観察眼/遠藤保仁、今野泰幸

観察眼 (角川oneテーマ21)

観察眼 (角川oneテーマ21)

 現在の日本代表のMF、DFの軸となっている二人が、「観察」を
キーワードに、試合での対処の仕方、チームにおける役割といった
ことを語った本です。

 今野選手の、こういったじっくりしたインタビューを目にするの
は初めてなんですが、これだけ実績がある選手なのに、とりくむ姿
勢とかが非常に謙虚なのに驚きました。
 センターバックとしての経験が、そんなに長くないというのも
あるのですが、周りから学ぼうとする姿勢が強く現れていました。
 また、センターバックについては、ワタクシ自身を踏まえて、守
備の安定性うんぬんで、騒がしく言われていますが、どういう趣旨
で取り組んでいるのか、どういう視点で対処しているのかが、詳し
く語られていて、興味深かったです。

 あと、遠藤選手については、個人的に好きな選手だからと言うの
もあって、本もいろいろ読んでいたのですが、試合の、とある局面
の視点とか、そういうことを語られている場面で、視野の広さと
いうか、落ち着きというか、非常にサッカーを大きな視点から見て
いることに、改めて感心させられました。

 単に遠藤選手の本ということで手にとって見ましたが、思ってた
より、ずっと面白かったです。