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12-02-10 (Fri)

[]WAN争議第二回団交アップデート

[追記] (2010.2.12, 21:00)

遠藤さんより御指摘を受けまして、交渉レポート不正確な部分があるとの事ですので、以下、一度アップした記事を削除いたします。御指摘ありがとうございます。

06-02-10 (Sat)

[]【賛同署名募集】WAN労働争議への支援および理事会への要望


今更ではございますし、各所に既に出回っていることではありますが、こちらにも転載をいたします。

是非よろしく御賛同のほどお願いいたします。


NPO法人WAN労働争議を支援するより転載


女性のための情報を提供し、活動をつなぐ」ウェブサイトの運営および「女性たちの活動を支える諸事業の展開」を目的として、昨年6月に発足したNPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)において、昨年末より労働争議が発生しています。


WAN で雇用されていた遠藤礼子さんに対し、雇用者であるWAN理事会から一方的な業務内容変更の決定および労働条件の不利益変更の提案があったとして、本年初頭、遠藤さんがユニオンWAN(遠藤さんおよびもうお一人の被雇用者であるAさんを構成員とする)として抗議の意を表明されました。その後、上記労働条件変更についてユニオンWANと理事会が団交の場を設けて協議に入ったにもかかわらず、その最中である1月31日、理事会側から、「現事務所の2月末での閉鎖」の通告、およびユニオンWAN構成員お二人の2月末での退職勧奨が、メールおよびファックスで一方的に送られてきたそうです。


(以上、この争議の経緯についてはブログ「非営利団体における雇用を考える会(仮)−WAN争議を一争議で終わらせない」によります。詳細はブログをご参照ください)


WAN は「女性たちの活動を支える」ことを銘打ったNPO法人です。そのような法人が、被雇用者に対し、一方的に労働条件の不利益変更を通達するのみならず、その変更をめぐる話しあいの最中に退職勧奨までをも行うとすれば、それは、「女性たちの活動を支える」ことを目指すNPO自らが女性労働者の使い捨てを行うも同然です。「女性たちの活動」「女性のための活動」において、女性の貧困とその背後にある不安定な雇用形態とは、理念上も、そして実質上も、常に重要な問題であったはずです。今回の理事会の措置は、その活動の歴史精神とに、ひいてはWAN自身の掲げる活動目標とに、矛盾するものではないでしょうか。


また、特定非営利活動促進法において規定されるように、NPO法人であるWANについての情報は市民に公開されるべきものです。実際、WAN会員に限定されず、フェミニズム・女性運動労働運動にかかわる多くの人々が、今回の労働争議をめぐるWANの法人としての対応に注目しています。ところが、現在まで、理事会側からはこの争議に関して、WANウェブサイト上でもメールニュース上でも、何の説明も声明も出されてはいません。そもそも被雇用者の業務が自宅からのテレワークが可能なものであり、したがって事務所の閉鎖が業務の停止に直結するわけではない以上、「事務所の閉鎖」を理由とした退職勧奨には正当性がなく、労使間の信頼関係を著しく損なうものでしかないように見受けられます。それに加えて、理事会側からの公式声明が一切ないまま労働争議における労使間の協議中に退職勧奨を行うという一連の対応は、第三者である市民の目にも、まず退職ありきで事務所の閉鎖は後付けの理由であるようにうつりますし、そのことがNPO法人としての WANの今後の活動に及ぼす影響を、私たちは懸念しています。


