映画にかんする調査らしい

株式会社インフォプラント : 【第242回調査結果】映画を観る手段、「レンタルしたDVD、ビデオで」64.4%。鑑賞する映画のジャンル、男性「アクション」、女性「邦画」 : News2u.net
http://www.news2u.net/NRR200613288.html
http://www.info-plant.com/dl/research/mobile/2006/060926-242.pdf

他人がなに観てるのかは結構気になるもので。
シネコンって苦戦してるの?このアンケートでは一般の映画館とシネコンが分けられていて映画館で観る人はシネコンの2倍から3倍。シネコンがまだそんなに普及してないのか、一般の映画館はたいてい繁華街にあるから映画を観る前後の楽しみもあるからなのだろうか。特に男女とも19歳以下はあまりシネコンに行っていないみたい。
自分とアンケート回答者の最大の違いは観る本数を別にすれば映画情報の入手経路だろう。TVと雑誌はほぼ見ないから、TVと雑誌から情報を得る人の多さにちょっとびっくり。「おすぎです!絶対観なさいっ!」とか「泣いちゃいましたぁ〜」とかのTVCMはもう何年も見てないなぁ。自分は映画だけじゃなくあらゆる情報入手手段がほぼネットに集約されちゃったもんだから当然といえば当然なんだけど。地上波デジタル化が前倒しになってアナログ波が停波されちゃったら確実にゼロになるな。

ALIVE

tuspico2006-09-26

「SFが読みたい!2004年度版」のビデオ目録にはこのような寸評があった。

謎の地下実験施設に送り込まれた死刑囚は、女にとりついた精神寄生体と対峙する。それはより強い殺意にひかれる習性があった。高橋ツトムのマンガ原作を『VERSUS ヴァーサス』の北村監督が映画化。一種の“大人向け仮面ライダー”になり得る物語だが、芯になる人間洞察に説得力を感じない。

として、★1つの評価だ(3つが満点)。
たしかに憑依系、改造系の主人公だ。仮面ライダーというかデビルマンを連想してしまったけど。
ただ大上段に人間洞察とか言い出すとさらにモノローグや回想が続いて、さらに退屈なものになる危険性が大きい、ってなことを考えるとこの程度でいいのかも?
あるいは原作ではもっと鋭く切り込んでいたんだろうか?


もっと深めるとすれば主人公・八代天周(榊英雄)と権藤(杉本哲太)の対比、天周と最後の敵(ゼロスというらしい)との対比がもっとわかりやすいとよかった。さらに大事なのは魔女(りょう)が死んだ主人公の恋人・みさ子(小田エリカ)の幻影を見せて主人公を攻撃するんだが、前半の描かれ方を見ている限りとうていそれを主人公が跳ね返せるとは思えない描写だった。

右・主人公とその恋人。左・魔女。榊英雄っていい雰囲気持ってるなと思う。りょうは役にぴったりはまっていてとてもよかった。
エルフェンリート攻撃される杉本哲太。左はもうおなじみ過ぎる描写。もう新しい方法を考えてもいい頃だよね。どこかで見たようなコスチュームやアクションだけど*1だけど小気味いいので結構好き。
脇を固めるベンガルは不気味コミカルでいいアクセントになってる。セットはお金が掛かってるような掛かってないような…。

うだうだと言ったけどこれ結構好きだな。粗いストーリーなんだけどいろいろ想像の余地がある内容だった。2時間もあるけど退屈さをあまり感じさせない。

ALIVE
 監督:北村龍平
 公開:2002年

ALIVE デラックス版 [DVD]

ALIVE デラックス版 [DVD]

*1:カメラはぐるぐる回りっぱなし

ドラッグストア・ガール

tuspico2006-09-22

気楽に見たいなと思って選んだ映画。
詳しいストーリーとかキャストやスタッフはキーワードからたどってもらうか下のオフィシャルサイトで見てもらうとして、狙い通り楽に見れた。

