音楽ファンの皆さんにオススメしたい声優さんのライブの魅力！
先日…と言っても、最早先月の話になってしまうのですが…渋谷AXで行われた今井麻美さんのバースデーライブに行って参りました！
いや〜一か月以上経った今、思い返してみても本当に素晴らしいライブでした！ 楽しかった〜!!
今井さんの明るいキャラクターと歌の上手さ、そしてエンターテイナーとしての魅力に大変に感銘を受けた一夜でしたね。
ところで、今回のライブを観て強く思ったのが、こうした声優さんのライブをアニメファンだけではなく音楽ファンにも是非とも観てもらいたいな〜ということです。いや、こんなに素敵な音楽と楽しいライブをアニメファンだけで楽しんじゃうのは何だか勿体ないよな〜なんて思ってしまって。というのが、今回観た今井麻美さんのライブっていうのが、音楽ファンの目線から見ても抜群に素晴らしかったわけですよ！
そんなわけで、今回のエントリでは声優さんのライブについて、ちょっとアレやコレやと書いてみたいと思います！
■アニメや声優さんのファンですが…ロックも大好きなんです！
私はアニメが大好きで、声優さんが大好きです。特に大好きなのは、白石涼子さんと今井麻美さん！ そして、アニメや声優さんと同じ位、私はロックやパンクやヒップホップといった音楽も大好きです。今回も、今井麻美さんのライブを観に行く前日には、「METAMORPHOSE」という音楽フェスを観に行ってきました。METAMORPHOSEでGORILLAZやThe Flaming Lipsといったロックアーティストのライブを観て、大騒ぎしたその翌日には渋谷で声優さんのライブを観ているというね。どんだけ節操のない音楽の聴き方とライブの行き方をしてるんだよって話ですが。でも、今井麻美さんもThe Flaming Lipsも、どちらも大好きなんですよ！
なので、ここからはアニメファンや声優ファンというよりは、月の収入のほとんどをCDとライブ代に注込んじゃうタイプのダメ社会人…否、音楽ファンの目線で、今井麻美さんのライブを振り返らせていただこうと思います。
コレね〜先ほども書いた通り、音楽好きな人に薦めたいポイントがいっぱいあるんです。ちょっと、それらをピックアップしつつ、自分の雑感を書き連ねてみます。
■とにかく、"エンターテインメント"としての完成度が素晴らしい！
先ず、何が素晴らしいってショー全体を振り返った時の"エンターテインメント"としての完成度の高さです。今回のライブで言えば、今井さんの美麗な衣装、照明などのステージ演出、バックダンサーによるダンス、そして曲間の楽しいお喋りやファンとの掛け合いなどなど…。とにかく、声優さんのライブには"楽しさ"とその"楽しさ"を演出するパフォーマーやスタッフによる完璧な仕事が満ち溢れています。ライブ中に今井さんは何度か衣装のチェンジをします。そして、歌って踊ってMCもこなす。視覚的にも聴覚的にも、全力でファンを楽しませようとパワフルにステージを行います。そして、それらを更に盛り上げる舞台上の演出の数々…この日のライブではゲスト声優さんの登場や今井さんの誕生日を祝う為のサプライズなんかもありました。そして、それらを全部含めた上で非常に贅沢で幸せなステージが創り上げられていくんです。
そうしたステージの構築には、客席のファンの力も非常に大きいんです。例えば、ライブ中のコール、あるいは、客席で無数の輝きを放つサイリウム。私は、この日後方からライブを観ていたんですが、このサイリウムの輝きの美しさというのがなかなかのもので、非常に幻想的にライブの空間を作ってくれる。ステージ、スタッフ、オーディエンス、これらが一体となって"ライブ"というハッピーな空間を生み出す姿というのは、かなり感動的なものがあります。
そこにあるエネルギーというのは、"ポップ"という言葉でも表現可能でしょうし、あるいはある種の"メジャー感"というニュアンスでも説明可能だと思うんですが、こうした演出や華麗なステージングというのは、いわばロックフェスであるとか大規模な音楽ライブで目にすることが出来る完成度や美しさ、そこで感じることができる多幸感に決して引けを取らないものだと思います。
音楽の持つ"エンターテインメント"としてのパワーに魅かれている人には、是非とも一度観てもらいたいと思うんですよね。声優さんのライブって。
■バックバンドのテクニックが凄い！
そうしたライブの完成度を支えているのが、演奏者の技術の高さです。"声優"とか"アイドル"というと、打ち込みやカラオケでの歌と演奏をイメージされる方も多いんと思うんですが、今井麻美さんのライブでは生のバンドをバックに歌を聴かせてくれます。このバンドというのがまた編成も豪華です。ドラム、ベース、ギターは2本、打ち込みの音を操作するマニピュレーターにシンセサイザー、そして、エレクトリック・ヴァイオリンによるストリングスと生のサックス。今井麻美さんのライブでは、こんなにも多くの楽器が使われ、歌と音をクリエイトしていきます。そして、これらの楽器を操るメンバーの技術がまた素晴らしい！
