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生ビール このページをアンテナに追加 RSSフィード

2011-01-02

年まとめ

| 19:25 | 年まとめを含むブックマーク 年まとめのブックマークコメント

2010年はTwitterブログを開始し、それを通じてネットでもリアルでも多くの初めての体験を得られました。アニメ関連も含めてだらーと振り返ってみたいとおもいます。


話数単位で選ぶ、2010年TVアニメ10選

とりあえずこれにこっそりと便乗してまとめておきます。

えむえむっ! 第8話「BでLな変愛模様」

監督:長澤剛 脚本:小鹿りえ 絵コンテ:樋口香里 演出:黒田幸生 作監:滝山真哲、小野和美、中野拓也、世良悠子 総作監:滝山真哲、堀たえ子

自称神が付け焼刃の催眠術で主人公の性癖をコロコロと変転させる話。作中で幾度も繰り返されてきた主人公のドM治療という主題がいとも簡単に達成され、あまつさえ一貫性も無く性的傾向が転々としていく様は、カジュアルに変態ネタを一切合切詰め込もうとする己が姿勢の安直さに対する自虐性まで見て取れる。XEBEC萌えアニメラインとして大槻敦史高見明男のれでぃばと組がToLOVEる二期に流れて映像センスや品質的に遅れを取った本作。差異化という意図があったかどうかは存じ得ぬが、そこに内在している統一された下らなさの自覚性にようやっと気付けた回として挙げておきたいむっちゃボイン

百花繚乱 サムライガールズ 第1話「はじめての忠」

監督:KOBUN 脚本:金月龍之介 絵コンテ:KOBUN 演出:佐々木真哉 作監:魚田尹夫、宮澤努(アバンパート)

作中舞台的に形容した際に07-GHOSTが教会アニメだとすればサムライガールズは道場アニメであるが、それを全く予感させないアバンのストウィ風空戦詐欺が素晴らしい。先行放送含めて3回観た。全体として日本人ではないっぽい方々が溢れた作監欄や原画欄、(直接的ではないにせよイメージ的な意味で)度々藤本義孝が参加する演出欄を見るに、数年前のアニメなら盛大に作画がヘタれてたであろう事は想像に難くない作品である。それを太めの主線、後半になるにつれカラフルになる墨、最終話の白黒演出など、デザインや画面効果で上手く視覚的な楽しさをフォローしている。これは俗に言う貧窮アニメが00年代を経て辿り着いた一つの回答であり、その姿勢が象徴的に現れたアバンの謎映像を評価する為に第1話を挙げておきたい。

伝説の勇者の伝説 第23話「最後の日」

監督:川崎逸朗 脚本:吉村清子 絵コンテ:川崎逸朗 演出:川崎逸朗、高柳佳幸 作監:清水博明 総作監:臼田美夫

昨今のアニメとしては珍しく比較的骨太の中世風ファンタジーを展開していた筈が、22話では主人公と王様が突然精神世界に突入して謎の怪物に母親っぽい人が食われたりもう一人の自分と対話し始めたりと何やら大わらわ。それらを一切説明せず何事も無かったかのように普段の日常描写に雰囲気を戻し、王の誕生祭を盛大に執り行って花火上げたりCeuiの挿入歌なんか流しちゃったりしてすげえ大団円っぽくまとめてしまい、その迫力にただただ圧倒されて意味不明の感動が押し寄せて来る回である。話に関しては原作の事情もあるらしいし逸郎監督が二期見たいならソフト買ってネって言ってたし諦めるとして、最終回がパッとしない作品が多い印象の秋期において終盤の盛り上げ方が白眉であった。物語の因果が回収できないならば終わりだけでも華々しく、という潔さに惚れたので挙げておきたい。