田中麗奈をダシにしたおっさん映画

ざくっと言うとおっさん連中が若い女の子に恋をして元気を取り戻すというストーリーなんだが、宮藤官九郎とは女性の趣味が違うらしく、自分にとってはそこまで言うほどの女かぁ?とちょっと思ったりしてしまった。*1
結局キャラクターとしての大林恵子(田中麗奈)はほとんど変化が無いし。主人公なのに。
たとえばメガネをとる前ととった後*2ってもっと露骨な変化があっていいと思う。二股かけられるような女からの脱却のはずなんだけど上手く見せられてない。もちろん魅力はある。でもこの娘じゃなきゃだめとか周りを巻き込んでいくほどじゃないし。
問題はおっさんにも言える。おっさんが変化するきっかけは2回ある。にもかかわらず主人公ほどではないが変化の印象は薄いものになっている感じ。だからキャラクターが重要な映画なはずなのにこれらを描き損ねてるもんで映画全体として平板な印象になっちゃってる。
脚本と演出がどっちもパワー不足だったんじゃないかな。

とはいえ、田中麗奈はとても魅力的だった。過剰さも無いのに表情が豊かだしかわいい。いままで彼女の出演作はあまり見たことが無かったのでびっくりした。
この映画で一番よかったのは、出演者同士の掛け合い。さすがにいい役者さんがそろっているだけあって個々のシーンは間がよかった。
おまけ。女子芸能人フットサルでおなじみの(とまではいえないか)伊藤雅子も出演していた。

ドラッグストア・ガール
 監督:本木克英
 公式サイト:::: ドラッグストア・ガール :::
 公開:2004年

*1:正直俺がおっさんの立場ならこの娘ととりあえず仲良くなって友達を紹介してもらう

*2:前半25分ぐらいまではメガネをほぼかけっぱなしだが、それ以降は一切メガネをつけない

セーラー服と機関銃

セーラー服と機関銃」が長澤まさみ主演でTVドラマになるらしい。おそらく録画はするけどリアルタイムでは見ないんで放送が終了してから感想でも書こうかと思っている。
セーラー服と機関銃」といえば相米慎二の映画が有名というかあれが全てというイメージ。
もう相米監督がなくなって今年で5年が経つ。9.11テロの数日前だったので記憶に残ってる。
実際の撮影現場など知るべくもないけど、映画の印象からは役者自身の魅力をそのまま出すことができている感じを受ける。実のところ「東京上空いらっしゃいませ」までしか見ていないので晩年作風が変わったらしいんだけどそれを自分では確認できていない。


で今度のドラマ「セーラー服と機関銃」だけど、どうせなら「卒業―セーラー服と機関銃・その後 (角川文庫)」のほうもあわせて映像化してほしいんだが。せっかく長澤まさみという期待の女優さん*1を起用するわけだし。長い時間を使えるし。

screenshot

*1:「世界の中心で、愛を叫ぶ」は演技はともかくストーリーは嫌い

男子が生まれたそうで

秋篠宮一家の話。すでに名前も決まったとか。
友達の家族の話でもないんで別にあれだけど、おめでたい話で何より。確か3人目のお子さんのはずだが少子化が叫ばれる昨今、もっとたくさん子供を作って範を垂れてほしい。


今後数年のうちに子育て本とか流行るのだろうか。今もいっぱいあるけど。
うちの親も色々読んでたみたいだけどことごとく失敗だな。自分を鑑みるにつけそう思う。

「エヴァ」が10年ぶり映画で完結

見なきゃダメだ!あの「エヴァ」が10年ぶり映画で完結-エンタメニュース:イザ!
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/entertainment/movie/18457/

ということらしい。エヴァンゲリオンはあれで終わり、というか区切りをつけてなかったのか?


