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2013/6/20

[][]本当はカッコ良いのに、「ジョジョの奇妙な冒険」でショボいスタンドになったバンド、楽曲ワースト3

 

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今回のエントリはタイトルの通り、人気漫画ジョジョの奇妙な冒険でショボいスタンドになってしまったバンド、楽曲について。

 

作者の荒木飛呂彦先生は、大の音楽好きで、ロック、ポップス、パンクHR/HMR&Bヒップホップテクノ…と多岐に渡る音楽嗜好から各スタンドにその名前を拝借しているのは周知の事実ですが、中には元ネタはカッコ良いのに、スタンドはショボい…という憂き目にあってしまったバンドや曲もいくつかあります。そこで、自分が思う、元ネタの音楽のカッコ良さと漫画の中でのカッコ良さが物の見事に反比例をしてしまったスタンド、そのワースト3を挙げてみたいと思います。

 

あくまで、主観の中での話ではあるんですが、評価のポイントとしては「元ネタとなったバンド、楽曲のカッコ良さとスタンドの能力や見た目のギャップ」という観点で選んでみました! そんなこんなで、今回のエントリでは「ジョジョの奇妙な冒険」と音楽についてアレやコレやと!

 

 

■第3位、トーキング・ヘッド(Talking Heads

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先ず、第3位はコレ! パンク出身でありながらアフロリズムを大胆に取り入れ、"白人によるファンク・ミュージック"というロック・ミュージックの新機軸を生み出した偉大なバンド、鬼才デヴィッド・バーン率いるニューヨークパンク/ニューウェーヴの大御所、Talking Headsがその名前の由来。

 

その斬新な音楽性のみならず、後に羊たちの沈黙で世界的な成功を収めることになる映画監督ジョナサン・デミによるライブ・ドキュメンタリー映画の金字塔「ストップ・メイキング・センス」を発表するなど、映像の世界にも多大な影響を与えたTalking Heads…しかし、いざ「ジョジョの奇妙な冒険」の中に登場をしてみたら、「相手の舌に寄生をして嘘を吐かせ続ける」というハイパーヘンテコなスタンドに…。

 

ジョジョの奇妙な冒険」の第5部「黄金の風」の中でも特にトリッキーかつコミカルなエピソードに登場をした敵役、ティッツァーノのスタンド、トーキング・ヘッド。相方であるスクアーロの「水から水へと瞬間移動するサメ型のスタンド」という能力、ビジュアル共にクールな印象のクラッシュに比べると、そのシュールな造型と使いどころを選び過ぎる&ローパワーかつミクロな特殊能力が、読者に多大なインパクトを与えたのでした…。

 

流石にこれだけでは元ネタになったTalking Headsにアンマリだと思ったのか定かではありませんが、第6部「ストーンオーシャン」では、このバンドの最大のヒット曲を冠したスタンド、バーニング・ダウン・ザ・ハウスが登場。「部屋や家具、絵画の幽霊を呼び出して別次元を作る」という、まさに荒木飛呂彦イズム溢れる…美しさと複雑怪奇さがミクスチャーされたかのような能力を持つスタンドで、こちらはなかなかにカッコ良かったですよね。

 

<Talking Heads / Burning Down The House>

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■第2位、ハイウェイ・トゥ・ヘル(AC/DC"Highway To Hell")

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続く、第2位はこのハイウェイ・トゥ・ヘル! 複雑な設定の能力を持つスタンドが多数登場をする第6部の中でも、「相手を自分が自殺した方法で殺す」どーしょーもない能力で劇中でも異彩を放ったスタンド。「周囲を苛つかせ、喧嘩をさせる」サバイバーと同レベルで、どうにもこうにもカッコ悪いスタンドでしたが、元ネタとなった楽曲とのギャップという点ではこっちの方がよりレベルが上か? スタンド本体のサンダー・マックイイーンの救いようのないダメ人間具合(パンティーを貰えそうになって大喜び!)も相まって、何ともトホホなスタンドに仕上がっていました…。