そこで私たちは、WAN理事会の今回の措置に対する抗議の意とユニオンWANへの支援を表明し、以下をWAN理事会に要望します。

・2月末でのユニオンWAN組合員お二人への退職勧奨を取り消していただくこと

・ユニオンWANとの労働条件に関する団交に真摯に応じてくださること

・WANウェブサイト上で今回の争議について雇用者側から説明してくださること


私たちは、今回の労働争議を、WANという一団体に限定された問題としてではなく、女性運動や非営利団体における雇用・労働という、これまでずっと存在していたにも関わらず軽視されがちであった問題が顕在化したものとしてとらえるべきだ、と考えています。フェミニズムを含め、市民運動は何らかの目的や理念のために力をあわせて行動を起こすものですが、だからといって運動組織の内部に権力関係が一切存在しないわけではありませんし、ましてや労働の対価として労働者に(給与ではなく、あるいは減じた給与に足すかたちで)『達成感』や『運動の高揚感』、あるいは『目的/理念のため』という大義を与えれば充分である、とは言えません。雇用者と被雇用者のあいだの権力関係が隠蔽されることで、声をあげられずに燃え尽きて活躍の場を去って行った活動家はたくさんいます。WANの活動に期待を寄せるからこそ、そして、WANのかかげる目的である「女性たちの活動をつなぎ、支える」ことを将来にわたって真に可能にするためにも、私たち自身が問題の所在を曖昧にせずに真摯な議論を重ねていくことが重要であると考えます。


ユニオンWANへの支援と、WAN理事会への要望について、皆様からの賛同の署名を呼びかけます。この賛同署名は、ユニオンWAN、WAN理事会宛に届けるとともに、ウェブ公開もする予定です(署名非公開希望の方に関しては、お名前は含まず、署名数にカウントだけする形でユニオンWANおよびWAN理事会に届け、ウェブサイトにも数だけを掲載いたします)。


ウェブ賛同署名はこちらからどうぞ。


または、以下にご記入のうえ、uwan.support@gmail.comあてにご送信ください。2月10日(水)を第1次、2月20日(土)を第2次締め切りとします(その後に届いた署名については随時届けます)。



「NPO法人WANの労働争議への支援および理事会への要望」に賛同します。


・氏名(実名でも通名でも可)

・所属、肩書き、居住地など(なくても可)

・E-mail (なくても可)

・賛同メッセージ

・公表の可否


非公開希望の方に関しては、お名前は含まず、署名数にカウントだけする形でユニオンWANおよびWAN理事会に届け、当ブログにも数だけを掲載いたします。


お名前は非公開希望、でもメッセージ公開可という場合は、その旨明記ください。


メール送信先:uwan.support@gmail.com


賛同署名の集計経過は当ブログにて随時報告します。



呼びかけ人(50音順)

小山エミ斉藤正美、清水晶子、田中かず子、マサキチトセ、ミヤマアキラ山口智美

04-02-10 (Thu)

[][]「東アジアにおけるクィア・スタディーズの可能性」


f:id:tummygirl:20100204123213j:image:left


ちょっと先ですけれども、とはいっても今月中ですが、東アジアの若手の研究者をお招きして、下記シンポジウムを開催いたします。エライひとのお話を拝聴する/生エライひとを見物にいくのも、それはそれで乙なものではございますけれども、今回はむしろ先々にわたってクィア・スタディーズ系の分野で御一緒するはずの、そして、もしかすると、大海原を超えたり大陸を超えたりする先の方々とは少し違う、けれどもわたくし達とはどこか共通するところもある、そんな問題を抱えている〈かもしれない〉、そういうご近所の優秀な方にいらしていただいて、お話を聞いたりガチでぐだぐだ議論したりしましょう、という感じです。と、わたくしとしては、認識しております<完全に個人的な認識であり、主催者側公式見解ではございません。


多分、ですけれど、Chu Wei-Cheng氏は、90年代からの台湾におけるクィア・スタディーズの展開を、台湾での運動社会全体の変革にからめて批判的に紹介しようかな〜、と言っていましたので、そんな感じになるかと思います。Denise Tang氏の方は、こちらもおそらく、香港のクィア女性ムーブメントを中心に、香港でのクィア映画祭あるいはオンラインのg.tvとからめてお話下さる、予定、だと伺っております。g.tvはDeniseさんが昨年のカルチュラル・タイフーンの発表でも触れていらっしゃいましたけれども、とても面白そうですよね。わたくし中国語が全くわからないのでとても残念なのですけれども。


香港も台湾も、クィア・スタディーズもアクティビズムもかなりさかんで、英米(あるいは豪)の中華系やそれ以外の研究者やアクティビストとたちともある程度密接な連携をたもちつつ、けれども同時に、やはり問題設定や政治感覚などでずれるところもあったりするようで、そのあたり、日本でクィア・スタディーズやアクティビズムにかかわる人間とは、相互に学ぶところも議論できる点も多々あるように感じております。というか、少なくとも、今後日本国内をベースにしてクィア・スタディーズをやっていこうとする学生や研究者にとっては、このあたりの東アジア研究圏というのは絶対に無視できないものになっていくはずだと、わたくし個人的に勝手に確信をしております。根拠は特にございません。



