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2011/8/2

[]川口敬一郎監督作品に対する雑感 - 「にゃんこい!」のアドリブ感と「SKET DANCE」と「まよチキ!

 

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川口敬一郎監督によるアニメSKET DANCE第16話「カイメイ・ロック・フェスティバル」、第17話「スケッチブック」を観ました。

 

EDに起用されているthe pillowsに絡めたエピソードもエヴァー・グリーンな感覚に溢れていて素晴らしかったのですが、個人的に何よりツボだったのはゲスト声優である浅沼晋太郎さんの登場!

 

川口敬一郎作品で、浅沼晋太郎さんといえば、やっぱりにゃんこい!。「にゃんこい!」の大ファンである自分としては、川口作品で浅沼さんの声が聞こえてきたことに、思わずニンマリしてしまいました。

SKET DANCE」には、「にゃんこい!」で住吉加奈子(私の最愛キャラ!)役を演じていた白石涼子さんもメインヒロインとして起用されていますし、浅沼さんと白石さん、このお二方の揃い踏みは、ファンにはにゃんとも…否、何とも嬉しいところ。

最近の監督作では音響監督も兼任するなど、"声"に対する並々ならぬこだわりを感じさせる川口監督ではありますが、こういった作品間での同キャストの起用は、ファンには堪らないものがありますよね。

 

さて、そこで今回は"声優"という観点から「にゃんこい!」という作品の魅力を改めて、また現在放映されている川口監督の「SKET DANCE」と「まよチキ!」という二作品との比較を行いつつアレやコレやと語ってみたいと思います。

 

 

■アドリブによるハイテンションな笑いのパワー! - 「にゃんこい!

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にゃんこい!」というラブコメ作品の大きな魅力の一つが、声優さんによるアドリブの多さです。

この辺のディティールに関しては、DVDやBDの特典に付いてくるオーディオコメンタリーを参照にしていただくと、本作に対してまた色々と興味深いものが見えてくるのですが、そういった予備知識なしで観てみても、そのパワーを存分に感じることができると思います。

 

一言で言って「変!」なハイテンション溢れる台詞、やり取りが度々出てくるんですよね、「にゃんこい!」って。

それが、劇中のポップでパワフルで、時にエモーショナルな"ラブコメ"としてのストーリー、テンションをとてつもなくエネルギッシュに彩っている。

 

そのアドリブをアフレコの現場で度々用い、周囲の声優さんにも多大な影響を与えたのが、主人公である高坂潤平を演じた浅沼晋太郎さん。現場で、率先してアドリブによる台詞を連発し、現場の雰囲気や収録のノリで大きな影響を与えたそうなんですね。

即興でギャグや会話をクリエイトしつつ、ひたすらにポップでちょっぴりセンチメンタルなラブコメディを展開するにゃんこい!」という作品が持つ独特なグルーヴ、その強烈なうねりの中心にいたのが浅沼晋太郎、その人だったわけです。

ここからは、以前、新宿のロフトプラスワンで行われた「にゃんこい!」のトークイベント(2010年1月8日「エコロジnight VOL1『にゃんこい!』スペシャル」)で聞いたエピソードの覚書になるんですが、コンテや台本にはない台詞が連発する「にゃんこい!」という作品が如何に凄かったかという話。

 

スタッフも悪ノリ半分で、「ここで何かおもしろいこと言って!」などと、その場その場で出演者にムチャぶりを行うなどハチャメチャかつ楽しい収録を行っていたそうですが、そこでも浅沼さんは即興力を大いに発揮し、他の出演者からのアドリブに対して、全てその場その場の思いつきで答えていたそうです。

 

ギャグなんだけど、その辺りはまさに真剣勝負。そういった「にゃんこい!」の即興演出にまつわるエピソードの中でも特に凄まじかったのが、潤平くんの妹さんである高坂鈴を演じる中尾衣里さんの台本に全く台詞が書かれていなかったという話。

つまり、あの兄妹のやり取りって全部即興なんですね、全てが。しかも、中尾さんが毎回毎回おもしろいことを言ってくるので、それを受ける立場の浅沼さんは、収録の度にかなりの緊張を強いられていたそうです。

 

様々な魅力を持ち、自分が沢山の人にオススメをしたいと思っている「にゃんこい!」なんですが、このアドリブによる独特なフィーリングとコメディ感覚。未体験の方には是非とも味わって欲しいと思います。

 

 

川口敬一郎監督が手掛ける「SKET DANCE」と「まよチキ!

