに進化して「人外」入りできるのか、期待しながら観戦したいと思います。

2014-08-20

一連の ALS Ice Bucket Challenge を眺めての雑感

少し前に ザッカーバーグCEO、氷水でびしょぬれに──ALSチャリティーで と言う記事を見かけた事を覚えていたのですが、今週に入ったあたりからこの ALS Ice Bucket Challenge と言うチャリティー運動が日本でもかなり盛り上がっているようです。せっかく盛り上がっている所でこんな事を言うのは、それこそ「氷水を浴びせる」行為かなとも思ったのですが、やっぱり気になったので個人的な意見を述べておきます。

概要

長くなりそうなので、先に概要だけ箇条書きにしておきます。

  • 今回のチャリティー運動全体に関しては、日本 ALS 協会も好意的な立場を取っている ようですので、今回指摘する以上の事をどうこう言うつもりはありません。
  • 私自身は、バトン(SNS バトン)と呼ばれるものも含めて「チェーンメール的な性質を帯びたもの」として全て否定的な立場を取っています。今回指摘する点も、これに関連したもので「意義や目的は別問題として、その伝播方法は支持できない」と言うものになります。
  • 今回、こう言った運動が広く認知された事により、似たような後追い事例が出現する可能性があります。その際には自ら、騒動の出所や該当する機関(今回の例で言うと、ALS 協会等)がどう言った態度を取っているのかをきちんと確認し、不明な場合には安易に騒動に乗らないようにして欲しいと願っています。

Ice Bucket Challenge とは

Ice Bucket Challenge とは、以下のようなルールを持つイベント全般を指すようです。

Within 24 hours of being challenged, participants are to video record themselves in continuous footage. First, they are to announce their acceptance of the challenge followed by pouring ice into a bucket of water. The bucket is then to be lifted overhead and poured over the participant's head. Then the participant can call out a challenge to other people.

In one version of the challenge, the participant is expected to donate $10 if they have poured the ice water over their head and donate $100 if they have not. In another version, dumping the ice water over the participant's head is done in lieu of any donation, which has led to some criticisms of the challenge being a form of slacktivism.

Ice Bucket Challenge - Wikipedia

Ice Bucket Challengeは、米マサチューセッツ州在住のALS患者、ピート・フレイツ氏が始めた、ソーシャルメディアを使ったチャリティーキャンペーン。指名を受けた人は、バケツの氷水を頭からかぶる動画を24時間以内にFacebookTwitterなどのSNSで公開し、次の人を指名するか、ALS Association(ALS協会)に100ドル寄付する――というルールだ。

「頭から氷水」動画、日本にも広がり 孫社長や山中教授も 難病患者支援のソーシャル運動 - ITmedia ニュース

今回は、2014 年 7 月中旬頃にある男性が Ice Bucket Challenge の寄付先として ALS Association を選択したのが発端となり、これまでにない大きな運動に発展したようです(参考:【動画】氷水、最初に始めたのは?──「ただ彼を笑顔にしたかっただけなんだ」#ALSIceBucketChallenge | GQ JAPAN)。

この運動で個人的に憂慮している点は「誰かから指名を受けると何かしらの行動を取り、その後、さらに別の誰かを指名する」と言う伝播方法が非常にチェーンメール的であると言う点です。

人々の善意の結果としてのチェーンメール

「チェーンメール」あるいは「不幸の手紙」と呼ばれるものはインターネットが存在しない頃からある問題の一つですが、SNS と呼ばれる Web サービスが普及した頃からさらに多様な形を取るようになってきました。このチェーンメール問題ですが、各人の「善意」が積もり積もった結果として現れたと言う事例も少なくありません。

よく見かける例としては「特定の血液型の血液が不足しているので、献血をお願いする」と言うものでしょうか。これらのチェーンメールは、完全にデマなものから、事実も含まれているが伝播する過程において内容が改ざんされてしまったものまで様々な事例が存在するようです。