どうぞ皆様ふるって御参加下さいませ。



公開シンポジウム 「東アジアにおけるクィア・スタディーズの可能性」


企画趣旨

社会における性や身体の在り方や規範を問う学問の総体としてのクィア・スタディーズは90年代初頭から成立し始め、現在に至まで発展を遂げて来た。欧米社会の文脈から構築された理論や思想がクィア・スタディーズの基盤を成していたと言える一方で、現在クィア・スタディーズは世界の様々な国でも実践されている。日本においても90年代から積極的にクィア・スタディーズの文献が日本語翻訳され、さらには日本の文化現象へ応用されて来た。欧米から発信された理論であっても、異文化の文脈の中で読み直されることを通してクィア・スタディーズ自体がよりグローバルな学問へと変容して来たのである。したがって日本におけるクィア・スタディーズの可能性を模索することは同時に、クィア・スタディーズとグローバリゼーションの関連性を考えることでもあると言えるだろう。


しかし現在に至るまでクィア・スタディーズとグローバリゼーションの関係を日本の文脈において考える際に、「日本/欧米」という二項軸に私たちは頼りすぎて来たのではないだろうか。クィア・スタディーズの成り立ちやその歴史を鑑みれば、そういった二項軸に注目が寄せられることはある意味において当然かもしれない。しかし同時に近隣の東アジア諸国においてクィア・スタディーズの実践がどのように行なわれてきたのかを参考にすることもまた、日本におけるクィア・スタディーズの可能性について考えていく上で重要なことではないだろうか。


本シンポジウムでは、日本近隣の東アジア地域におけるクィア・スタディーズについて研究を進めて来たシンポジストとの公開討論を通して、クィア・スタディーズの可能性を考える際に日本と近隣のアジア諸国との間にどのような共通点又は差異があるのかについて考え、それぞれの国でクィア・スタディーズをさらに進展させるためのヒントを探ることを目的とする。




日時:  2月22日(月曜日)15時−19時

場所: 東大駒場キャンパス18号館4Fコラボレーションルーム

     http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_17_j.html

題目: 「東アジアにおけるクィア・スタディーズの可能性」

使用言語: 英語通訳あり)/日本語


シンポジスト・プロフィール

朱偉誠 (Wei Cheng Chu)国立台湾大学外国語学系 准教授)。レズビアンゲイ スタディーズ、クィア理論、ポストコロニアル理論、英文学を専門とし台湾におけるクィア文化に関する論文など他多数執筆

蠟芝珊(Denise Tse Shang Tang)(世新大学性別研究所 准教授)。クィア理論やメディア研究を専門とし、香港におけるレズビアン空間などについての論文など他多数執筆。



主催: 日本学術振興会科学研究費「日本におけるクィア・スタディーズの可能性」 

連絡先:中京大学国際教養学部 風間孝(tkazamaあっとlets.chukyo-u.ac.jp) <「あっと」の部分を@に変えて下さい

(参加を希望される方は、上記メールアドレスにご連絡いただけるをありがたいです)





ちなみに、朱偉誠の寄稿論文も乗っている台湾クィア文学評論集がこちら。

03-02-10 (Wed)

[]WAN争議アップデート、あるいは、わたくしフェミニスト(自称主流)ですけれども?


今日の団交

退職勧奨のメール本文

昨日のWAN団交の報告およびWAN理事会からの退職勧奨メールが〈非営利団体における雇用を考える会(仮)〉のブログにあがっている。


くりかえし弁解をしておくと、わたくし労働問題にはお恥ずかしいことにまったく明るくないし、法律上、なにがどのように認められてどうなのか、あるいは労働契約がどのような形でどのようにむすばれるべきであり、それがどのような場合までどの程度に拘束力をもつのか、などの根本的なところをちっともわかっていない。さらに、今回の場合、ユニオンWAN側がウェブ公開という形で情報をだしてしまっているにもかかわらず(「しまっている」というのは、それが悪いという事を含意するものではなく、すでにそういう状態になっている、ということです。為念)、それにたいして理事会側はすくなくともWANサイト上では完全に沈黙をまもっており、したがって、理事会側の反論なり主張なりは間接的におしはかるしかない、という状況なので、一連の理事会側の対応に関して、わたくしのまったく知らない、あるいは想像がおよんでいない、なんらかの正当な主張なり判断根拠なりがあるという可能性は、もちろん、ある。


