マラソン最速メソッド/小林翔

 東大卒のマラソンランナーで、東大在学時には学連選抜で箱根を
走ったこともあり、2時間13分のベストタイムを持つトップランナー
が紹介する、マラソンでのスピード向上に関する本です。

 市民ランナーって、走るのが好きだと言うこともあるんですけど、
このトレーニングがいい、ということをどこかで紹介されているの
を見ると、自分のその時点の能力や体力、体調などを省みることな
く無理をしてでもこなそうとしてしまって、その結果、故障を引き
起こしてしまうリスクが高いことを指摘されています。

 距離を伸ばしたり、スピードを上げたりすることは、悪いことで
はないのですが、どうやれば無理なく、効率的に成果を上げること
ができるか、ということをよく考えてトレーニングに取り組む方向
性を勧められていて、トップランナーからサブ4を目指すランナー
まで、レベルに合ったトレーニングを紹介されていて、大変参考に
なります。

 結構、自分でコントロール出来ることが多いだけに、アタマの
使い方がマラソンのタイムを上げるのに寄与する余地が、意外と
大きいようですよ。