探偵オペラ ミルキィホームズ 第1話「屋根裏の入居者」

監督:森脇真琴 脚本:ふでやすかずゆき 絵コンテ:森脇真琴 演出:池端隆史 作監:氏家嘉宏 総作監:沼田誠也

1話放送開始時点で「今期最高はミルキィホームズ」と事務所で主張したら「それはねえよ」とさんざネタにされて弄られたり4話人気が理解できなかったりと至極どうでもいい個人的な外的要因が影響している気もするが、ミルホが1話から楽しかったという確信はここに記録しておきたい。特に4話以降毎回続くバリュー感と比べれば1話は確かに弱いと言わざるを得ないが、明らかに制限時間の30秒が経過してるにも関わらずトイズが喪失した面々の無能さを最後までしっかり描写する食堂でのテスト、その結果として思い出の集合写真が爆散した事に特にショックを受けるでもない彼女達を目前にした時点から、正統なる駄ニメ性は大いに体感させられていた。それを超克して作画アニメとしてもギャグアニメとしても真っ当な評価を集めていった事実は大変喜ばしいのであるが、1話は1話でアリだよな、という感覚は忘れたくないのでとりあえず挙げておきたい。

FORTUNE ARTERIAL 赤い約束 第3話「千年泉」

監督:名和宗則 脚本:大知慶一郎 絵コンテ:新田靖成 演出:高林久弥 作監:藤原未来夫 総作監:磯野智

生徒会長に「実はおれ達兄吸血鬼なんだー」→「この事実を知ったからには生徒会に入らないと記憶を消します」と持ちかけられる主人公。「みんなと過ごしてきた日々を捨ててしまうの!?」と副会長は言うがまだ3話である。視聴者的には別に2.5話分の時間ぐらいリセットしてもいいんじゃねという感覚は抑えて、「学園生活に重点を置いた作風はこの展開に説得力を持たせる為だったんだね!」と理解を示す包容力だって大事かとも思った。でもそこで生徒会に入った主人公が「これからは自分自身の意志で新しい場所で生きるんだ!」と息巻いている様子には、お前会長の意志に強制されてんじゃねーか!と突っ込むしかない。転校を繰り返す生活に嫌気が差しているからこそ、それと同じく周囲との関係性のリセットを意味する記憶の消失を選ぶべきではないと求められる理屈は分かるが、割と特徴的な作中倫理が発揮された回である事は間違いないので挙げておきたい。あとあまりの平坦さに耐え切れず度々反復される手を差し伸べる描写に演出的意図を見出そうと、この回辺りから結構苦心していた気がする。徒労に終わったけど。そんなフォアテさんが大好きです。

ひめチェン!おとぎちっくアイドル リルぷりっ 第22話「夏の思い出とんじゃビー!☆ぷりっ!」

監督:森脇真琴 脚本:中村能子 絵コンテ:富沢信雄大畑清隆 演出:矢野雄一郎、伊藤靖 作監:野口寛明、末永宏一

単純に気持ち良い映像としてたまに観直す。大畑清隆コンテとしての分かりやすい反復演出は目立たないが、流れるように美しいテンポは群を抜いている。夢オチで好き放題やるというしずくちゃん的な豪快さには懐かしみを抱けるし、ゲスト女の子キャラの可愛さに比例して充実感が増すという本作の法則性が端的に現れている。15話の夕陽バックにトランプ嘔吐回も同じく。こういった狂気を語る際にカオスとしか形容できない語りの不可能性も含めて、その神秘性とどう向き合うかという再認識の意味も込めて挙げておきたい。

咎狗の血 第12話「同至/beginning」

監督:紺野直幸 脚本:高橋ナツコ 絵コンテ・演出・作監:紺野直幸

薔薇色に染まれええええええええええええ!!デデンデンデンデー」で強引に凌駕して終わっちゃったし、何が起こったのかよく把握できなかったから、ネタ消費に留まらずもう一度観直したいよね。そんな気力残ってないけど。

神のみぞ知るセカイ 第8話「Coupling with with with with」

監督:高柳滋仁 脚本:若木民喜 絵コンテ・演出:サトウ光敏 作監:山口光紀、梅津茜 総作監:川村敏江

原作者が脚本を担当した回として、どうも同じくオタネタアニメである俺妹の9話と比較してしまう。あっちはオタの自意識を滅茶苦茶に弄った結果としておれみたいなのでも存分に素直な萌え豚的消費が完遂できた例というか、俺妹に本気で怒れない自分は日和見根性が根付いてきたなーというか、俺の妹を贄にして俺の妹以外がこんなに可愛いという作品性が最も強く表れた回というか、それに比べて神のみ8話の弱さが浮き彫りになってしまったというか。同じ一日の出来事を各人物の視点で多角的に描く演出が用いられてるけど、それをあえて行った意図や必然性がなかなか見出せない点が引っ掛った。ステロタイプなオタ迫害キャラの小悪役な教師が出て来るんだけど、同時期の俺妹や海月姫でやたらクリティカルだったりカリカチュアが上手かったりする優れたオタ描写が見られ、今ひとつ煮え切らない感が引き立っている。俺妹と同じくオタアニメ&倉田英之構成・脚本である点で氏の文芸面での原作との兼ね合いや介在性という問題も含めて、興味深い回だったので挙げておきたい。