その上であえて、退職勧奨メールについて。


やはりこのタイミングで退職勧奨という「緊急の決定」をくだすというのは、法的な正当性はどうであれ、「労働争議がおきたので嫌になっちゃいました〜。もう人を雇うのはやめちゃえ。てへ」という印象をまぬがれず、争議解決にむけての労使間の信頼、さらにいえばWANというフェミニズム団体の政治的なあり方への信頼をそこないかねないという意味で、非常にまずいのではないかと思う。

さらに、これはわたくしがへたれ机上で財政観念がほぼ欠落していて経営なんてやってみたこともないからそういう甘っちょろいことを考えるのかもしれないけれども、「経営できると思いました>人を雇いました>あれ、経営難だわ>悪いけど、やめて下さいね>でも労働者としてではなく力は貸してね、一緒にやっていきましょうね>あ、もちろんこちらも責任とって責任者はやめますよ」というのは、それっていろいろなレベルで無理があるだろう、と。

そもそも、人を雇っておいて、あっさりと、経営難なので悪いけどやめてね、というのが法律的に通用するとしても(現行法でこれが通用するのかどうかわたくしにはよくわからない)、フェミニズム系で(あるいはWAN的な「女性運動系で)それをあっさりと通用させてしまうのは、運動の首をしめることにならないだろうか。むしろWANが〈つなごう〉としている運動やフェミニズム社会学法学/労働論などの観点からすれば、それが法的に通用してしまうとすればその法に異議をとなえることこそが、重要ではなかったのだろうか。

また、労働者としてはクビだけど「今後も引き続き力は貸してね」というのも、もちろんたんなる社交辞令なのかもしれないし、友好的姿勢をアピールしようとしてのものかもしれないけれども、そうだとしても、今回の場合に限ってはこれはむしろ逆効果ではないか。そもそもそういう「力だけは貸してね、でもお金は払えないけどね」という感覚にもとづいて安易に〈雇用関係〉をむすんだことが、そして雇用される側にとってはそれではこまるのだという基本的な事実を軽視したことが、今回の労働争議の発端のひとつであるようにわたくしには思えていて、そうだとすれば、この社交辞令なり友好アピールは、その役をはたすどころか、ユニオンWAN側がなにを問題にしているのか、雇用者側が事ここにいたっても理解していない(あるいは黙殺しつづけている)ことの証になってしまう。

さらにいえば、これは労働問題にまったく無知なわたくしでもさすがに気になるところだけれども、「責任とって理事長と副理事長は辞任するから許してね」というのは、退職勧奨された被雇用者側ではそこに生活がかかっているのにたいして、辞任する雇用者側はそもそも給与を受けとっていない以上(いないんですよね?いたらそれはそれでびっくりなのですけれども)、企業のトップが経営不振の責任をとって辞任する(=給与をもらわなくなる)よりもさらに意味のないジェスチャーではないだろうか。

というより、もしも責任者が名目上のお飾りではなく、本当に責任者として仕事をしてきたのであれば、本業にくわえて(無給で)やらなくてはならない仕事量はそれなりに増えていたはずで、これだけ大々的にはじめた組織である以上、それはそれでかなり大変だったのではないかと思う。だからこそ、率直にいって、「辞任」というのは「仕事は減る、給与は変わらない」ことにしかならず、それをもって「責任をとった」ということはできないのではないか。もちろん、本業との兼ねあいを含めた業務上の事情や、気力・体力の限界を含めた個人的な事情というのは、責任者側にもあるだろうし、いかなる事情にもかかわらず倒れるまでWANにコミットすべき、というような姿勢はわたくしはとても嫌いだけれども(へたれなので)、そのような事情での辞任であればそれはそれとして、今回の退職勧奨とバーターにするような書き方はすべきではないだろう。