あのブームは結構ノってたクチで今までオタク的な趣味を語ったことのない友達なんかと作品を通じて話したりするのが面白かった。お前まで見てたの?みたいな人も面白がっていたし。
当時最も話題になったのがラストにからむ事柄だったけど、TV版のラストも映画のラストもどっちも嫌いじゃなかったしこういう終わりもいいかって思っていた。映画のラストは劇場で笑ったら周りからすごいにらまれたことを覚えている。


そんなわけでこのニュースを見たときわざわざ作り直さなくてもいいのにと思った。けど4本も作ってくれるというんだからいまさら面倒な解釈はいいから戦闘シーンとか派手にやってくれるといいなと思う。ただ4本も待たなきゃならないのは結構苦痛かも。
あとベタなハッピーエンドになっちゃったらきっと笑えると思う。この監督はSF小説からサブタイトルをとってくるのが多いけど次は何かな。「幼年期の終わり(Childhood's End)」とか?


それにつけてもこのニュースの記事は誰が書いたんだろう。

結末をめぐるネット上でのファンの論争は、現在のネット掲示板2ちゃんねる」を作り出すきっかけにもなった。

とか

同アニメのヒロイン、綾波レイのフィギュアなどが東京・秋葉原を中心に出回ったことからオタクたちが集まり、秋葉原が現在の“オタク都市”の顔を持つようになったともいわれている。

とかどんな都市伝説なんだろう。ディケイドとか10年ひと昔というけど歳月が経つって面白い。

ニュートンズ・ウェイク

最近よく耳にする英国ニュースペースオペラ。取っ掛かりにケン・マクラウドの一冊を選んでみた。
ただどこが新しいのかはよくわからない。まあいいけど。
ストーリーは裏表紙のを引用するとこんな感じ。

21世紀後半、急速に進化したAIはついに〈特異点(シンギュラリティ)〉を突破、超知性体“後人類”へと変貌をとげて、人類に反旗をひるがえし、“強制昇天”と呼ばれる大戦争を巻き起こした。 それから300年、生き残った人類は、後人類たちが残した超科学の産物をサルベージしながら、文明を再建しはじめていた。 そしていま、ルシンダ・カーライルが率いる実戦考古学調査隊は、ワームホール・ゲートを通じて惑星エウリュディケに到達したが……。

基本的にガジェット盛りだくさんの作品は好き。言葉だけを見ててもおもしろいし。
AIが人類を凌駕して超知性体になることを「〈特異点(シンギュラリティ)〉を突破」するという表現になっていたり、そうした知性体を“後人類”*1と呼んでみたり。ただ昔デューンシリーズを読んだときのようなかっこよさは感じなかった。
超科学的なガジェットについてはほとんどオーパーツ扱い。詳しいことはスペースオペラだしあんまり科学的なことを追求しても野暮かな。
しかし、たった400年かそこらで歴史が忘れ去られたり、ひどい誤解があるものかな。いやそこが笑いどころってのはわかるし、ちょっと面白いんだけどね。
たとえばAO(アメリカ・オフライン)なんてのは都市生活者は全員強制昇天されてイナカもんが助かって、文字通りの開拓者精神だけが残されちゃったのかななんて考えると面白いし。


登場人物もガジェットが多様であるのと同様に多彩な顔ぶれで、出てこないのはロボットぐらいか*2
あ、翻訳のせいかどうかはわかんないが主人公(とその一族)には「〜なんさ」なんていう方言があるんだけど、気になりすぎ。あれは群馬弁か?グラスゴー(主人公の一族の出身地)はイギリスの群馬なのか?
それはいいとしても主人公はバタバタ走り回ったわりに報われてない感じ。イギリス風の割り切り方なのだろうか?


全体的につまらなくはなかったけど、解説者が言うほど面白くはなかった気がする。ニュースペースオペラを楽しむ取っ掛かりとしては素直にレナルズの「啓示空間 (ハヤカワ文庫SF)」あたりにしとくべきだったかな。
ただ最初にも言ったけど基本的にこういうのは好きなんでニュースペースオペラのほかのも読んでみたいし、年表や用語集なんか作って遊んでみたいなと思った。

ニュートンズ・ウェイク (ハヤカワ文庫SF)

ニュートンズ・ウェイク (ハヤカワ文庫SF)

*1:なんで人類と呼ぶ必要があるのかわかんないけど

*2:たぶん特異点を突破してどっか行っちゃったんだろうね