Lempäälä


 もしかしたらここからネットにつなげるのは今日が最後かもしれないので書いておこう。
 8月16日からちょうど半月住んだこの町。景色はよいし、ゆったりしている。が、なにもない。とくに、刺激が。
 後半は天気も全く優れず、寒々しいばかり。扁桃腺炎になったこともあり、ほとんど部屋からで出ずに終わった。
 なんとなく、印象が悪くなってしまった。

 たぶん、長く居過ぎたのだろう。夏に、天気のよい時期に数日休むにはよい場所だと思う。外国人には優しいが、至れりつくせりという感じは無い。フィンランド語ができないと不便だと思うことのほうが多い。なので、自分のような外国人には、長居は最も適さない滞在場所であると思う。
 つくづく都会が好きだと思った2週間だった。自分は“都会育ち”だととうすうす思ってはいたが、別に渋谷や新宿のようなところで育ったわけでもない。しかしそれは重要ではない。時刻表を気にしないでいいくらい交通網の発達した都会地域で暮らすのに慣れているのだ。営業日とか閉店時間とかをほとんど気にしないでいい場所に住むのが好きなのだ。

 大自然 遠くにありて 思うもの

 “大”はつかなくとも、自然だけに恵まれた環境に独り住むのは、予想以上に退屈だ。