以下、団交報告について、客観的ではない感想をいくつか(もちろん上に書いたものも客観的ではありませんけれどもね!へたれ個人ブログですから!)。


遠藤さんが〈追記〉で書いていらっしゃることでもあるけれども、「主流フェミニズム業界」という表記については、わたくしも好きではないし基本的には使いたくないと思っている(これについては以前「ジェンダー・フリー」をめぐる議論においても何度か言及したことがある。たとえばここ)。っていうかそもそも、わたくし、(心意気は)主流(のつもり)ですから!わたくしこそがフェミ!(いえ真っ赤な嘘です申し訳ありません)

ただ、それとは別に、遠藤さんのブログエントリでのコメントは、文脈から見ればあきらかにわたくしのブログエントリへの感想であり、そしてわたくしのブログエントリは、「フェミニズム全体への批判(あるいは誹謗中傷ですか?)」ではなく、「WAN/ジェンコロ共催イベントの批判」をめざしたものだった、と思っている。たしかに、いただいたコメント(ブクマコメを含む)のいくつかには「フェミニストだめじゃん」というものがあり、それについてはもっと明確に書くべきだったかと猛省しているけれども、それでも、きちんと読んでいただければ、少なくともあのエントリが「フェミニストとしての」批判だったという事はわかっていただけるのではないか、と思う、けれど、も・・・。

とにかく(強引)、そういう文脈でのコメントをつかまえて「フェミニズムの思想や運動を誹謗中傷するもの」と批判するのは、揚げ足とりか、ためにする批判か、それこそ「中傷」のように思われる。もちろん、WAN理事会側が「WANこそがフェミニズムであり、WANおよびその周辺での決定やイベントに対するおおやけの批判はすべてフェミニズムの思想・運動に対する誹謗中傷に他ならない」と思っていらっしゃるのであれば、話は別だけれども。まさかそれは。


あとは、個人的怨恨。みたいな。


団交の場で、WANの理事の方から、わたくしのブログでのWANイベント批判エントリにたいし、「客観的ではない」とのご批判をいただいたということだけれども、勿論わたくしのエントリが客観的であった試しなど一度もなく、その意味でそのご批判はまったくもって正しい。ただ、その上で、そのような主観的なエントリに「悪のり」したとして遠藤さんへも批判がむけられたということで、これはつまり、WAN理事会側が、わたくしがあのエントリで(主観的かつ不明瞭なかたちで)おこなった批判をお読みになったうえで、その批判は「客観的ではない」ので耳を傾ける必要はない(あるいは黙殺すべきである)との判断を公式に表明なさった、ということだと理解してもよいのだろうか。

ええと、わたくしの傷ついたエゴはまあこの際いったん横においておくとして、さらに「客観的って、なに(とりわけフェミニズムにおいて)?」というクルーシャルな問題もとりあえずおいておくとして、それでも、あのエントリで書いた問題点はわたくしだけが感じていたものでもなく、書き方が悪かったとしてもそれで問題が消滅するわけでもない。わたくしのブログエントリの書き方が悪かったということを理由に、問題それ自体を黙殺なさるとしたら、それは非常に残念なことだ。もっと「客観的」に同様の問題を指摘しているエントリもいくつもあるので、是非そちらを御参照いただいた上、批判それ自体から目をそむけることだけは、今後のWANのためにも、しないでいただければと願っている。

02-02-10 (Tue)

[]WANの事務所閉鎖および退職勧奨

WANの労働争議のアップデートです。

2月末で現事務所は閉鎖するということで、ユニオンWAN組合員の退職を勧奨する通知が届いたそうです。詳細はわかりませんが、ちょっとタイミング的に考えてもこれは無理があるのではという気がします。

【速報】WAN理事会,事務所の2月末の閉鎖・移転を決定!?非営利団体における雇用を考える会(仮)― WAN争議を一争議で終わらせない ―

WAN理事会、事務所の2月末閉鎖とWAN組合員の退職勧奨を通告:ふぇみにすとの論考

現在のWANサイトの基本方針(というのがあるのかどうかを含めて)には少し違和感がありますし*1、団体としての運営方針も(わたくしの聞いている中から判断する限りでは)ちょっとどうかなと思いますけれども、それでも、アカデミアとアクティビズムの双方を結びつつ広い層からアクセスの可能なある種のポータルをたちあげようというのは、たとえばわたくしのようなへたれ机上フェミにはとてもできない野心的な試みでもあり、時間をかけて使いやすい形で定着していって欲しいと思ってはおりました。そういう外野的な無責任な「要望」ってそもそもどうよ、とは自分でも思いますけれども、ここは強引に脇においておきます。