2000年5月下旬、「血液型がAB型Rhマイナスの妊婦が手術するので献血に協力してほしい」という善意から発信された電子メールが「チェーンメール」となって爆発的に広まり、献血の申し出や問い合わせが日本医科大多摩永山病院(東京都多摩市)に殺到した。

内容は事実ではあったのだが、改ざんされた内容で、メールが大量に出回ったりしたために、 妊婦が入院している病院に問い合わせが殺到、病院の診療に支障が出る騒ぎとなった。  

お探しのページは見当たりません

昭和大学病院(東京・品川区)に入院している白血病の子どもに輸血が必要だ、という作り話の「チェーンメール」が携帯電話などに流されていることが分かった。メールは、知人の3歳の子どもが白血病で手術が受けられないため、RHマイナスB型の血液提供者はいないかを呼びかける内容になっている。現在は使われていない連絡先の携帯電話番号が記され、知人に回すように呼びかけている。メールは、2008年2月21日から出回っている模様で、同病院に100件以上の問い合わせが相次いでいるという。

昭和大病院入院の子どもへの輸血呼びかけるチェーンメール流れる : J-CASTニュース

こう言ったチェーンメールを転送する動機の多くは、自らの「善意」によるものであろうと推測されます。少しでも力になれれば……と思いチェーンメールに加担したが、結果として該当機関に想定外の処理(問い合わせへの対応等)が発生し、通常業務に支障を生む事に繋がったとして問題化する事例が数多く見られます。

今回の事例に関しては、日本 ALS 協会も好意的な見解を示しており、業務に大きな支障を与えたような事実は確認されていないようなので、この点はこれまでのチェーンメールの事例とは異なります。しかし、先に紹介したような問題については十分に注意しておく必要があるように感じます。

「ALSアイスバケツチャレンジ」は、ALS患者と患者団体を支援する募金イベントです。アメリカから始まり他の国を経て、先週末頃から日本で急激に広がっています。それにより、これまでALSを知らなかった人達から協会へ問合せやご寄付のお申し出を頂いており、心より感謝しております。頂いたご寄付は、ALS患者や家族が安心して療養が続けられる社会のために、大切に使わせて頂きます。

ページが見つかりません。 | JALSA / 日本ALS協会

「何となく拒否できない」雰囲気が醸成される危険性

別の問題点として、この類の「次に実行する相手を指名する」システムの場合、運動の意義・目的や盛り上がり具合によっては、何となく拒否しにくい雰囲気が醸成されて半ば強制的にイベントに付き合わせられる危険性が伴う点が挙げられます。

起業家の堀江貴文氏は自らのブログで、さほどこの運動に興味がないとしながらも、ソーシャルゲームを手掛けるドリコム創業者である内藤裕紀氏から指名を受けたため挑戦に応じると表明した。積極的な賛同がなくても人間関係によって、運動に加わっていく「バイラル」の力を暗示するものといえる。

ノーベル賞の山中教授も、ホリエモンも-- 「バケツで氷水かぶる」運動が日本でも急拡大 ? インターネットコム

この点は日本 ALS 協会も憂慮しているのか、「「アイスバケツチャレンジ」で、冷たい氷水をかぶることや、高額の寄付をすることは強制ではありません。皆様のお気持ちだけで十分ですので、くれぐれも無理はしないようにお願いします。」と言う一文を明記しています。

今回の事例については、一部で好意的に評価されているように「次に実行する相手を指名する」と言うシステムではなく各人が自発的に参加すると言うものであれば、ここまで大きな社会現象になる事はなかっただろうと感じています。しかし、だからこそ、この伝搬性の高さが一歩間違うと「チェーンメール」と言う大きな社会問題として顕在化します。その意味で、今回の成功事例を以て、この手法(指名方式による伝播)を支持・評価する事はできないと言うのが私の現時点での立場です。

今回のような運動に参加する場合

今回のチャリティー運動が好意的に報道された事によって、今後、似たような後追い事例が発生する可能性があります。私自身としては、今回のような(意義や目的云々ではなく)指名性によって伝播していくシステムの場合には原則として無視する方が良いと考えていますが、もし、運動に参加しようと思った時には、運動の出所、および関係機関がどう言った態度を取っているのかを自らきちんと確認するようにして欲しいと願っています。

