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2013/5/29

[][]「ゆゆ式」でプロレストーク - 秩序のない現代にドロップキック

 

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アニメゆゆ式の第8話「2年生になりました」で、プロレスファンとしてどうしても見逃せない場面があったので、今回のエントリでは「ゆゆ式」とプロレスにまつわるアレやコレやでエントリを更新!

 

 

■「ゆゆ式」第8話のプロレストーク

縁「ドロップキックって、一回綺麗にやってみたいよね〜」

 

唯「あぁ〜…うん」

 

ゆずこ「もぉ〜…一回だけだよ、低空だよ?」

 

唯「膝、変なんなるぞ、低空」

 

縁「ドラゴン・スクリューは?」

 

ゆずこ「もぉ〜ん…一回だけだよ?」

 

唯「膝、変になるって」

 

ゆゆ式」の第8話。二年生に進級をした仲良し3人組の会話の中で不意に飛び出したプロレストーク。何はなくとも、女子高生の会話の中でプロレスの話題が出てきたのが非常に新鮮。一時は、総合格闘技の人気に押され、斜陽化したプロレス人気も、近年は"レインメーカー"オカダ・カズチカを筆頭に、新世代の選手が台頭しその人気が再興しつあります。

また、そのオカダを抱える業界最大手のメジャー団体、新日本プロレスのオーナーは株式会社ブシロード木谷高明氏ということで、実はアニメとの結びつきも非常に強くなっている。先日も、人気バラエティ番組「アメトーーク!」で現在進行形のプロレスが特集をされていましたし、テレビでプロレスネタやプロレスの話が出てくることもナチュラルになってきています。

 

とはいえ、「ゆゆ式」のそれは、現役の女子高生が語るプロレストーク。マニア的な情熱と感性で長年、プロレスに接し続けてきた自分から観ても、そのフィーリングは非常に新鮮。また、会話の内容も良い。出てくるキーワードは、ドロップキック「ドラゴンスクリュー」。"ツボにハマる"会話やワードから笑いをクリエイトする「ゆゆ式」のセンスに従い、「膝が変になる」というフレーズが彼女たちの心を掴んだが故の技のチョイスですが、女子高生が発する「低空ドロップキックというキーワードは、非常にキャッチー。定番のプロレス技ではありますが、女子高生が発すればその響きはまたニュアンスの異なる新しい輝きを帯びてくる。まさに、オールドスクールでありながらニュースクール。

 

低空ドロプキックとドラゴン・スクリュー…というと、プロレスファンならば真っ先に名前を挙げるのが武藤敬司でしょう。相手の膝を攻め、ダメージを蓄積させたところで必殺の足四の字固めに繋げる。最早、美しさすら感じる非常に説得力に満ちたムーヴ。武藤の脚部への集中攻撃…所謂"一点攻め"に欠かせない技が低空ドロップキックとドラゴン・スクリュー。話をしている際に、ゆずこ達の頭に浮かび上がっていたプロレスラーの姿も、恐らくは武藤敬司、その人の姿ではなかったか?

 

 

■第6話でのサブミッション

ゆゆ式」とプロレス…といえば、第6話「初雪なべ」唯がゆずこに見せた腕攻めも見逃せない

 

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この場面を観て、プロレスファンならば「おっ!」と思うはず。ポイントは、唯がゆずこの左腕を持って関節を極めているところと、ゆずこの右手が肩を叩いているところ"左腕"の意味に関しては、拙BLOGの以下のエントリをご参照いただきたい。

 

■「バカとテストと召喚獣」で、島田美波が左腕でヘッドロックをかけた理由

 

プロレスでは、相手に技をかける時に、左手を使い、また相手の身体も左手、左足…と常に左半身を攻めるのがマナーでありルール。こうすることで、リングの上で対峙をする選手同士の利き手の違いによって試合中の攻防が噛み合わなくなることを防ぎ、試合に熱を持たせることができる。また、相手に万が一怪我をさせてしまった場合にも、多くの人にとっての利き腕である右手を守ることで、致命的なダメージを避ける防御策としての意味もある。

 

また、唯に左手を極められているゆずこの右腕のアクションも素晴らしい。試合の序盤の見せ場である腕関節の取り合い。相手の手首を持ち身体をコントロールしたり、腕を背中側に引っ張り上げる"ハンマーロック"と呼ばれるサブミッションによって、試合のイニシアチブを取ろうとする。そんな試合序盤の攻防で、背面で腕を極められた側が、この「ゆゆ式」のサブミッションのシーンのように肩を右手で叩くのは定番のアクション。

 

<全日本プロレス / 諏訪魔 vs. 太陽ケア>

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この「ゆゆ式」6話の腕関節のシークエンスは、プロレスの動きとして非常に正しい。これを観た瞬間に、プロレスファンとして感心をしたのですが、その後に出てきたのが件のプロレストーク。これは、プロレス好きならば、「ゆゆ式」という作品に対して引っかかりを覚えるのも仕方がない。

 

序盤の腕関節の取り合い、そして、ドロップキックというプロレスの基本中の基本技だけで、ここまで魅せてくれた「ゆゆ式」。ドロップキックはデビューしたばかりの若手レスラーが唯一、使用を許される大技であり魅せ技。全てのプロレスの基本であり、同時にリングに咲く大輪の華でもある。思えば、新世代のスター選手、オカダ・カズチカが注目をされたのも、その異常な跳躍力を誇るドロップキックの打点の高さ、フォームの美しさからでした。

 

<オカダ・カズチカ / ドロップキック集>

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基本を大事にする「ゆゆ式」流のプロレス…。女の娘のプロレストークという物珍しさに加えて、そこにはキチンとプロレスのベースが備わっている。本当に良い試合を観せていただきました。

 

<田口隆祐テーマ曲 / Master of Dropkick>

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ひかりびっとひかりびっと 2013/05/29 20:03 秩序のない現代にドロップキック・・・ミスチルか!

びびっとびびっと 2013/05/29 20:08 そういえばプロレスブーム最盛期は'80年代前半くらいか…。
やはり歴史は繰り返す。

tunderealrovskitunderealrovski 2013/05/31 15:00 >ひかりびっとさん
 
ですです。何となく引用をしてしまいましたが、自分はミスチルのこと全然知らなかったり(笑)。
 
 
>びびっと様
 
コメントありがとうございます! タイガーマスクが一大ブームを巻き起こした80年台、新日では闘魂三銃士が、全日では四天王が、そしてインディーでは大仁田やサスケが熱かった90年代…のように、2010年代にも起こって欲しいですね、プロレスブーム。

ひかりびっとひかりびっと 2013/05/31 22:02 僕もミスチルのことはよく知りませんが、「Atomic Heart」は名作だと思っていますしおすし。

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