夢色パティシエールSP 第7話「スイーツ王国ツアー 〜旅で見つけた宝物〜」

監督:鈴木行 脚本:大場小ゆり 絵コンテ:島津裕行 演出:安藤健 作監:松岡謙治、川口弘明

「スイーツ精霊は卵から生まれてくるんですかー!」という衝撃と、「ショコラちゃん何でそんなに結婚願望丸出しなんですかー!」という失望感で、目の前が真っ暗になった回。ビジネス論をやたら差し挟む展開はともかくとして、勝手に視聴者が抱いていた幻想を「そんな事実は知りとうなかった…」とぶち壊してくれた、女児アニメ特有の力強さとトリッキーさに感服した回として挙げておきたい。

ジュエルペット てぃんくる☆ 第33話「夢に向かってドッキ☆ドキ!」

監督:山本天志 脚本:中村誠 絵コンテ: 演出:宮崎なぎさ 演出:関野圭一 作監:小泉初栄

あかりちゃんを受容する視聴者が分岐路に立たされる回。姉に対するコンプレックスを払拭し、その勢いのまま想い人に告白までしてしまうという、今までの彼女なら考えられなかった動的な活躍には複雑な感情を抱いてしまう。内向的なあかりちゃんが劣等感に苛まれてクネクネしてる様子に何かしらを仮託してブヒブヒする姿勢は33話で否定され、39話では好き合った男とイチャつく様をまざまざと見せ付けられ、「世界中のみんなが幸せになりますように」と雪空に祈る彼女に非リア充自意識的な安楽さを見出す事は最早不可能である。人間的成長を遂げた彼女をどう眼差すかによって、本作を受容する態度は大きく左右される。これだから女児アニメは止められないよなーという自らの淀んだ心性を戒める意味も込めて、この回を挙げておきたい。





いざやってみると、自分が微分的にアニメを見る事がいかに不得意かという事を再確認せずにはいられない。ほとんど秋期ばっかだし。クリエイターの名前を意識して知識の体系化を狙う鑑賞と、リアルタイムで多くの作品を追いかける生活は両立が難しいのかもしれんという言い訳を思い付く前に、一旦しっかりと自省しておきたい。


アニメ語りについて

自分が常々思っていたのは「今のアニメ語りには面白い自分語りが足りない」という一点であり、議論や研究結果が蓄積されないネットの片隅で半端に分析的な語りを展開して何になろうか、という一種反知性的な考えを持っていた。客観的に作品を意味付ける行為だけでなく資料の一覧性とかにしろ、それこそ学術的なインフラデータベースの元で体系的に行った方が有意義だろうし、さっさと権威化されちまえという気持ちもある。だからこそネット上の一個人としてできる事は、受容美学や受容史といった読者反応批評紛いの自分語りをどうにか読み物に昇華しようという足掻きに終始するだろうという諦念が強かった。

当初はそんな感じで全周囲に喧嘩売りたくて堪らないネット生活態度を過ごしていたが、最近は自意識の当たり判定も小さくなって現状肯定の気持ちに落ち着いてきた。今は過渡期だろうし、実際に界隈を見ていても濃い語りは評論系同人誌に流れてる向きがあるから、もうネットだけだらだら観測して「おれの読みたいアニメ関連テキストが無いぜ」とクダ巻いてる状況でもない。あとそういう関連テキスト買う為にもバイトぐらいはしたい。