この際、注意すべき点として、過去の事例からも分かるように 「チェーンメールの真偽を確認するために関係機関に電話をかけたりメールを出したりする」と言う行為自体が通常業務の妨げになる可能性 があります。したがって、そう言った(チェーンメール的な)事象に遭遇した場合は、確認方法は Web ページ等の閲覧に留め、「関係機関が好意的な声明を発表していない限りは無視」と言う態度を取る必要があるのかなと感じます。

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2014-06-24

魔法使いと黒猫のウィズで課金ガチャ騒動が起きているようです

気が付けば1ヶ月以上更新していませんでした。本当は別の記事で更新再開するはずだったんですが、まとまらないのでスマホゲームの話題。

クイズRPG魔法使いと黒猫のウィズ

ふとしたきっかけで 5 月初旬頃から「クイズ RPG 魔法使いと黒猫のウィズ」と言うスマホゲームを始めているのですが、このゲームの一部界隈で、ランダム型アイテム提供方式(所謂「ガチャ」)に関する騒動が起きているようです。

6 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2014/06/23(月) 23:20:15.43 ID:LnBoRh7N
SSパレード4640連ガチャ【割引間中約101万円】

B率…約64% A率…約31%
S率…約4 SS率…1%
SSパレード対象A&S…約2%

属性別の最多と最少(A率…約30%の属性別内約)
【火】ユアン…約8.7%  マナカ…約0.7%
【水】ルフレ…約7.9%  サクヤ…約0.9%
【雷】 レラ…約6.7%  ヒカリ…約0.7%

総数(2330回)での排出率ワースト
ぞんざい少女 リルム(SSパレード対象)…0.02%(1/4640)

SSパレード対象A&S排出率 総数(4640回)
ルミィ   …約0.34%
エイジ   …約0.28%
セレサ   …約0.28%
ヴァルザイン…約0.22%
リティカ  …約0.22%
リヴェータ …約0.17%
クルス   …約0.15%
リルム   …約0.15%
ルルベル  …約0.15%

4640連ガチャ集計結果

http://anago.2ch.net/test/read.cgi/applism/1403509926/

経緯を簡単に説明すると、ニコニコ生放送において「魔法使いと黒猫のウィズ」で提供されているガチャを 4,640 回(100万円以上かかる計算)も引いた人が出現したようで(参考:Twitter / amarone3847: 前のSSパレードを2日で4640連した結果纏めて頂きました)、これまでガチャに関連した様々な不満を抱きながら正確な確率を算出する方法がないために具体的なアクションを起こせなかった層が、絶好の検証データを得たと言う事で盛り上がっています(上記の表は、実際に引いた人とは別の有志の人が集計しているようです)。尚、ガチャを引いている様子は YouTube にも転載されています。

個人的にも、ガチャの確率に関しては投稿ユーザのバイアス(極端に良い結果、または極端に悪い結果ばかり投稿される傾向にある)が大きく、信頼性のあるデータを得る事はなかなか難しいと思っていたので、こう言った単一ユーザによる大量の連続した試行結果を得られるのは検証するに際して非常に貴重なデータであるように感じます。

課金アイテムの公平・公正感を保つために

これは「魔法使いと黒猫のウィズ」に限らないのですが、所謂「ガチャ」と呼ばれるものに対して、私が運営に是正して欲しいと感じるのは以下の 2 点です。

  • レアリティ毎に確率を表記して欲しい
  • 同じレアリティにも関わらず出現確率が違うと言った事はやめて欲しい

これらの内、特に気になっているのは後者となります。例えば、下記はガンホー社の運営する「ラグナロクオンライン」に関する個人的な指摘(文句)ですが、アイテムに対して何段階かのレアリティを明記しているのも関わらず、同レアリティの中でもさらに細かく出現確率を変えてしまうと、もはやレアリティの意味がないと言う問題があります。