けれども、今回のこの措置は、理事会の正式な決定のようですし、WANそれ自体のクレディビリティを大きく傷つけるものではないかと危惧しています。あくまでのへたれ机上の研究者フェミである私から見ると、なんだかこの措置はフェミ以前に雇用者としてかなりまずい気がしますし、ましてや、労働関係のアクティビズムや研究に携わっている人もいるようなフェミニスト団体としてのWANが、今後今回の一連の対応をどのように正当化して乗り越えられるのか、かなり不安です。

いずれにせよ、現在まだ交渉が続行中ですし(本日団交があるようです)、とりあえずは経過を見守っていくしかないのですけれども。

[]講演会キリスト教とセクシュアル・マイノリティ/セクシュアル・マイノリティとコミュニティ


お知らせエントリ続きで申し訳ありません。

以下、CGS Onlineより、イベントのお知らせでございます。


ちょっと前に、東日本における〈西洋〉(とりわけ米国)のキリスト教原理主義の影響とその政治的影響力について一緒にパネル報告をやる気はありませんか、と、香港の研究者の方からお誘いを頂いた。わたくしそちらの方はほとんど知らないので残念ながら御一緒できなかったけれども、米国の原理主義勢力が、東アジア各国で、ローカル道徳保守勢力と結びつきつつ、ちょっと無視できない政治的な力を発揮しはじめているのだというお話で、日本はどうなのだろうかと少し気にならないではない。最近また少し見かけないけれども、〈ジェンダーフリー〉をめぐる対立が激しかった頃には、純潔さん達のデモなどにも数回遭遇したし、宗教的原理主義と道徳的保守勢力の組み合わせというのは日本でも全く他岸の火事というわけではないだろう。

かといって、それは勿論、キリスト教(なり他の宗教なり)をそのまま全て拒絶すれば政治的には万歳なのです、というような単純な話でもないわけで、その意味で(どんな意味だ)このようなテーマの講演会をこのような環境で開催することには大きな意義があると思う。

言うまでもなく、ある点においては敵対的な意味の体系の内部から「新しい意味や抵抗の可能性」を探るというのは、フェミだのクィアだのという分野においてはそもそも非常に根本的な要請でもあるわけで、そんな意味でも(どんな意味だ)直接宗教(あるいはキリスト教)にかかわっていない方も、是非、という感じなのですけれど、主催者でもないのに何故ここで力説しているのか、わたくし自分でも良くわかりません。


ICUはキリスト教大学であるにも関わらず、キリスト教とジェンダーセクシュアリティの問題を考える機会は少ない。キリスト教がいかにセクシュアル・マイノリティを差別しているのか/してきたのかという問題について2006年にご講演いただいた堀江有里さんを、再びお迎えします。

今回の講演では、キリスト教の厳しい環境の中でセクシュアル・マイノリティの人々が残り、助け合い、コミュニティを形成することによって、信仰アイデンティティをどのように両立させるのか、そしてその助け合いの過程がいかなる新しい意味や抵抗の可能性を生み出すのかを中心にお話しいただきます。ぜひ皆様お誘いあわせの上、ふるってご参加ください(予約は不要です)。



■講演タイトル

「キリスト教とセクシュアル・マイノリティ/セクシュアル・マイノリティとコミュニティ」

■日時:2010年2月16日(火) 14:00〜16:00

■場所:国際基督教大学 本館 303教室

講師:堀江有里さん(「信仰とセクシュアリティを考えるキリスト者の会」代表、日本基督教団牧師

言語日本語(質疑応答あり)

■主催:国際基督教大学ジェンダー研究センター

住所:東京都三鷹市大沢3-10-2 ERB-301

電話:0422-33-3448

*1総合サイトを目指しすぎて方向がわからなくなっている気がちょっとします。個人的にはむしろエッセー等を切って完全なポータルサイトを目指すのが良いのではと思います。

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