道尾秀介「ソロモンの犬」

ソロモンの犬 (文春文庫)

ソロモンの犬 (文春文庫)

メッセンジャーのバイト中に、秋月は仲良くしている助教授の息子・陽介が交通事故にあう場面を目撃する。道の向かいにいた友人の京也とひろ子、そして秋月が密かに想いを寄せる智佳は、陽介とその飼い犬のオービーに何かしたのだろうか?みたいな感じ。
この話を高く評価するのは、ミステリとしてより青春小説として読んだ場合でしょう。してみると、智佳に話しかける話題のメモを用意するような(w 秋月の初々しさとあいまってなかなかいい青春小説になっています。まあ、このフォーマットでやるなら人死にを扱うより日常ミステリにしとくべきじゃないかとは思うけど。
構成上のいろいろな仕掛けが面白かったです。