上記は、ラグ缶2012 September と言う 2012 年 8 月頃に発売されたラグナロクオンラインの有料ガチャの当選アイテム一覧で、「A賞」から「E賞」まで分類されている事が分かります。一覧を見るだけでも「A賞の方になると当たりにくいんだな」と言う事は何となく想像が付くと思うのですが、この有料ガチャのトリッキーな特徴として、前述したページの注釈に「当選確率はA賞<B賞<C賞<D賞<E賞となっています。A賞が最も当選確率が低く、E賞が最も当選確率が高い設定となっています。また、アイテムにはそれぞれ当選確率が設定されているため、A賞・B賞・C賞・D賞・E賞それぞれの賞の中でもアイテムにより当選確率に若干の違いがあります」と書かれているように「同じカテゴリ(≒レアリティ)に属するアイテムでも当選確率が違う」と言う点が挙げられます。

当初から「じゃあ、その分類には何の意味があるの?」とは感じていたのですが、まぁそう言うものだと言う事で、この有料ガチャは現在も継続中です(参考:過去のラグくじ/ラグ缶アイテム一覧 -Roween-)。

ラグナロクオンラインの有料ガチャにおける「レア」とは何なのか? - Life like a clown

前述した「魔法使いと黒猫のウィズ」の 5000 回の試行結果を見ても、同じレアリティ(黒猫のウィズの場合、問題になるのはレアリティ「A」)にも関わらず出現確率が最大で 10 倍もの差がある事が分かります*1。「同じレアリティなら出現確率も同じ」の原則が適用されない場合、たとえレアリティ毎に出現確率が明記されるようになったとしても(同レアリティの中で好きなように微調整が可能なため)形骸化する可能性が非常に高いと言う危険性を孕みます。

もう少し具体的に見ていくと、「魔法使いと黒猫のウィズ」の事例でもっとも問題に感じるのは「A 精霊(パレード対象)」に分類されているアイテムの出現確率が、全体で見ても、軒並み最低レベルであると言う事かなと思います。「魔法使いと黒猫のウィズ」では、「ウィズセレクション SS パレード」と称して、定期的に「期間限定で出現するアイテム」を「ガチャ」の中に混ぜます。

SS パレード

これらの内、レアリティ最上位である「SS」アイテムの出現確率が極めて低いのはまだ納得できる(消費者の直感とも一致する)のですが、「レアリティ「A」の期間限定アイテムが、一つ上のレアリティであるはずの「S」よりも出現確率が低くなっている」のは個人的にかなり問題であるように感じます。レアリティ「A」(全体としては 30% 程度の出現確率)なら狙えるかもしれないとユーザを「錯覚」させ、「期間限定」と言う言葉でさらに射幸心を煽る形となっています。

本ガイドラインは、一般社団法人 日本オンラインゲーム協会(以下、JOGA)加盟事業者が「オンラインゲーム安心安全宣言」に立脚したオンラインゲーム(インターネットに接続された端末機器、主にパソコンによってプレイするゲームをいう)の企画・開発および運営・運用を実施するにあたり、各種法令の遵守および消費者保護の観点から、利用者の皆様が安心して楽しめるゲームサービスを提供するために策定されたものである。

ランダム型アイテム提供方式における表示および運営ガイドライン(PDF)

上記は、日本オンラインゲーム協会 の運営ガイドラインの一文です。「魔法使いと黒猫のウィズ」の運営会社である株式会社コロプラは日本オンラインゲーム協会にも ソーシャルゲーム協会 にも参加していないようなので、こう言ったガイドラインを直接適用できる訳ではありませんが、「各種法令の遵守および消費者保護の観点から、利用者の皆様が安心して楽しめるゲームサービスを提供する」ために、公正さに関してもさらに議論していって欲しいと願っています。

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*1:当初は「実装不備による偏り」と言う可能性も考えていましたが、出現確率の低いアイテムが 2 ちゃんねる等で「出にくい」と言われるアイテムと比較的一致しているため、現時点では、出現確率自体を変えているのだろうと推測しています。

2014-05-13

PR?Twitter スパム?