 

そんなハイウェイ・トゥ・ヘルの名前は、オーストラリアHR/HMバンド、AC/DCが79年に発表をしたアルバム&タイトルトラックである"Highway to Hell"(邦題「地獄のハイウェイ」)から。元曲は、メチャクチャにカッコのよろしいハードロックの永遠のスタンダードナンバー。また、このアルバムはAC/DCの初代ヴォーカリストであるボン・スコットの遺作でもあり、バンド、ファンにとっても特別な一枚でもあります。このアルバムをリリースした翌年、スコットは泥酔をしての就寝中に吐瀉物を喉に詰めて死亡。バンドは2代目ヴォーカリストとしてブライアン・ジョンソンを起用し、全世界で5,000万枚以上を売り上げるモンスターアルバム"Back In Black"を発表。今も現役でバンドを続け、世界中をツアーで回っています。

 

そんなAC/DCにとっての超重要作、バンドの分岐点となったアルバムがスタンドになったらコレか…と、AC/DCのヒストリーを頭に思い浮かべながら「ジョジョ」を読んでみれば、ハイウェイ・トゥ・ヘルのダウナー過ぎる能力がもたらすグルーヴも増大。…バンド名をもじったキャラクターであるエシディシは、中ボスクラスのキャラクターとして申し分のない魅力と色気を秘めていたんですが…。

 

<AC/DC / Highway To Hell>

 

 

■第1位、チープ・トリック(Cheap Trick

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そして、自分の中での元ネタはカッコ良いのに、「ジョジョの奇妙な冒険」でショボいスタンドになったバンド、楽曲ワースト3、栄えある(?)第1位は、やっぱりコイツ! …チープ・トリック!!

 

スタンド名の元になったのは、アメリカハードロック・バンド、Cheap Trick! 激しくもポップなメロディーをクリエイトするファニーな天才ギタリストリック・ニールセン。そして、その王子様のような端正なルックスとは裏腹に、甘く切ないバラードからハードなロックナンバーまで歌い上げる実力派"元祖イケメン・ヴォーカリスト"、ロビン・ザンダー。これまた、ロビンと同じく男前のベーシストトム・ピーターソン。そして、丸眼鏡と髭がトレードマークのドラマー、バン・E・カルロス…。音楽の才もビジュアルもキャラクターもエッジが効きまくった四人で結成され、数々のポップ・ナンバーを生み出したCheap Trick

 

アメリカのバンドでありながら、日本で人気が先行し武道館ライヴを成功させ、その模様をライヴ盤としてリリースしたら、アメリカでも大ヒット! 不遇の時代がありつつもそれを乗り越えて、ほぼオリジナル・メンバーで何十年にも渡ってバンド活動を行い、コンスタントにアルバムをリリースし続け、"パワーポップ"の元祖としてリスペクトされる。まさにロック、ポップ・ミュージック界の不屈の巨人であるCheap Trick

 

…が、「ジョジョの奇妙な冒険」では「背中に寄生して(あ、コイツも寄生型のスタンドだ…)、背中を見た人間に取り憑いては養分を吸う」という超ショボいスタンドとして登場。意思を持ち、自律的に喋ったり思考することができるという珍しいスタンドだったものの、その残忍で陰険な性格はポップなCheap Trickの音楽性とはえらい違い。…何故、こんなヤツの名前がチープ・トリックだったのか!? ボン・ジョビとかじゃダメだったのか!? 気になるぞ、チープ・トリック!!

