yozuca*『ダ・カーポ〜第2ボタンの誓い〜』


yozuca*は大好きな歌手です。特に『D.C.〜ダ・カーポ〜』関連の楽曲は名曲揃いで甲乙付けがたいため、今回はとりあえずデビューシングルを取り上げてみることにしました。他の曲については、また近いうちに。
PCゲーム『D.C.〜ダ・カーポ〜』および『D.C.P.C.〜ダ・カーポ〜プラスコミュニケーション』OP曲。張りのあるボーカル、リズムの変化に抑制を効かせ、合唱曲のような懐かしさを感じさせる、非常に楽しい曲です。変わらない「絆」を表した歌詞も、良い意味で垢抜けていません。

卒業しても変わらないよ
約束を交わしたあの日と
第2ボタンに誓った夢
君と歩んでいこう

10/24にはアニメ版『D.C.II〜ダ・カーポII〜』のOP曲『サクラキミニエム』が発売されます。超楽しみ!「桜君に笑む」か。

サクラキミニエム

サクラキミニエム

僕にとって、初めて自分の金で買ったエロゲが『D.C.〜ダ・カーポ〜』なので、何年経ってもずっと愛着がありますね……。もしそれが『D.C.〜ダ・カーポ〜』ではなく、『はじめてのおるすばん』とか『痴漢車トーマス』とかだったらどうなっていたことか……。ガクガクブルブル。

雑記9/6

明日京都に帰ります。とりあえず飲み会やりたい。
今週の『魔法少女リリカルなのは』より。

疲れた老人みたいだ……。正面から見たら、たぶんこんな感じ。

話は変わって、筒井康隆のエッセイ集『笑犬樓の逆襲』を読了。

笑犬樓の逆襲 (新潮文庫)

笑犬樓の逆襲 (新潮文庫)

いつもの社会・文学・書評に加え、断筆宣言以降に本格化させた俳優業についても筒井節大爆発。いやぁ、面白かった。
ちなみに、2000年ごろに書かれたエッセイから、みんなの大好きな東浩紀の名前が何度か出てきます。少し前の対談で『涼宮ハルヒ』の話をしたということは知っていましたが、割と古い付き合いである模様。と思ったらこんな話が。

執筆の方で現在、いささか切羽詰った状況にあるのは、岩波書店から出る文学講座である。わしが編集するのは第一回配本(第一巻)と第三回配本(第三巻)であり、その第一巻に書くべき諸氏の原稿がほとんど集まっていない。全部に眼を通さなければまとめが書けないのであって、そこへもってきて執筆者のひとり、東浩紀氏が突然書けないと言ってきた。彼のテーマは「ポストモダン以後の文学」だったのだが、いざ書こうとして「ポストモダン以後に文学はない」ということにハッと気がついたというのだからひどいものだ。丁重な詫び状が届いたが、そんなもの貰っても困った状況には変わりはない。その穴埋めもわしがしなければならなくなった。

あはははは。そりゃ無理だ。

大衆(あるいは市民感情)という便利な言葉

古いタイプの左翼は「大衆にはわからない」「大衆の中に入れ」「大衆に学べ」「大衆と共に戦え」と言っている間に大衆からそっぽを向かれましたが、左翼が大嫌いだという最近のネットイナゴも同じようなことを言っている模様。

死刑大賛成
『これを書いた奴もカルト弁護士達と一緒だな。99%の国民が橋下弁護士の味方なのに!』
ブラックマン
『おいっ、赤旗新聞早く持って来てくれょー』
普通の人々
『ごく市民的な感情で言うなら法律とか正直どうでもいいです。
こういう奴は死ねばいい。それを弁護する人間も死ねばいい。
それだけの気持ちしかない。細かいことを判断するのは裁判官の仕事だし。
ってなもんじゃないですかね。』

『橋下徹弁護士にのせられて懲戒請求する前に』コメント欄より

このようにして引き合いに出される国民(あるいは市民)自身が自分の考えを主張しようとするときにこのような言い方はしないのであって、するのは大衆を睥睨していると思い込んだ似非知識人か、大衆などという抽象概念に対してはリアルな想像力を持ち得ないまま、ご都合主義的に狭い「事実」を選び出しそれに寄り添う自己喪失者か、あるいは絶滅危惧種に指定されて久しいスターリン主義官僚のどれかでしかありません。
大体、「普通の人々」の感情に逆らってはいけないというのなら、景気対策は永遠に出来ず、小説は全てハッピーエンドとなり、伊藤誠は第1話あるいは第2話までには八つ裂きにされてその後は萌えアニメに路線を変更して……