SoGap の今日の更新 を見てみると、FIAT | スペシャルオファー と言う記事がトップになっていました。タイトルからしてちょっと気になったので、この記事への Twitter の呟き一覧を見てみると以下のような状態になっていました。

Twitter スパム?

SoGap でのデータ取得時点で上記記事へのリツイート数は 3,000 件を超えているのですが、そのほとんどは似たのような呟きで占められていました。ちなみに、該当記事のはてなブックマークエントリ の最初の 3 ブックマークも同様のコメントで埋まっています。

はてなブックマークコメント

凄くスパム臭がするなぁと言う現象なのですが、わざわざ「PR」と付けている辺り、呟かれているドメイン自体が白か黒かはよく分からない感じです。コメントにちらほらと「Ads by Trend Match」と言う文字列が見えるので、Trend Match と言うサービス(アフィリエイトプログラム)を利用しているユーザがスパムだらけと言う話なのかもしれません。

何か、上記の記事への呟き一覧が Twitter スパム BOT リストとして使えそうだなぁと言う感想を抱きました。

2014-05-12

技術書の読み方として勘違いしていた、たった一つの事

技術書を読むときにやってはいけない、たった1つの事 - Higepon’s blog を見ながら、ふと、思い出したのでメモ。タイトルは、前述記事にならってつけてみました……本題の個人的に勘違いしていた事なのですが、それは、「技術書も小説のように、最初から最後まで、順番に読み進めていくもの」と思っていた事でした。

まずは第1章から第4章までを、じっくりと読まれることをお勧めします。次にカタログ部分をざっと読むようにします。最初はどこに何が書かれているかを大体知っていれば十分です。詳細について把握する必要はありません。実際にリファクタリングを行う必要が生じたときに、あらためて読む方が有効です。カタログは参照用の書き方なので、一度に読むのは大変だからです。

リファクタリング―プログラムの体質改善テクニック(p.xviii)

私自身は、かつては「読書と言えば小説を読む事」と言う意識で育った人と言う事もあってか、はじめに技術書を読み始めた時は、技術書の 1 ページ目から最後まで(頑張って理解しようとしながら)通して読む事をやろうとしていました。しかし、この方法だと、途中で自分の理解力が追い付かなくなる等でやる気を失い、結局、宝の持ち腐れ(積読本)が頻発する事となりました。

この状態から一歩前進できたのは、自分である程度まとまったプログラムを書くようになり、それに伴って問題にぶつかる頻度も増えてきた頃でした。自分で実際に問題にぶち当たってから技術書を読み直してみると、「何故、そう言う事をやろうとしているのか」と言う動機部分が肌で実感できるようになり、以前よりもそこに書いている内容がスムーズに理解できるようになったのです。この習慣が身に付いたきっかけの一つとして、その頃によくC++ライブラリクイックリファレンスと言う辞書的な技術書を(辞書を引く感覚で)読んでいた事も影響したのかなと思います。

モノにもよりますが、1 冊の技術書に記載されている内容と言うのはかなり膨大で、よほど該当分野に精通している状態でなければ初見で理解できる内容はたかが知れているのだろうと思います。それにも関わらず「通し読みで全部理解してやるぜ!」的な情熱で挑むと、大抵、その鼻をへし折られる結果となります。

また、技術書に書かれている内容は多くの場合いくつかのサブテーマが設定されており、途中の内容をすっ飛ばして読んでも該当部分を理解するのに大きな支障はないような構造になっています。したがって、上記にもあるように、初見時は導入的な章を読んだら後は各サブテーマの概要(最悪、タイトルだけでも良いか)だけを覚えて(脳内インデックス化)、詳細な内容の把握・理解は実際に問題にぶち当たってからに先延ばしするのが、結果として効率良く技術書を読み進めていけるのかなと現時点では感じています。

……と言う事を書こうかと思ったら、2 年前にほぼ同じ事を書いていました。引用している部分まで完全一致していたのは、我ながら少し驚きました。