tukinohaの絶対ブログ領域

2007-11-07

バンブーブレード』−アニメ原作としての剣道 『バンブーブレード』−アニメ原作としての剣道を含むブックマーク

昔、僕が剣道少年だった頃、やはり高校の剣道部員だった姉から聞いた話。

男子の試合で、おそらく重要な試合だったのでしょう、勝負を決する一本を取った後、ガッツポーズをしたために一本を取り消された人がいたそうです。

剣道試合審判規則第27条

試合者に不適切な行為があった場合は、主審が有効打突の宣告をした後でも、審判員は合議の上、その宣告を取り消すことができる。

ルールを知らない(あるいは忘れていた)そいつが悪いといえばそれまでの話。ただ、僕は剣道のそういうところが好きじゃないのです。あまり剣道に良い思い出がないので言いたい放題ですが……。

という話を『バンブーブレード』見ながら思い出していました。

バンブーブレード DVD 二本目

バンブーブレード DVD 二本目

この作品で描かれている「明るい剣道部」が僕には眩しくて仕方ないわけですよ。ヒーロー物の主人公に自分を重ねながら練習台の人形をボコボコにした経験は誰にでもあるはず(文章にすると危ない人みたい)。ただ、お題目としてはやっぱり「人格の向上」みたいなやつがあるわけで。


バンブーブレード』第6話より、練習試合の替え玉大将として現われた珠姫に、とっさに偽名をつけようとするシーン。

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「遅かったじゃないか!え、えーっと……えー、あの、ねぇ……?えー……。

武礼葉(ブレイバ)!

武礼葉!1年9組武礼葉!遅かったじゃないか武礼葉!はやく着替えろ武礼葉!武礼葉ったら武礼葉!」

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(え、えー……)


さて、板垣恵介『バキ』にサムワン海王というムエタイ使いが出ていましたが、その彼がこんなことを言っていました。

(”気””呼吸力””発勁”)

(全てまやかしだッッ)

武術と言えども所詮は運動能力を競うもの)

(いかに合理的に肉体を使うかの世界)

(そこに魔法は存在しない!)

(より疾くッッ)

(より疾くッッ)

(より疾くッッ)

(そしてより短時間に―――――だ)

そう言った彼が直後に瞬殺されるため、この台詞も説得力に欠けるのですが、武道の原則としては確かにそのとおり。地上最強の生物も「お前は間違っていない」と言っていましたよね(例えがどれも不適切な気が)。

その点、剣道の初心者・宮崎都が野球のピッチャみたいに「おおきく振りかぶって」いるのはいかにも初心者っぽい。

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それとは対照的に、まあまあ上手いという設定の部長が「払い小手」を打つなど、いかにも面倒そうな試合の描写を頑張っているなぁと思うのですが……ただ、打った後の「残心」が経験者を含めイマイチな感じ。

「残心」というのはつまり、打った後に隙を生じないようにするために〜とか色々理屈はあるのですが、要するに「今、面で一本取ったよ!見た?見た?見たよね?」というアピールのことです(暴論)。例えば面ならこんな感じ。

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でも、これだとちょっと変。

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実際に面を打つ真似すると分かりますが、自分より背の高い相手を打った後にこういう構えになることは考えられません。要するにリアリティより迫力のある構図を選んだわけで、そこがアニメらしいと言えるのですが、原作信者よりも理不尽な題材信者(つまり剣道好き)な僕としては気になるところです。

もうちょっと分かりやすい問題点としては、やはり足捌きの重たさが挙げられるでしょう。打った後にバタバタしすぎ。もっとこう、ササササ、という感じにしてほしい(わかりづらいな)。

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枚数が単純に足りてないというだけの話ですが……。

WEBアニメスタイルの連載脚本家首藤剛志氏が「ナイアガラの滝を舞台にしたアクションシーンを平気で書いてくる」シリーズ構成を「制作状況を全く考えていない」と批判していたのを思い出しました。

TVアニメで、流れる川や水、飛び跳ねる鮭など要求するほうが間違っている。

現在の劇場アニメでも、水の表現はCGを駆使してやっとこ観賞に耐えられるかな?……という状態である。

滝……流れ落ちる膨大な水の中のアクションが、CGを多用する映画ならともかく、TVアニメのスケールでできるはずがないのである。

僕から見た『バンブーブレード』もそんな感じで、文句を付けるのも野暮かな、と思います。せっかく書いたので載せますが。

一流の剣士の試合をアニメ化することがいか難しいか、下の動画を見ればお分かりいただけるでしょう(ニコニコのアカウントがない人はごめんなさい)。

もう一度 ゆとりのない剣道 宮崎vs栄花 by kento スポーツ/動画 - ニコニコ動画

最後の面返し胴の格好良さといったら!やっぱり剣道は面白いです(ただ、もう一回自分がやりたいとは思わない)。

11 2007/11/08 07:22 正直自分としては、微妙でした、ね。

それは、まず素人(試合するのはやいだろ)
その素人相手に決められない相手選手(高校なんだから2段3段はもってるであろうはずが。相手も全1年?)
当日習っただけの足捌きに翻弄される相手選手(代表じゃないのか?)
黒い相手と、正直な部長。それをもっと引き立ててほしかった等。

でも、よく30分に抑えたなぁ、とは思いますけど。
 ※来週が楽しみ。どっちが勝つ?つうか先生は全国大会優勝者(準)?

ヤグルマヤグルマ 2007/11/08 16:01 原作のマンガの方はきちんとしてると思いますが?

馬鹿なの?馬鹿なの? 2007/11/08 17:43 アニメにマジレスとか恥ずかしくないの?

とろとろ 2007/11/08 22:32 打ち合ってるときは速いですけど、硬直状態に入ると凄い長いですね。

22 2007/11/09 01:27 1さん、2行目はおかしくないですか?

     2007/11/09 02:31 >1さん おそらくキャラを取り違えているかと思います。
次鋒戦 宮崎(1年生、素人)対 浅川(経験者だがヤル気なし)。素人の宮崎が積極的に攻めるも全く決まらない、という話ですのでそこまで変ではないかと。

tukinohatukinoha 2007/11/09 06:32 >1さん
タマちゃんくらいのレベルになればトリッキィな技を使わせて「上手さ」を表現することも可能ですが、初心者だと足捌きくらいしかないですからね。それをいかにドラマチックに表現するか、という点に作者の関心が行くのは当然でしょう。
あと、先生が全国大会優勝者というのは想像しづらいですね。その後どういう人生を辿れば今のような姿になるのか……。というわけで、県大会や新人戦の優勝者ではないかと。

>ヤグルマさん
だからアニメの話。原作者が上手いとかアニメのスタッフが下手だとかいう話でもなく、メディアには向き不向きがあるということです。

>馬鹿なの?
馬鹿です。

>とろさん
これは実際の試合の話ですか?レベルの高い試合だとそうですね。大概の試合はとりあえず打っとけみたいな感じですが。

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