 

<Cheap Trick / Hot Love>

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■まとめ

そんなこんなで、自分が思う「ジョジョの奇妙な冒険」で元ネタとのギャップが激しすぎるスタンド、ワースト3。元ネタのバンドや曲は、どれも最高にカッコ良いんだけどなぁ…。

 

この辺に比べると、荒木先生が度々、リスペクトを公言されているプリンスピンク・フロイドは主役のスタンドに抜擢をされたりとか、待遇が良い気がしますよね。

 

hiMajinhiMajin 2013/06/20 22:30 スタンドバトルはもう特殊すぎて何が強いか弱いかなんて言ってたらキリのない物ですが、スタンドの元ネタという点ではストレンさんが紹介してくれた楽曲を聴くかぎりではギャップを感じますね。それでも、どれも主人公たちを苦戦させてきたスタンドだと思うと。。。僕はリンプ・ビズキットが好きなのですがスタンドにおける扱いには「えっ!?」の一言でした。ゾンビかぁ・・・

ひかりびっとひかりびっと 2013/06/20 22:34 ジョジョをきっかけに元ネタに触れる人も多いですからね。あと、生粋の映画好きで映画の要素を常に自らの作品に取り入れているその姿勢に感服です。
さすがは荒木先生。

tunderealrovskitunderealrovski 2013/06/20 22:35 >ひ魔さん
 
コメントありがとうございます! 確かに、リンプは元ネタのバンドのイメージ全然関係ないわ、能力は異常に複雑だわで、アレもかなりインパクトの強いスタンドでしたよね。…あのゾンビ、透明である必要あったのかな…。
あと、スタンド本体の"スポーツ・マックス"っていう名前の語感は異常に好きです(笑)。

tunderealrovskitunderealrovski 2013/06/20 22:42 >ひかりびっとさん
 
映画ネタもメチャクチャ多いですからね、ジョジョは。
この漫画をきっかけに、自分はジョン・カーペンターのファンになりました。ジョジョは、本当に素晴らしい文化との出会いを与えてくれる漫画…。

tunderealrovskitunderealrovski 2013/06/20 22:42 …いや、"漫画"じゃない"人間賛歌"だ!!

aa 2013/06/21 09:12 メタル系の重鎮バンドは待遇いい感じがしますね。DIOとかツェペリとかエシディシとか。
「ブラック・サバス」はデスノートで言えばリューク的な存在なので、メタルの始祖であるサバスを持ってきたのはいいですよね。
第五部で敵と敵が戦ってるのに異常な盛り上がりを見せるシークエンスのサブタイトル「キング・クリムゾンv.s.メタリカ」なんかもテンションの上がる感じが。

tunderealrovskitunderealrovski 2013/06/21 11:08 >a様
 
コメントありがとうございます!
確かに、キング・クリムゾン(エピタフ)対メタリカは最高にカッコ良かった〜! 字面も凄いですよね、もし、これが本当にツーマンのライヴとかで実現したら、どんだけ夢の組み合わせなんだよっていう(笑)。
a様の仰る通り、「ジョジョ」は、HR/HMやプログレ系は、カッコ良いキャラ、スタンドに名前を拝借されることが多い(ツェッペリンのメンバー全員、ゾンビになったりしてましたが…)気がするんですが、だからこそ余計に目立つCheap Trickの待遇の悪さ!(笑)
…おかしい、Cheap Trickもアメリカのハードロックの大御所のハズなのに…。

aa 2013/06/25 16:47 ジョジョのスタンドやキャラ名の引用に関しては、イメージに合っている名前を付けているそうなので、あの陰湿さに対して『小細工』の名前を振るのはあってると言えばあってるんですが…まあ…。

あと有名所に対する扱いの低さだと「ビーチ・ボーイ」とか?あれはまあ能力自体はしょぼいけど脅威度が凄かったのでアリでしょうけど。
「パール・ジャム」なんかもアレ、ハーヴェストと双璧を成すレベルの「実際あったら欲しいスタンド」ですけど戦列には不参加ですしね。
そういえば90年代オルタナだとニルヴァーナもスマパンもレディオヘッドもまだ採用されていないんですよね(たぶん)。「パラノイド・アンドロイド」とかいかにもジョジョに出てきそうで素敵なんですけど。

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