一言で言えばとにかく巧い。"上手い"というか"巧い"んです。
それっていうのは、スタジオ・ミュージシャン的なシッカリとした技術に裏打ちされた巧さということです。これは、普段私が足を運んでいるようなロックやパンク系のライブではなかなか触れることができない音のニュアンスです。ロックとかだと、演奏技術よりもアイデアやテンションの方が重要視されますからね。楽譜の通りに演奏するとか、音楽理論に忠実に音を積み上げていくというよりも、その場のエネルギーとエモーションでサウンドを構築するのがロック・ミュージックの魅力。
勿論、私はそういう音楽が大好きなんですが、故に、今井麻美さんのライブでのバンドの"巧さ"には本当に驚かされました。完璧な演奏、高度なテクニック。それでも、主役はあくまで今井さんの"歌"で、その歌を引き立てる為に、あくまでバックバンドに徹するという云わば職人的な"音"。
これも、また自分にとっては非常に感動的な発見でした。そして、そういう技術的な音の楽しさも感じさせてくれた。豪華なバンド編成、高い演奏技術、プレイヤーの職人気質な演奏…コレは音楽的にも非常に見どころがある部分だと思うんです。普段、ロックとかパンクとかをメインに聴いている人が、今井麻美さんのバックバンドを観たら結構ビックリすると思いますよ。こういう"サウンド"や"音"もあるのか！ と。
実際、声優さんのバックバンドって、プロのスタジオミュージシャンの方とかが多いです。テクニックとかは、見どころが多分にある。ですから、時には、こういう技術重視の音に触れてみるのも楽しく、そして新しい発見を与えてくれると思うんです。で、それをライブハウスで気軽に観れちゃったりするのも声優さんのライブの面白いところの一つかな、と。
■声優さんのライブは、音楽の"ミクスチャー"
最後に、音楽好きな方に声優さんのライブをオススメしたいポイントをもう一点だけ…そして、コレこそ私がオススメしたい一番重要なポイントなんですが、こうしたライブでは様々なジャンルの音楽を一遍に聴くことができるんです！というのが、声優さんの歌って本当に色んなジャンルの音楽がミックスされてできているんですよ。それはシングルとかアルバム毎でもそうだし、声優さんの場合、アニメの主題歌を歌われることも多いので、そのアニメのイメージによって持ち歌の曲調に幅と厚みが出たりする。
例えば、今回の今井さんのライブで言えば、バンドサウンドによるロック調の曲もあれば、ポップ調の曲もあるし、もっとハードなインダストリアル・メタルのような曲もある。打ち込みが前面に出た曲もあるし、サックスとストリングスを軸にしたミドル・テンポのナンバーもあれば、シットリとしたバラードもあるという。また、ライブでの特別編としてアルバム収録曲をボサノヴァちっくなアコースティック・アレンジで聴かせるという趣向もありましたし…そうそう、今回のライブでは"特別編"として今井さんが大ファンだというアニメ「ハイスクール!奇面組」の主題歌をダンサー付きでコピーするなんてコーナーもありました。
<「ハイスクール!奇面組」主題歌集>
ロック、ポップ、メタル、テクノ、バラード、果てはおニャン子クラブのカヴァーまで。ありとあらゆる音楽がミクスチャーされたライブステージ。こんな感じで、声優さんのライブっていうのは、物凄く自由な音の空間が広がっているんです。コレっていうのは、音楽が好きな人だったら絶対楽しめると思うんですよね。様々なジャンルがミクスチャーされて生み出される音と歌、自由な音楽。それだけジャンルの幅のある音楽を再現できるバンドの技術と、今井さんの歌唱力も込みで、コレは完璧なライブ・ステージだと私は思います。
音楽ファンの皆さん…声優さんのライブって、とにかく楽しいし、色んな発見もありますよ！ ご興味がありましたら、是非、一度会場へ!!
■まとめ
ここまで、長々と書かせていただきましたが、何だかんだ言っても自分にとって声優さんのライブの一番の魅力って、その"楽しさ"なんだと思います。ステージとフロアが一緒になって楽しい空間を創り上げる、その幸せな経験と時間が何より私の心をグッと掴んで離さないのです。先月、METAMORPHOSEと今井麻美さんを二日続けて観て、それを改めて確信。人を楽しませようとするそのエンターテインメントの精神が、凄く自分には響いてくるんですよ。
The Flaming Lipsのステージで客席に降り注ぐ大量の紙テープや紙吹雪、色とりどりの風船。そして、今井さんのライブで客席をカラフルに彩るサイリウムの輝き…。そういう美しい光景をこれからも沢山観ていきたいな〜と思います。
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