ご覧の通り商品価値が皆無の主観性が思いっきり先行した語りばかりの人間なのだが、その商品価値やコスト意識という観点においてのプロフェッショナルであるオタ系ライターの編プロに出入りしてる事も確かなので、常に悩ましさはある。オタ系書籍読み放題で年上のオタに囲まれる環境というのは貴重でアニオタ生活に大きな彩りが増すのだが、それ故にミクロなオタ世代論や自分語りに甘えがちになってるし、ポジショントーク極まりない。その辺りから今年は第一に、発表する場や記事のコンセプトを考慮してアニメ語りのスタンスを適宜適正化していく事を目標にしたい。主観性と客観性のバランス感覚とか改めて言う必要無いぐらい自明なポイントだし、どちらかに傾きすぎずにコツコツ細々と自分なりのやり方を模索していきたい所存です。





今年の目標。

  • 大学はとりあえず春から通って最低限卒業可能な単位を取る。ぼっちでも負けずに頑張る。
  • 基礎教養を固める。
  • 若さに甘えない。今年でヤラハタだし。
  • ブログ記事を書く際の目的意識は「マイナーアニメの内在的価値の発掘」という視点で基本は統一する。
  • 自分語りを控えめにする。
  • 働く。



ねんまつ

以下ただの日記。

  • 12月28日の深夜に出入りしてる事務所で知り合った方に突然サークル参加しないかと誘われて、コミケほぼ初参加で3日目に突発コピー本を出す事になった。当然新規に何か書く時間は無いので、このブログの記事をコピペして適当に纏めた32Pの代物を10部作って200円で5部ほど売れた。あまりにも舐めすぎだが何事も経験という事で、出版や売文という事を考える上で大変参考になった。恋姫無双島に置かれたのによく売れたなーとおもった。その方のメンマ本がおもしろかった。
  • 徹夜でウシジマ君見てそのまま朝一でサークルチケットで企業並んだというのも、非アクティブオタとして良い体験であった。
  • あの内容でどんな二次創作が生まれるのだろうというネタ目的で対角にあったフォーチュンアテリアル島で本買い漁るという計画も挙がったがポシャった。
  • 長門」とか「瞬きでモールス信号送ってる」とか評される程度には喋れない人間なので、結局売り子もせずだらだら歩き回る一日になってしまって申し訳無かった。
  • 何となくありむーと一度顔を合わせておきたいのだけれど、またも入れ違って会えなかった。
  • 目当ての天使ちゃん抱き枕カバーが完売していたので、腹いせにミルホブースでアルセーヌ様の抱き枕カバーを購入した。発表段階で「誰得」とか「ねーよ」とTLで大好評だったし売れ残ってるみたいだったし「これはネタになる!」と事務所に持って帰ったが滑った。
  • 仕方ないから自宅でセットして同衾したら案外良かった。
  • 人様のお金で買ったものなので大切に扱おうとおもった。
  • よく考えたらコミケ初買い物だった。
  • おれのはじめてがアンリエット会長に奪われた。
  • 視覚情報のみのエロ同人を飛び越して抱き枕の身体性に溺れる若オタの二次元エログッズ受容は歪だとおもった。
  • フォアテの副会長の抱き枕カバーもネタになるかなーとおもったけどオーガストブースは例年通りちょう並んでるみたいだったので諦めた。
  • 東京駅まで歳が倍離れてて何十冊も戦利品詰め込んだ重いバッグ掛けてるすげー古参兵っぽい人とだらだら雑談しながら帰った。やっぱ世の中色んなタイプのオタがいるんだよなーと参考になった。
  • ジャニーズライブで年を越すのがここの流儀」という事で、迷い猫一挙放送が見られなくてちょっぴり残念だった。
  • ガラスの少年時代の破片が胸へと突き刺さった。
  • 大地丙太郎回を一瞬チョイ見して「アニメ大好きっ子としてのノルマは果たしたよね」と即座にチャンネルを替えた辺りは、大人ってずるいとおもった。
  • 迷い猫ネコネコ動画の例のダンスシークエンスにしろ俺妹最終回の黒猫ダンスにしろ、ねこにゃんダンスのリスペクトは今も息づいていて嬉しかった。
  • 元日東京MXのカンパネラ一挙放送を楽しんだ。いい一年になるとおもった。
  • 今日は薄桜鬼一挙放送をだら見した。千鶴ちゃんが麗しかった。
  • もしよろしければ、今年も本ブログをよろしくお願い致します。
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