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さて、自分の大好きなアニメについてアレやコレやと語った後で、振り返って、今期の川口監督作である「SKET DANCE」と「まよチキ!」の話に戻るのですが、お馴染みの声優さん(井口裕香さんや小林ゆうさんなど)の起用や、オタク系ネタのパロディをふんだんに盛り込んだサービス精神旺盛なギャグ描写、そしてCM前後のアイキャッチ芸…と、まさに川口作品らしいアッパーなトピックが数多く登場し、「にゃんこい!」との共通点も多数見られる両作品ではありますが、やはり一番の違いはアドリブの量、割合と、そこから生まれるニュアンスの違いかな、なんて私は思います。

 

まだまだ、キャストインタビューやら、各作品のオーディコメンタリーなんかを聞けていないので、その辺りの細かいデティールは分かりかねるので、見当違いなことを言っていたら申し訳ないのですが、やっぱりアドリブのボリュームによって「にゃんこい!」と「SKET DANCE」、「まよチキ!」の間に笑いやストーリー展開での細かな差異が生まれているように思うのです。

 

この辺は、「にゃんこい!」と同じくラブコメ作品である「まよチキ!」と、その両者の笑いの質の違いを見比べてみると興味深いものが見えてくるように思います。浅沼晋太郎さんを中心に据えた「にゃんこい!と、日野聡さんが物語の中心にいる「まよチキ!メインヒロインのキャストが同じ(井口裕香さん)でも、前者はひたすらにハイテンションで、後者はもっとカッチリとしたポジションから、笑いやストーリーをクリエイトされているような気がします。

 

同じ監督による、同じ演出家さん、同じ声優さんによって作られたアニメでも、やっぱりそこには様々なフィーリングの違いがあって、結果、そこから多様な「作品」が生まれてくる。

にゃんこい!」と以降の川口作品を見比べてみて、この辺りについてちょっと色々と感じたことを、自分なりの解釈でアレやコレやと書かせていただいたのですが…うん、やっぱりこの作品間の違いについてあーでもないこーでもないなんて考えつつ、大好きな作品やクリエイター、役者さんを語るのって楽しいもんですよね。

 

 

■まとめ

まよチキ!」も十二分におもしろいんですが、やはり「にゃんこい!」のあの即興感溢れるスピーディーなコメディ感覚も、近い内にまた見てみたいところ。

にゃんこい!」ファンの夢よ再び! ではありませんが、「SKET DANCE」に登場をした浅沼晋太郎さんを見て、思わずそんなことを考えてしまったのでした。

 

 

■おまけ

あと、コレは散々アチコチで語ってることなんですけど、個人的に川口敬一郎監督の作品でthe pillowsが流れるっていうのがツボでツボで…。

月面兎兵器ミーナでのHALCALI中田ヤスタカなんてのもありましたが、川口監督のアニメって基本的に声優さんか美少女ゲームの歌い手さんか、アイドルがOPとEDを歌うことが大半なんで、原作が生んだこの不思議な縁とミクスチャー感覚が何ともおもしろかった次第。

鶴巻和哉監督のアニメ(というか「フリクリ」)だったら、the pillowsが流れてきても全く違和感がないんですが、それが川口敬一郎となると…。うん、これもある種のアドリブ感というか、即興的なおもしろさ、組み合わせの妙…ですよね。

 

<the pillows / Funny Bunny>

D

 

 

 

<関連エントリ>

■「にゃんこい!」第10話に出てきた、加奈子の答案用紙が酷すぎる

 

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