腐印注意

腐印の 映画 アニメ BL 雑記。おもにネタバレありです。

「2017秋のアニメ」

まだ全部見られてませんスイマセン年末はいそがしい。。。
でも、まあ、一番おもしろかったのは「少女終末旅行」だと思いますはい。「いぬやしき」とか「おそ松さん」みたいに、見る前から「ま、おもしろいよね」とわかっていたものが多かった今回、うれしい発見でした。「少女終末旅行」、題名もいいが中身もいい。てゆうか、まあまあ悲しい内容です。少女ふたりが世界の終わりを旅するっていう、題名通りのハナシ……。
終わりっていうか、もう、“終わってる”感がハンパないの。滅多に他の人に会わないし、会ったところで「一緒に生きて行こう!」ともならないし、ちらっと出逢って別れて終わりです。え、ふつう、終末にひとりって怖くね? 誰かと一緒にいたくならね? と私なんかは思いますが、「どうせ終わるんだから、ひとりで好きなようにしますよ」という人ばかり出てくる。。。さすが日本のアニメですね。じたばたしませんねもはや。ロボットさえじたばたしません。地球の生き物、魚一匹しか存在してません。一匹っておい。。。植物さえいないよ。ま、人間がいるんだから細菌の類はいるんだろうな、とは思うんですが、目に見えるわけじゃないし、あまり救いにもならない……。
でも楽しい。見ていて癒されます。寂しいけどしずかでいいよね、と思う私のような人間が少なくないからアニメになったんだろうなぁと思うんですが、それだけでなく、なんつかこの雰囲気に覚えがあるんだよなぁー、なんだったっけなぁー、としばし頭をひねっていたんですが、アレでした。「天使のたまご」でした(笑)
恐ろしいことに、私あのビデオを定価で購入したんだよな、と今になるとあの頃の私すごいな、と思わされますが、ちょうどこんなでした、はい。廃墟に、魚の影と少女と男の人しかいない話でした。天野義孝の美麗なキャラクターに魅かれていたんだが、押井守だけあって、話は本当、殺伐としていた。。。あれにくらべれば、ちいちゃんとゆぅがふたりでいるこの話のほうがずっとほのぼのしています。。。
何に使うものなのか、見ているこっちはわかっているものを、一生懸命推理しているふたりを見るのも、微笑ましくも悲しいです。長い年月をかけて積み上げてきた技術も知識も、伝える手段がないとこんなに簡単に途絶えちゃうのねー。残るのは、自分の体に備わっている能力だけなのか、つか、食欲か(笑) となりました。いつでも食べる物のことを考えてなくちゃいけないよな……生物がいないって、食料の生産は不可能、ってことですから、残されているものを食いつなぐしかないっていう、実に未来がない感じです。まあ、あれだけ広いんだから、ふたりが生き切るくらいの食料は残されているよね、と思いたい。
そういや「ミスト」というゲームのシリーズもこんな雰囲気でした。いささか複雑なパズルゲームみたいなやつなんですが、何者かが作った建物の廃墟を歩き回って、その仕掛けを解読するっていう、地味、つか、頭の悪い私には非常に難解なゲームでしたが、あれも、謎解きってよりは、まわりの風景とかに魅かれてこつこつやりつづけたんだよな、と今になって思います。結局私、廃墟が好きなだけなのか?(笑)

ま、そんな感じで、本当はずっと見ていたかったけど、ワンクールできれいに終わりました。ありがとう。

べらぼうに絵が美しかった「クジラの子らは砂上に歌う」とかもありましたが、これは、原作がつづいてますので、まあ、うん、という感じ。「いぬやしき」はね、なんか小日向文世の声に最後まで慣れることができなかった(笑) いや、よくできてたけども。。。
あーあと、意外にハマったのは「ネト充のすすめ」でした。櫻井の声にノックアウト、というのもあるが、正体がバレるバレないのあの構造が、単に鉄板で好き、というのも含め、楽しかったです。特別波乱もなくすみやかにハッピーエンドになったので、安心して見ていられました。はい。

えー、そんな感じで、なかなかアタリの今期でした。や、まだ見てないのもあるので、そっちの感想もそのうちに書くかもしれません。

私、VRって未体験なんですが、あれでミストのシリーズ作ってくれたらすごいだろうなーでも、360度見回せたら、情報量が多すぎてかえって謎解きが難しくなるかもしれないですね。でも、きれいなんだよな、あの世界。。。
VR異世界廃墟探検シリーズとか出してくれたら欲しいかも……だからって、“エイリアンの星”みたいだったら勘弁だが(笑)